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夕霧よかったね!夕霧と雲居の雁の姫が一番好きかも。玉鬘の姫は急展開すぎてついていけないwあと真木柱が好きです。
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玉鬘の姫君や夕霧の行く末にひとまずの決着がついたようでよかった。玉鬘は気の毒だけど、夕霧は長年の恋が実ってほっとしました。
この後の帖は晩年の源氏の君の話が書いてあるんだろうか。この辺りまでは知っていたけど、晩年の辺りは憶えてないので楽しみです。
それにしても歳とっても自分がイケてると思い込んでる源氏の君は厚かましいことこの上ない。
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メインは、昔、源氏と逢引中に「物の怪」にとりつかれて死んでしまった夕顔の娘、玉鬘(父親は源氏ではなく、内大臣という人)。行方不明だったのを源氏が見つけ、父親として引きとるも彼女に恋をしてしまい、でも、父親だと公言したので手は出せない、とかいうぐちゃぐちゃした話がずっと続いて少し飽きるかも。こんなに玉鬘が源氏物語のなかで大きな位置を占めるとは知らなかった。結局、玉鬘を強引に奪った男は、奥さんが実家に帰ってしまい、とか人間関係もけっこうごちゃごちゃ。で、当の玉鬘は源氏にうんざりしていて。源氏に言い寄られる女たちって、意外と、最初からすごく源氏が好き、っていう人はいないような。この時代、女は相手を自分で選ぶことはできなかったわけだけど。この巻では、書道や香道、文学というか物語というものについてあれこれ語られるのもおもしろかった。どういう書がいいとか、香物を調合するとか、物語を選んで写させるとか。
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源氏30代後半の物語。平安時代の30代後半は、もうかなり落ち着いている頃だと思われるのに、源氏はまだまだ男盛り。引きとった娘という触れ込みの玉蔓を自分の妻の一人(花散里)に育てさせる一方、自分は玉蔓に恋心を寄せている。困った困った。
お香に興味がある私としては、薫物の調合が行なわれる「梅枝」の帖が興味深かった。明石の姫君の入内の際に持たせるという。読んでいて、その香りを嗅いでみたくなった。
文学論や書道論が語られるこの巻、栄華を極めた源氏の暮らしぶりが垣間見れる。
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この時代の女たちは男に言い寄られ、部屋に押し入られたが最後、もうどうすることもできなかった。源氏に言い寄られ髭黒の大将にも言い寄られ玉鬘は相当気持ち悪かっただろうな…。五巻は玉鬘の結婚と、夕霧が遂に雲居の雁の君と結婚するところが大イベント。一見一途に姫を思い続けたように見える夕霧だけどやっぱり源氏の子。一度は姉と慕った玉鬘に言い寄ってみたり、他の女を慰みものにしようとしたりと彼の恋路にも波乱の予感を感じる。
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「須磨源氏」という言葉がある。
『源氏物語』を読み始めて、「須磨」の巻まで読み進んで挫折し、再び最初からとりかかるが、また須磨の巻で挫折していつまでも読み終わらないことをいう。
僕はこの「巻五」に収録されている「藤裏葉」で挫折してしまった。
あれから2年近くの月日が流れてしまったが、また続きが読みたくなってきた。
源氏さんは玉鬘(夕霧の娘さん)に恋心を打ち明けながらも、弟の兵部卿の宮との交際をそそのかす。
源氏が玉鬘の部屋に蛍を放ち、その光で兵部卿の宮が玉鬘の横顔を見てしまう場面がある。
すごく幻想的で、日本的な美しさにあふれているなあと思う。
しかし、そうこうしているうちに、玉鬘は鬚黒の大将の手に落ちてしまった。
