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第1回『幽』怪談文学賞長篇部門優秀賞受賞作。
天王寺の五重塔を炎上させた心中事件から時を経て、
谷中・千駄木界隈を舞台に起こるもう一つの違ったカタチの心中。
七面坂上から見下ろすビル郡は、
我々の戦犯としての「墓標」なのだろうか。
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第1回「幽」怪談文学賞長編部門優秀賞だそうです。
うーん…よくわからんかったなあ。
あんまし好みではないのです
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不思議な印象の幻想小説。現実と幻想の狭間の曖昧さが、実に気持ち悪いです。誰が生きた人間で、誰が幽霊なのか、あるいは幻想なのか。特に覗きのシーンにはくらくらします。
論理で説明できない小説だなあ……でもこの本自体がもう「怪談」なのだという気がしました。
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泉鏡花氏の影響を強く受けている作家さんらしいのですが、私は泉氏の作品を読んだことが無いので、どうにもよく分かりません。
幻想的な怪談とでも言いましょうか、とても不思議な世界でした。ただ、読み終わるのにものすごーく時間がかかってしまいましたけれど。腹の底から恐怖を感じるような作品がお好きな方にはオススメ出来ません。私はどちらかと言うと、あまり楽しめなかった側です。でも、ネット上の書評を拝見すると、なかなか高い評価を得ていらっしゃるんですね。この辺りは、やはり感性の違い、まさに読書の感想は十人十色です。
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第1回『幽』怪談文学賞 長編部門優秀賞受賞作。
ホラー、怪談というよりも幻想小説の色が濃い作品でした。
泉鏡花氏の影響を多大に受けているのが良く分かります。
分かるだけに物足りなさを感じてしまうのが正直なところ。
掴み所の無い世界を広げ、酩酊感を誘う描き方は好みなのですが。
文体も好みなので、勿体無いなーと思ってしまった。
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なぜだかわからないが、とても惹き付けられた。夢中になって読み進めた。どこまでが現実でどこまでが夢幻なのかもわからず、辻褄ってなんだっけ?と思う間さえも与えられず、この奇妙な物語世界に取り込まれてしまった。これはもう理屈ではない。波長の問題だ。しがないホテトルのチラシ配り男の愚痴めいたエピソードから、いったい誰がこの展開を予想できるだろう。
理路整然とした物語を好む人には絶対にお勧めできないが、小劇団の芝居を好む人にはかなりお勧めしたい。
文字媒体での表現という可能性を強く感じることのできる怪作でした。