紙の本
離れ技、っていうか、反則って言うか、そういう展開をするんですね。で、実際のヤマは次巻なんです。でもそのツナギとしては立派に働いています
2007/09/12 19:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻のあまりの内容の希薄さに、読者を失望させた感のあるこのシリーズですが、その陰にはこんな展開が待っていたんですねえ。いや、この巻もツナギ、といえば言えないこともない存在ではあるんですよ。だって、次回の対戦相手というのが、ねえ。ホント、幾ら巻末とはいえ書いちゃっていいんでしょうか・・・
ま、他の書評氏と同じく私もそこには触れませんけど。とりあえず、出版元のWebから謳い文句を書き写せば
「西尾維新×竹が放つ、待ってました! の時代活劇絵巻!
怪力 vs.無刀
「とがめはな――どんな苦境にあったって、自分の決断を後悔することだけはねえんだよ」
絶対凍土の地、蝦夷の踊山を彷徨う無刀の剣士・鑢七花と美貌の奇策士・とがめの前に姿を現したのは、天真爛漫な少女、凍空(いてぞら)こなゆき――! 吹きすさぶ豪雪と疾風のなか、七花が絶体絶命の危機に!! 追い詰められた真庭忍軍の切り札と、とがめを狙う謎の第三勢力の蠢動やいかに!? 前半戦、まさにここに極まれり!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第6弾!
西尾維新が挑む時代活劇! こんな物語を待っていた!!」
となります。今回の対戦相手というか、仲間というか、それが案内文にもある凍空(いてぞら)こなゆきで、年齢11歳。かわいい盛のお年頃です。巻末のデータ欄には、職業 狩人、所属 凍空一族、身分 村人、所有刀 双刀『鎚』、身長 四尺二寸、体重 八貫三斤、趣味 散歩、必殺技 狂犬発動、双刀之犬とあります。今頃言うのもなんですが、これまでの六巻を通じて、各人の趣味が小説の中で活きている印象がありません。私の読み落としでしょうか。でも、11歳の女の子が散歩、ってカワイイ・・・
それと、今回、敵が見せる技がいいです。これなら天才・山田風太郎だって肯くかもしれません。ま、ユーモアという点では、まだまだ山田に及びもつきませんが、西尾には若さと可愛さがあります。ある意味、これって最強の武器じゃないか、そう思いますね。こういう作風が許されるのは30代まででしょうから(森博嗣なんて、ちょっと気持ち悪くなってきたし)、今こそ旬ですよね。
それにしても絶対凍土の地、蝦夷の踊山で凍空(いてぞら)一族を壊滅させた謎の人物、っていうのは素適です。これが南国だと、なんだか血みどろ、っていう感じになっちゃうんですが、寒い場所だけに惨劇が、さほどスプラッターになりません。こういう舞台を用意できる維新ていうのは、やっぱり只者じゃないです。
ただし、主人公の七花ですが、巻を追うごとに影を薄くしている魅力のない奇策士・とがめに引き摺られているせいか、人間的成長に歪があります。だって、正しく成長しているなら、とがめに惚れるわけないんですから。むしろ、最近ではマニワニのほうが好ましいし。
そういう意味で、この捩れがいつか矯正されるんだろうな、なんて思います。ともかく、次回に期待させる一冊です。ご立派・・・
以下、データ篇。目次は
序章
一章 絶対凍土
二章 凍空一族
三章 否定姫
四章 真庭狂犬
五章 飛花落葉
終章
デザイン関係は、いつもと同じく
画:竹
筆:平田弘史
本及び箱装幀:ヴェイア
版面構成:紺野慎一(凸版印刷)
本文使用書体:FOT-筑紫明朝Pro L
です。ここだけは毎回使いまわしなので気が引ける、っちゃあ引けるんですが。
次回対戦相手 えへへ、書きませんよ
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代々双刀を預かる凍空一族。
一級災害指定区域の雪山を根城とする彼奴らに会いに、とがめと七花は雪山へと赴くが、流石の七花も凍傷でダウン…物語は半ばにして終了か!?と思われた所、凍空一族の幼子、こなゆきに助けられる。彼女の話によると雪崩で一族はこなゆきだけを残し、滅びてしまったのだという。
こなゆきにとって双刀は必要ないもの。しかし刀を渡せばとがめたちは去ってしまう。こなゆきは寂しさから七花に刀を巡る勝負事を提示する。
幼いながら天賦の才を持つこなゆきVS七花、二人の双刀・鎚を巡る勝負は七花に初の黒星をつけることとなる。
重きに焦点を置いたこの刀をもつことができるのは凍空一族のみ。
七花はこなゆきを殺さずに勝つことが出来るのか。また、とがめはその奇策でこなゆきを説得し尾張まで刀を運ばせることが出来るのか。12話連続刊行シリーズ折り返しの6話!?
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「とがめはな−−−どんな苦境にあったって、自分の決断を後悔することだけはねえんだよ」
絶対凍土の地、蝦夷の踊山を彷徨う無刀の剣士・鑢七花と美貌の奇策士・とがめの前に姿を現したのは、天真爛漫な少女、凍空こなゆき−−−!吹きすさぶ豪雪と疾風のなか、七花が絶体絶命の危機に!!
