投稿元:
レビューを見る
二人の女性もしくは二匹の雌を主人公とする、切ないのや、ほっとするのや、うるっとするのを集めた短編6編。でも、世の中には本当にこんなに無理をして生きている人が多いんだろうか?だとしたら大変だ。俺はのんきでよかった。
投稿元:
レビューを見る
表題作は、猫を飼っている男女が同棲をはじめ、別れるまでを猫の動きを通して書かれている。面白く、ほろっとくる。素敵な内容です。
投稿元:
レビューを見る
女同士の交流を描いた短編集。表題作は「雌猫二匹」が主人公のお話しでした。気まぐれな猫の仕草、凄い的確に取られてますね!(笑)…そうかと思いきや。この物語、最後はホロリときちゃいました!動物視点なのに「うわぁ!まんまとやられた!!」って感じです。
投稿元:
レビューを見る
読んでいて、気づくと少し元気になっている、そんな本です。大きな事件も、びっくりするような奇跡も起こりません。それでも、読み終えた後には、あたたかい気持ちになれる短編集です。
投稿元:
レビューを見る
女どうしの繋がりを描いた6編。
最初は「こんなものかしらー、女どうしのお話って」と思って読んでたけども、表題作「しずく」と、それからお母さんと娘のお話がよかった。自分が女だから、自分と重ね合わせられる話が感情移入しやすい。その点で言えば母と娘は女なら必ずある繋がりなので。
そういえば老婦人と若い小説家のお話、最初は「黒木さん」が出てきたんだけども、後から「黒川さん」が出てきて、老婦人の痴呆を表してるのかしら?と思ったらどうも誤植っぽい…老婦人の語りで話が進んでくから、なんか凝った作りだなあと思ってたんだけども。
投稿元:
レビューを見る
短編だとちょっと物足りない感じ。やはり長編で物語世界にどっぷりと浸かりたいのです。そんな中でツボにはまったフレーズ(ツボフレ)。「私たちは、いつの間にか女の子という時期を終え、初めての恋をしたり誰かを裏切ったり、そしていつしか大人になって、大人になったということに気づかないまま時はすぎ、また恋をして、何かに気づいたり、知らないふりをしたり、好きだったはずの男を勘定に入れなかったり、手に入れたものを、あっさり手放したりする。」、「「子供には分からない」なんてこと、大人しか思っていない。子供は、大人が思ってる以上に大人で、そして、大人が思っている以上に幼く、弱いのだ。」など。
投稿元:
レビューを見る
後半に行くにつれてどんどん好きなストーリーが出てきた。母と娘のエピソードが一番グッときてそれだけなら五つ星。短編ストーリーいろいろあるけど、良かった!
投稿元:
レビューを見る
ひとつひとつの作品を区切って読んだ
「灰皿」に出てくる「私がうんこを食べるまで」って本もあるなら読みたい
投稿元:
レビューを見る
めっちゃ好き!!
しずくはほんとに悲しくて優しくて。。。
この人の作品は読んだ後やわらかい気持ちになれるわけなんですよ。
投稿元:
レビューを見る
「女どうし」をテーマにした6編からなる短編小説。 私のお気に入りは『灰皿』。若い女性の出会いにより、老婦人は亡くなった主人に本当は聞いておきたかったことを思い出す。若い女性の愛の表現と老婦人の愛の表現。全く違う愛し方だけど、違う故にそこが何だかほっとします。 一番のお気に入りは『シャワーキャップ』。明るく陽気な母親と彼氏との関係に悩みを持つ娘。悩みを聞いて欲しいけど言えない娘。頼りたいのを母親に気づいて欲しいのに気づいてくれないそのもどかしさが苛立ちに変わり自分が悲しくなる。そんな気持ちになったことありませんか?明るい母親にも苦労があったのを知って…「女どうし」を一番身近に思えたお話しでした。
投稿元:
レビューを見る
・幼なじみ
・三十女と恋人(バツイチ)の娘
・老婦人と若い小説家
・旅行者と嘘つき女
・二匹の雌猫
・母と娘
少し笑えて、結構泣ける、「女どうし」を描く六つの物語
投稿元:
レビューを見る
西加奈子初短編集。
表題作の『しずく』は猫側から見る世界観がおもしろくて切なくて良かった。
どの作品もさらっと読めて良かったんだけど西さんの作品はやっぱり長編がすきかも。
投稿元:
レビューを見る
ゆるくていいです。あの関西弁と本沸かした語り口、それでいて届きそうで届かないもぞがゆいところを耳かきで救うようなポイントの抑え方が好きです。猫視線のストーリーは私はなんとも切ない気分になりました。ゆるりと読める短編集。西加奈子さんの作品はたくさん見ていますが、彼女の魅力が一個ずつ凝縮したストーリーの数々だ!と思って短編のほうが好きになりました。
投稿元:
レビューを見る
短編集。
女同士2人の物語。
表題作の『しずく』は雌猫のお話し。
すべてのお話しがほっこりやわらか。
作者の魅力充分の作品。
短編集は読みやすいけどこの作品をもう少し読みたい!!とか思ってしまったり。
中編あたりでやっても良かったかなと。
でもあれくらいがちょうどいいのかなぁ・・・うむむ。
投稿元:
レビューを見る
短編集。
西 加奈子さんの本の中で一番好きかも。
表題作の「しずく」何気ない日常生活のなかのせつなさが猫の視点によって切り取られてて面白かった。