そんな横取りありか!って感じだ。
明石の姫君(娘さんの方)の入内が決まり、その後見役として明石の君(お母さん)が推薦されたことで、漸く母娘は宮中で共に暮らすことができるようになった。
すべての心配事が解決し、源氏は出家の志を固めたようだ。
「蛍」「常夏」「篝火」「野分 」「行幸」「藤袴」「真木柱」「梅枝」「藤裏葉」の9帖を収録。
寂聴さんの日本語、美しいなあ。
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光源氏、栄光の絶頂!!というところですね~本当に。
ハレムにいる女性たちに着物を贈るところが本当に華やか。
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玉鬘10帖が続きますが、玉鬘が本当に魅力的な女性として、その描写が素晴らしい限りです。特に蛍の光の明るさで兵部卿宮に玉鬘の横顔を見せてその美しさに心を奪わせるシーンの幻想的な描写は秀逸ですね。「真木柱」の篇では、理想の美女・玉鬘がついに鬚黒の大将に犯されてしまい、出産にまで至るというのは非常に寂しい想いまでします。源氏の君の玉鬘への懸想を子息の夕霧が不安気に見守る姿は滑稽でありながら、非常に深刻な心情が身にしみて理解できます。
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きっと映画ならミステリーがスリリングに展開し、アクションも散りばめられて面白いんだろうと思う。ただ、小説として活字を頭で整理しながら追っていくと、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な結末で、ちと釈然としない。それでも著者の小説の主人公は、正義感にあふれ、信念を貫くといういつものスタイルなので、感情移入しながら一息に読み終えた。
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もうこの巻では、どうして玉鬘が鬚黒の大将といっしょになるのかということ。それにつきる。真木柱の帖のはじまりは「こんなことを帝がお耳にされたら、畏れ多い。当分は世間に知れ渡らぬよう、内密にしておくよう」という源氏の言葉にはじまる。鬚黒の大将が玉鬘のところに通い始めているという。解説にもあるように、読者は寝耳に水。私は、何か読み飛ばしたのかと、数ページもどって読んでみたりした。けれどどこにも何があったか書かれていない。想像するよりない。というか、それを受け入れるよりない。なんか、玉鬘がかわいそうでならない。せっかく、帝の姿を見て、入内するのもいいかなあと思い始めていたのに。もう一つ印象に残るのが蛍の件。蛍をたくさん捕まえておいて、夜に放つ。その明かりで、玉鬘の美しさに魅せられてしまう。そんなことが本当にあったのだろうか。それから、葵祭が出てくるのもおどろき。
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源氏の悪戯から蛍兵部卿宮が玉鬘の横顔を見る場面は、何か書き手の凄味のようなものが感じられる。彼女に対する源氏の接し方、自らの欲を制しながらも押し入れるように愛着を馴染ませては内省を繰り返す独善的な男の愉しみや、夕霧の利己的な忍耐、髭黒の大将が北の方を追い詰めた態度然り、心理描写を季節の空気の中に深く織り込んでいるのも巧妙で、数年前は咀嚼し切れなかった機微も多い。
故に絡み合う人物の心中を察するのが面白くもあり、苦々しいエピソードとも言える。
艶やかな王朝文化に食傷気味になるけれど、全体を通して落ち着いて読める巻。
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光源氏の栄華のみで無く、ストーリーに広がりがあった。玉蔓を鬚黒の大将の手に落とした紫式部の意図はなんだったんだろう。女性読者の嫉妬の吐口?
