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短編集。
西日にほこりがきらきらと光るようなイメージ。
ゆっくりと時間があるときに読みたい作品です。
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西加奈子さんって書店員さんたちに人気があるそうです。 それを知って試しに読んでみたら、大正解でした。
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彼女の作品にはだいたい動物が出てくる。
それからちょっと変わった女の人も。
ほのぼのした日常の話のどこかにインパクトのあるフレーズが出てくる。
確かに日常ってそんな感じ。
特に「影」って話が好き。
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図:何年か前の雑誌にあったオススメ本。なんとなく登場人物の気持ちは分かるけど。。好きなタイプではないな‥。
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『ランドセル』『灰皿』『木蓮』『影』『しずく』『シャワーキャップ』の6篇のお話。
表紙の絵がかわいい!西加奈子は絵もうまいなんてすごいなぁ。
ネコ2匹の目線でカップルの別れを描いている表題作『しずく』と、元気なお母さんが印象的な(「さくら」のママっぽい)『シャワーキャップ』が良かった。
やっぱり西加奈子を読むと、心の毒素が排出される気がする。
━母のようになりたい、と思ったことは無い。はずだ。そして、誰かに甘えたいと思ったことも、無いはずだった。ただ、彼女のように、考える前に口をついて出る、というような体の真実が欲しかった。「あなたは私のものよ」「それだって私のものにしたいわ」という、女の持つ透明なエゴを、身につけたかった。それを知らぬ間に全て持っている母に嫉妬し、その嫉妬を愛情のようなものに転化して、母と接してきたように思う。(「シャワーキャップ」)
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これは6つの短編が入った一冊。
・・・・・・・・・・・・・・
そうか、あなたがいたんだ。
迷っても、つまずいても、泣きそうでも。
人生って、そう悪くない
・・・・・・・・・・・・・・
・幼なじみ
・三十女と恋人(バツイチ)の娘
・老婦人と若い小説家
・旅行者と嘘つき女
・二匹の雌猫
・母と娘
少し笑えて、結構泣ける、「女どうし」を描く六つの物語
…ってことなんだけど、すごく読みやすくてどれも面白かった。
二匹の雌猫は「しずく」って話に出て来るんだけれど、すごく、切ない。
ある夫婦がそれぞれ飼っていた猫。結婚して一緒に住むことに。
彼らはいつもその夫婦を観察し、楽しく暮らしていたんだけれど、だんだん、夫婦の仲が悪くなってきた。
そして夫婦は離婚することになった。
猫達は、それぞれに引き取られていってしまい、きっと、もう会えない。
でも、楽しかった関係は色あせない。猫だからね、分かんないんだ。
どれも心に沁みるお話。
読んでよかった。
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よいー。
読みやすい短編集。
表題作「しずく」に感涙。
読んだ後に表紙の猫ちゃんを見ると、なんか「あー」って気持ちになる。
しんみり寂しい感じですとても。
なんだか結末は想像付くんだけど、動物の動物らしい(と思われる)描かれ方が好き。
他の短編も読みやすい。
読むとスカッとする話を書く人なのかと、ちょっと思った。
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西加奈子。
それぞれの感想書きます。
★ランドセル
「ばぶるす!」
それにつきます。
★灰皿
好きなお話です。
小説家さんの書いている本のタイトルが衝撃すぎ。でもありそう。
知らないままの方がいいことって、たくさんある気がする。
★木蓮
この短編集の中で一番好きかも。共感できる。
心を開いたほうが仲良くなれることもあるんだよね。とても単純。
そこにたどりつくまでが大変。
★影
うーん。
★しずく
現実にとてもありそうな話。
ネコたちが主人公になっているから、おもしろい。
「マリワナ」ってなんのことやろ。
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短編集でした。
