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銀行を舞台に広げられるミステリー風味の組織との戦い。
テンポが早く、とても楽しめるが、ときおり場面展開が分かりにくいことも。上司と部下にはさまれ、主人公の気持ちに共感。
偶然の重なりが出来すぎて、ちょっぴり残念。
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メガバンクの権力闘争とM資金。
蓮沼副支店長が本部と顧客の狭間で苦悶する。
金融危機における銀行の実態をリアルに描写。
ラストは男の浪漫やね!
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不良債権処理ってこういう風に進んだんだろうな~っと思いながら、中小企業や零細企業へ貸し渋り、貸し剥がしを行って、、、
しかも、バブルの原因を作った、ずるくお金を稼ごうといるやからが、ノウノウとエバっている。
元々は、有能な部下が辞めたことから始まり、
上司が主人公 蓮沼への敵対心から嫌がらせの上に責任を取らされるはめに。
えーーー、と思いながら、逆転ありえるのか????
っと。
もう一つのストーリが裏に隠れており、頭取が裏金をマネーロンダリングしているという事実。どうやって汚れたお金を綺麗にするのかも想定が着いた。
それと噛み合って、頭取の対抗勢力と繋がり、!!!!
最後は爽快~!
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著者得意の銀行を舞台としたエンターテイメント。M資金をめぐる導入部から、どのように発展するのかと、読み進めたが、期待を裏切らない面白さ。
最後は主人公のまっとうさが勝つおなじみの結末となり、大いに溜飲を下げた。
どの作品も予定調和といわれようが、池井戸潤はやはりお勧め。
作中の主人公の独白にも、働く人は誰でも一度は頭をよぎったことがあるのではないか。すなわち「すべての仕事を投げ捨て、失踪するのは無責任極まりないと思うが・・・逃げ出せたらどれだけいいだろう。どれだけ楽だろう。・・・その気持ちにさらに油を注ぐのは、そんな殺伐とした気持ちで働いているということを誰も理解してくれないという事実だ。・・・俺はいったい何のために働いているんだ。」
池井戸潤の小説が、働く人の応援歌といわれるゆえんではないか。
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下町ロケットについで本作家2作目の読了。
必ず正義が勝つパターンか。終盤の展開が早く、簡潔すぎる感あり。
そこが非常に残念。主人公と仲間の生きざま、現代社会におけるさまざまなジレンマなどなど、どんな世界にもあることとはいえ、実にリアリティ。
ラストは映画かドラマの最終回のようで、勝手に頭の中で映像化。
別の作品をまた読むこと必須か。
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今回の主人公は副支店長で力はないし、不倫しているしで冴えないオヤジだが、不撓不屈の意志だけは持っていた。元部下と共に不誠実な銀行を正そうと頑張るが...。最後はパワーゲームに油あげを掠われた?いや特捜部が動いているからいいのか。ちょっと中途半端な作品。
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大学卒業後、東京第一銀行に入行し、現場で融資担当を長らく勤めてきた主人公で副支店長の蓮沼。順調な行員生活を送っていたが、ある融資の貸し剥がし、更にその融資先の社長の自殺など様々なことがあり、銀行への失望、これまで家族のためにと頑張っていたのだが、そんな自分に対する家族の対応に、自分の存在意義を見出せなくなる。そして銀行を長らく牛耳ってきた久遠会長を糾弾すべく奔走する。
作品の冒頭出てくるM資金詐欺と、元行員の塔山と東京海洋開発の企み、蓮沼のやろうとしていることがどこで結びつくのかわからなかったが、ラストにそれが分かり、すっきりした。
銀行員としてではなく、人間として生きている蓮沼の生き方がすごいなあと思う。
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2000年代初頭辺り、或いは最近でも大きな枠組みや流れは変わっていないかもしれない、「永い期間で培われたモノをグチャグチャにしてしまっている」ような事態、その渦中で「俺の人生?」という想いを抱く人々…何か迫るモノが在る…
本作には“卑怯者”が憎々しいまでにリアルに描かれているが…或いはそういう“卑怯者”が必要以上に幅を利かせているのが“現実”なのかもしれない…
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最後には正義は勝つと分かりつつも、どういう勝ち方をするかが楽しめた。
銀行の世界はみんなこうなのか⁈
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旧日本軍の隠し資産~一攫千金の宝探しを絡めたマネーロンダリングは、スケール有りの笑える浪漫かなぁ…黒幕の私利私欲ぶりは圧巻で面白すぎる。そして銀行組織内の腐りぶり・ハゲタカぶりも強烈で自殺、暗殺が乱発、私的には不倫、家庭不和など入り乱れる。主人公の逆鱗に誘われ…終盤までワクワク!、期待したそれぞれの矛先への仕返しにはアレッ!?て感じで終わってしまった。ちょっと尻すぼみかなぁ♪
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面白かったけど色々無理があるような気がしなくもない。
企業小説ということである程度リアリティを求めているのだが、M資金とかそのへんのテーマのせいで少し非現実感が・・・
あと摩矢とのセックスシーンはあんまりいらないような気がする。
滝川と同期なのに差がつくんだねぇ
半沢直樹が好きなので買ってみたんだけど、読みやすいがやはり軽いかな。
謎解き感も多少あり。
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ペイオフ解禁に伴い預金が流出する、東京第一銀行の副支店長である蓮沼は新しく来た支店長の貸しはがしにより4億円の損失を出す。その責任を蓮沼が追うような形になる。そのころ、東京第一銀行は大手建設業者の2000億円という債権放棄を決定。その裏側にある不正を暴くために蓮沼は立ち上がる。
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他の池井戸作品にも多く登場する、銀行を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。
銀行という「組織」の中で、「組織」のために働き続けてきた男たちが、その「組織」に失望させられ、そんな銀行に一撃を食らわせる為に立ち向かう物語です。
特に企業を私物化し、自分たちの欲望の為に利用してきた人々への反撃が決まる場面では多くの方がスカッとすることでしょう。
現状に不満を抱く多くの人、立ち向かい、立ち上がる勇気を欲しい人、そんな人々の背中を押してくれる作品です。
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池井戸作品は好きなのですが、夫婦間の関係がギクシャクしている作品が多いような気がします。仕事と家庭、難しい問題なんですね?
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羽田支店の副支店長を勤める主人公が組織の不正を暴く金融ミステリー。
M資金とか設定に突拍子のないところはあるものの、興味深く読めました。
同じ金融ミステリーの株価暴落よりは完成度が高いと思います。