夕霧はイケメンでナイスガイ。紫の上は、キュートでゴージャス。光源氏は人生最盛期。
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《目次》
・「蛍」
・「常夏」
・「篝火」
・「野分」
・「行幸」
・「藤袴」
・「真木柱」
・「梅枝」
・「藤裏葉」
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巻五は「蛍」「常夏」「篝火」「野分」「行幸」「藤袴」「真木柱」「梅枝」「藤裏葉」。
この巻の最後はハッピーエンドで終わった。やっと夕霧と雲居の雁ちゃんが結婚出来たのだ。雲居の雁ちゃんのお父さんの内大臣がそれはそれはプライドが高くて、昔二人がまだ少年少女だった頃、夕霧の位が低いからといって二人の中を引き裂いたくせに、夕霧が立派になってきて、宮家の婿にと声がかかりそうになると、「あの時雲居の雁と結婚させておけば良かった」と思う。夕霧も源氏の周りで心を奪われる姫君を何人も見かけても、一途に雲居の雁ちゃんを一番大事に思っている。だけど昔、内大臣に見くびられ、冷たくあしらわれた恨みは消えず、自分からオメオメと「お願いだから娘さんを僕にください。」などと絶対に言わない。「今に見ていろ。高い位に付いてやるから。」と思っている。夕霧のお父さんの源氏も同じ思い。そしてとうとう、この巻の最後の「藤裏葉」で、内大臣のほうから夕霧に「あなたはこんな年寄にいつまで冷たくされるのですか?」という手紙を送り、仲直りしたい気持ちを示して自邸に夕霧を招いてそのまま雲居の雁ちゃんと結婚させてあげる。良かった。良かった。夕霧は本当にめちゃくちゃいい子だし、二人ともピュアだし、試練を乗り越えて結ばれたことは、ほんとにハッピー。源氏物語を読み始めて一番微笑ましいシーンだ。
その後、源氏は太政大臣から准太上天皇へ昇格。内大臣は太政大臣に。夕霧は中納言に。その年、六条の院の紅葉が綺麗なとき、帝の行幸があり、朱雀院も来られ、盛大な紅葉賀のような催しがあった。太政大臣の息子が舞を舞われるのを見て、昔、源氏と頭の中将(現 太政大臣)が若いときに美しく青海波を舞った時のことを懐かしく思い出された。あの時からきらびやかだった二人で、ライバルだったが、源氏のほうがより優れていた。仲の良かったあの頃からの時の流れをしみじみ感じる感慨深いところで、第一部が終了する。全十巻中の五巻が終わったのでここで折り返し地点である。
“時の流れのしみじみ”といえば、若かりし頃“雨夜の品定め”で頭の中将(現 太政大臣)が「一度契を結んだがその後離れ、その女(夕顔)もその娘の居所も分からなくなってしまった」と嘆いていた“その娘”玉鬘を源氏が見つけて、六条の院に匿い、内大臣(かつての頭の中将、のちの太政大臣)に実はあなたの娘だよと打ち明けて、玉鬘の裳着の義の腰紐を結ぶお役目を引き受けてもらい引き合わせたときは感動的だった。
だけど、こちらの娘の気持ちには内大臣は無頓着だったらしい。しつこく玉鬘に言い寄る“髭黒の右大将”のことを本当に玉鬘は嫌っていたのに、彼は身分が高いからと父親として反対しなかった。だから、玉鬘は髭黒の右大将の強引さだけで、彼と結婚することになってしまった。本当に嫌われていることを考えれば分かるだろうに、自分の家庭を壊してまで玉鬘を我が物にしようとする髭黒には本当に腹がたつ。
紫式部さん、すごいですね。これは平安時代のトレンディドラマです。美しい人、醜い人、賢い人、馬鹿な人、運のいい人、運の悪い人…色んな個性と背景をもった人たちが繰り広げる山あり谷あり雅やかなドラマ。各巻の巻末の
系図がどんどん広がっていって付いて行くのが大変ですがワクワクします。
トレンディドラマといえば、この当時の服…女性の十二単の袖の重ね方とか、TPOに合わせた衣装の色のことだとか、手紙の紙の色とか、文字の美しさとか、お香の丁合とか流行りの“物語”のこととか、色んなファッションや文化について、語り手からの情報や源氏の考えが盛り沢山なのも読者を惹きつける要素だなと思う。今の時代の読者からみて、何が凄いかというと着物の色も紙の色も、化学染料ではなく、自然の物で手で染めていたであろうということだ。“色”をつけるということがどれだけ贅沢であったことか。そしてそれらの色は自然に溶け込むように美しかったのだろうと思う。
最後まで読み終わったら、源氏物語の美術や文化について調べてみたいと思う。
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玉鬘の顛末がめちゃくちゃ悲劇だったのに対して、夕霧が7年越しの恋を実らせたり明石の君が親子の再会を果たしてたりと見応えがたくさんある部分だった。許せねえよ髭黒…