表題作の「しずく」は可愛くも切なかったです。
西さんはきっと動物とお喋りできるんやろなあ。
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西加奈子さん初の短編集。帯の言葉どおり、<「女どうし」を描く六つの物語>。恋愛ものが多い昨今、女どうしの話を集めた短編集は、新鮮でむちゃくちゃ楽しい。
「ランドセル」では、小学校低学年以来の幼なじみ、みっちゃんとくみちゃんが、31歳になって東京で偶然再会し、そのまま意気投合、ロスへ旅行する。海岸でナンパされて行ったパーティで思い出す、ピンクのランドセルと「ランドセル作戦」。時の流れが、切なく、優しい。
「灰皿」では、二年前に亡くした夫と三十年間住んだ家を貸した老女蓮田さんと、借り手である27歳の小説家板崎さんとの心の交流が描かれる。板崎さんの彼への想いと、蓮田さんの夫との思い出が、あまりに切なくて胸にぐっとくる。
「木蓮」は、34歳の私が、41歳の恋人の、7歳の娘マリを預かることになった一日。子供は嫌いだが、恋人を逃すまいと必死に無理をして笑顔を作り、優しい女を演じる私が、とても痛々しくもあり可笑しくもある。その分ラストが爽快で、涙が出るほど温かい。
「影」では、東京でOLをしていた私が、社内の他人の恋人と関係を持ったことがばれて会社にいられなくなり、国内の島へ一人旅に出る。そこで出会った、嘘つきだと評判の、二十歳そこそこのみさきという少女との交流によって、自分の内面ときちんと向き合うことができた。まるで霧が晴れたような、さわやかなラスト。
表題作「しずく」は、フクさんとサチさんという二匹の雌猫の話で、猫目線で語られる。お互い、シゲルとエミコという別々の飼い主に飼われていたが、二人の同棲によって同居することになった。水道からぽたぽた落ちる雫をなめるのが大好きな二匹。何かと喧嘩ばかりしているが、すぐに忘れて、ぞる、ぞる、ぞると毛づくろい。本当は仲良しなのだ。ところが……。
「シャワーキャップ」は、30歳の私と、49歳のまっすぐで奔放な母親との関係。恋人と暮らすために今のコーポから引越すことになり、母が手伝いに来てくれている。彼のことで不安を抱えている私の横で、無邪気にふるまう母を見てイライラしてしまう私だが、一方でその無邪気さゆえにイライラが消えてゆく。この母親にイライラしてしまう気持ちはよくわかるものの、どうにも憎めない。ラストなんて、涙なくしては読めない。
もう最高です。西加奈子さんの著作はこれまで全部読んでいるけど、この本がベスト。どの話も、笑いあり、涙ありですごく良い。しかもそれぞれ文体が違うので、まったく飽きさせないどころか一つ一つが魅力的で夢中にさせる。どの話も心にじんわりきちゃいます。強くお勧め。
読了日:2007年5月24日(木)
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短編は初めて読んだけど、
短いなかに、すごく絶妙で、繊細な女心が描かれていて、
やっぱりこの人の人間を見る目って鋭いなぁって思った。
『旅行者と嘘つき女』はとっても重くて切ない・・・
『二匹の雌猫』は猫を飼っている私でも、
猫ってきっとこんな感じに考えてるかも!と思える描写。
素晴らしい。
人間のせつなさがつまった本だと思う。
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笑えた。
読んでて楽しかった。
しんみりもできるし笑えるしほのぼのもするし、考える材料も提供してくれるのでとても気に入りました。
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文章の雰囲気がどうしてもわざとらしい
しずくが一番好きだった
伝えようとしていること自体はとても共感できるものである
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これも西加奈子さんの作品です。
女と女のつながりを描く短編集。
ねことねこだったり母と娘だったり幼馴染だったり 旅の女と地元の女だったり色々な女と女のつながり。
どれも最初の一行からぐっとひきこまれて、一気に最後まで読んでしまった。
読後ほっこりしたりしんみりしたりうるっとしたり、するけれど、どれも心に染み入る暖かい話。
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途中ですが、思っていたのと少し違ってました。
ちょっと期待と違った、、というか。
今まで読んだ西さんのと比べると、ということで。