追い詰められた真庭忍軍の切り札と、とがめを狙う謎の第三勢力の蠢動やいかに!?
前半戦、まさにここに極まれり!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第6弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!
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ヘタレノベル第6冊目。
いや、今回はまともだったよ。これくらいなら読める。ってか、なんか最初のほうから飛ばしてくと最後がつまらないとか言われないように話し楽しくして名かったんかね。
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「刀語 第六話 双刀・鎚」西尾維新:講談社BOX
“大河ノベル"として12か月連続刊行シリーズの第六巻。
蝦夷地でまみえる刀を守る一族に初黒星を喫する七花。
そして各地で猛威を奮うあの人物。
なんだかそれなりに佳境にははいってきてるんだけど…
ちょっと盛り上がれないというか、
面白くないわけじゃないんだけどね。
後半戦に更なる期待しましょう、だってここまで買ったしね。
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思いもよらず蝦夷地にやってきてしまったとがめと七花。踊山は絶対凍土!!凍傷で倒れた七花を救ってくれたのは凍空こなゆき。双刀・鎚を持つ一族の幼い少女だった。一方真庭忍軍は真庭狂犬が登場。この忍者の能力により今回の七花の戦いが大きく左右されることに・・・!?
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中だるみせず、すらすら読ませる文章力はすごいと思う。
なんかとがめの萌えキャラぶるも板に付いてきたというっか堂に入ってきた。
ていうか、七花の着物姿、似合いすぎ、カッコイイ。白地に黒と赤というのが最高。
いよいよ西尾維新らしい論理的な戦いになってきた!
いよいよ必見の次巻! 姉弟対決! 黒のはかまがいい……w
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一転雪景色で、ちょっとリフレッシュ。鎚の所有者もちょっと違う感じでよかった。それにしても真庭鳳凰の行動が謎過ぎる。なんで?今のところただ衝撃を与えるためにやってるとしか思えない。川獺かわいいよ川獺。こなゆきは少しは寂しくなくなっただろうか。
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こなゆきがかわいかった。
川獺が鳳凰の言ったのに軽い感じで頷いたのが印象に残り。
次は最強姉ちゃんですね。
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<内容>
蝦夷の踊山を彷徨う、無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめ。吹きすさぶ豪雪と疾風のなか、七花が絶体絶命の危機に! 追い詰められた真庭忍軍の切り札と、とがめを狙う謎の第3勢力の蠢動はいかに。
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蝦夷の踊山を彷徨う、無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめ。吹きすさぶ
豪雪と疾風のなか、七花が絶体絶命の危機に! 追い詰められた真庭忍軍の
切り札と、とがめを狙う謎の第3勢力の蠢動はいかに。
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第6話、双刀・鎚。舞台は壱級災害指定地域のひとつ蝦夷踊山。寒さで動けなくなった2人を救ったのは凍空こなゆきだった。凍空の村は雪崩で全滅したと言い、唯一の生き残りである怪力のこなゆきを相手にすることになる七花。そして、そこに真庭狂犬が迫っていた。
今巻の口絵?が赤が映えてて素敵で好きです。こなゆきが可哀相で珍しいくらいに素直でかわいいです。人間らしくなってきた七花が狂犬からこなゆきを救ったのがよかったです。炎刀『銃』の存在も明らかになり否定姫の動きが気になるところです。
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なんといっても今回はこなゆきの可愛さですよね。可愛いけど切ない。あの決着で本当によかった‥!と思いました。そして次の戦いがとても気になります‥。勝敗はもう提示されていますが、化物なあのお方の戦いっぷりが気になる。
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今回出てきた凍空こなゆき、刀語において初めて可愛いと思いました。
因みにロリコンではありません。
ただ今回で殊更に気に掛かった事があるんですよね。
双刀・槌の説明を読めば、上下の判別もつかない様な言い方だったものの、絵を見るともろに刃らしき部位、柄らしき部位が存在しております。
ついでにいつでもそうですが、まにわにの人達、全身に鎖とか書いてある割にはそうでもないですよね。
今回出た川獺なんて殆ど無いし。
文中に関係が有るわけではないですが、表紙挿絵も重要な意味は持ってるわけですし。
もうちょっと文と画に釣り合いを持たせて欲しいなぁ、と思ったり。
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○2008/12/14
狂犬のインパクトにほとんどを持っていかれた…ここでも女の怖さを思い知らされることになろうとは…(笑)次は七実ねえさんとの対決のようで…姉ちゃんも怖いです。
冒頭の…というか、七花ととがめのやりとりが回を増すごとにお前らいーかげんにしろ!(笑)という風に進化を…とげている?のが何というか。ほほえましいですけども。
まにわにのこれからの肝は鳳凰さんということなんでしょうかね、唯一2回に渡ってでばってるし。最後まで持ってほしい。
こなゆきも可愛かったけどとがめも可愛かった。
否定姫と言い姉貴といい、はちゃめちゃなおなごが多いな…次が心配っつーかものすごい怖い(笑)七花の"人間性"がどう動くのか。