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怖かった
2018/11/22 13:25
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投稿者:ムギネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の人のレビューを読むと、かわいい ほほえましい とか書いてありますけど、わたしには恐ろしかった。主人公の部屋を荒らされた様子。その前から、この得体の知れない生き物が何かするのではないかと、鳥肌がたったまま読み進めていた。猫は飼ったことがあるけれど、まったく同じようには思えなかった。何か魔界の生き物に主人公が惑わされているのかと、やがて何か恐ろしいことが起こるのかと思って読んでいました。
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結局ブラフマンてどんな生き物だったのだろう。「僕」が彼から得て、「僕」がなくしたものはなんだったんだろう。
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「ブラフマンの埋葬」小川洋子:講談社文庫
出版社の社長が遺言で残し、芸術家達の集まる村ができた。
そこで芸術家達の世話をする主人公の元にある日やってきたのが
ブラフマン。
そう名付けられたこの生き物は犬のように駆け回り、
水かきがあり美しく泳ぎ、
体より長い立派な尾を持ち、
話しかけるとじっと目を見つめ返してくる。
『謎』を意味する名前を与えられた一頭と一人の
出会いから別れまでの短かな時間。
石の棺はただ小さかった。
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匂いのしない作品だ。
登場人物の顔が思い浮かばない。
清潔だけど、心の芯に何かを訴えかける。
ブラフマンはペットであるけど、自分が大切にしている人に例えられるかもしれない。もしくは自分を愛してくれている人に。題名から最後は想像できるわけだが、まだきちんと咀嚼できていない。
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『博士の〜』と似たような、慈しみに満ちた小説。愛らしいブラフマンの仕草の描写も愛情に満ちていて素敵。豊かな自然のなかでのゆったりした雰囲気の本でした。
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ラストは題名を裏切らないが,動物好きの自分にとってはやっぱりつらかった。
後から後から涙が出た。
無条件に愛せる動物は犬でも猫でもいいけど,この本では動物を特定しなかったことが良かったのではないかと思った。
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私、小山洋子という作家が結構好き。
これは、ブラフマンとの出会いから別れまでに起こった、僕の切ない日常
ゆっくりと流れる時間の感じが暖かい
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静かな物語。「博士の愛した数式」も静かな世界観をもっていたが、これはさらに輪をかけて静かなイメージ。サンスクリット語で“なぞ”の意味を持つ「ブラフマン」と名付けた謎の生物。そして登場する名もない人々。大きな事件はほとんど起きず、淡々と繰り広げられていく世界。最後の場面は最初から想像していたけれど悲しかった。わかっていても悲しい。
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ブラフマンってなに?
それは最後まで読んでのお楽しみ。
昔話のような童話のような
優しくて悲しいお話。
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れいによって小川洋子ワールド。
とても静謐で冷静なんやけど
どんな理由であれ、物言わぬ動物が、死ぬ物語ってのは、個人的に読みたくない。
嫌なものは見たくもないし、聞きたくもない。
心は動くかもしれないけど、そおいう動かし方はしたくない。
そおいうスタンスなので
この評価です。
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か……かわいいよ、ブラフマン! 読後の感想の80%はコレ。でも正体は不明。舞台はいわゆる芸術家村。ブラフマン以外は「管理人の僕」「碑文彫刻家」「レース編み作家」「ホルン奏者」「雑貨屋の娘」など、誰ひとり名前が出てこない。全体が牧歌的な雰囲気に包まれた作品。主人公「僕」の、雑貨屋の娘に対する好意の描写が少し怖い。川を流れて運ばれてくる、遺体の入ったラベンダーの木箱。海と空と古代墓地の石棺。情景を思い浮かべるとうっとりしてしまう。でもやっぱりブラフマンが最高!(結局それ)(2007.08)
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ある日不思議な動物が僕の元にやってくる。ブラフマンと名づける。
登場人物は全員名前がない。抽象的に話は進む。
田舎が舞台で、情景描写がすばらしく、とてもきれい。
さらっと読める。
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私はそれを手に入れたようで一度も何も手にしていない
手にいれることはないかもしれない
それがほんとうかもしれない
それはしゃぼん玉みたいに
瞬く間に弾けとんでしまう
もろくて儚い
ぎゅうと抱きしめて呼吸が終わるまでずっとそのままでいたいくらい
いとおしいもの
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大好きな「博士の〜」を受け小川さん再読。情景の描写はとてもいとおしいと思う・・・がずーっと一直線のお話のような、点が点のままのような・・・章ごとに注がはいっているところがまた読むペースを乱した。ふんわりしているブラフマンの描写に癒される人は多いかも。
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そこまで大した事件は起こりません。
淡々と進んでいく日常。とても美しい風景。
しかし、私はブラフマンのことが好きにはなれなかった。