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「2005年本屋大賞」第5位 だそうです。
帯の本人のコメントいわく「短編集のふりをした長編小説」だそうです(笑)
5つの短編がのっています。
「チルドレン」というタイトルから、こどもたちの話なのかな? と思ったのですが、
内容は、家庭裁判所につとめる 破天荒な陣内クンと その周りの人たちの話です。
「チルドレン」はその短編の中のひとつのタイトルで、
「チルドレン」「チルドレン?」とあります。
家庭裁判所につとめた「陣内」は物語のキーマンなんだけれど、
主人公は、「武藤」 くんと その担当した少年の話 になっています。
相手がとても固い殻の中に閉じこもっていても
どこかで触れ合えることもある。
なんか あきらめないで 人をしんじていこうって思えるような そんなカンジ?(笑)
それぞれの短編の時代が違っていて、それぞれ語りの主人公が違うんだけれども
全部読むと 内容がつながってきて、
最後には 破天荒な自分中心の「陣内」がすごく「いいヤツ」に思えてくるから不思議です。
とはいえ、実際にそばにいたらこれほどメイワクな人はいないと思うけど(笑)
前提の雰囲気的には 奥田英朗さんの 「イン・ザ・プール」 の雰囲気に
似てるように思うので、あの世界が好きな人は 多分 この本も好きだと思います。
読後感がすごくさわやかです。
すっかり ファンになってしまいました!!
オススメです!!
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「大人が格好良ければ、子供はぐれねえんだよ」この一言にシビれました。
陣内のムチャクチャぶりがスキです。
そんなムチャクチャさがムチャクチャに色々と解決していきます。
これも一つのカッコいい大人の形です。
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滅茶苦茶だけど、それが最後にはしっかり繋がって素敵な気持になれる。「俺達は奇跡を起こすんだ」の台詞がものすごく気に入ってます。
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短編だが、全てがつながっている長編のような作品。でも時間や舞台、語り手が変わるので、飽きずに読める。
陣内が『陽気なギャング〜』の響野に似ている感じ。周囲のキャラが振り回されるのに、それでいて嫌いになることが出来ない愛すべきキャラクター。
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最初に色々ヒントを散らばせた風呂敷を広げ、それがラストでキレイに畳まれた、読了後の気持ちよさと言ったらないです。スカッとした気分になりたい時に読むべし!陣内がクセのあるやつなんだけど、魅力的な人間なんですよ。トイレの中の名言集に笑った!短編集なのですが、作者のコメントどおり、長い一つの物語として読めます。ということで、久しぶりに心にヒットした良作でした。
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『アヒルと鴨のコインロッカー』も面白かったけれど、本作も面白かったですね。滅茶苦茶な言動の陣内を中心(?)に展開するドタバタ連作短編。とても簡単なミステリ仕立てになっていて、読者を引き込んでくれます。ユーモラスなストーリーの中に捨てて置けない気の利いた台詞が紛れ込んでいる、読んだ人が元気になる作品でした。他の作品も読みたいな…。
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この本は前から存在は知っていたけど、タイトルからして「チルドレン…。子どもの話か。感動物だったら嫌だな」な〜んて勝手に思っていて敬遠していたのだけど、文庫化をきっかけに読んでみました。
おもしろい…!陣内、いいな〜。おもしろすぎ。
この人の言う、いいセリフがたくさん出てくる。
たちまちファンになりました。
彼がレンタルビデオ屋の子にふられたときの復讐の地味さがステキ(笑)
めでたく、我が家の殿堂入り本です。
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なんて滅茶苦茶で屁理屈な人間なんだろう
でも奇跡を起こせる人
実は誰よりも正しい人
そして愛さずにはいられない人
仙台にいけば会えるかな?笑
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とにかく陣内は迷惑な奴。銀行強盗にとってみれば、こんなにウザい奴いない。
鴨居がまたクールな奴。しかしそうでなければ陣内とつるんではいられないだろうな。
永瀬は普通に凄い。千里眼の持ち主じゃなかろうか。
今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中では、何かガシッとくるものがなかったような気がする。印象深いところはあまり・・・。
軽すぎたのか?「アヒルと鴨のコインロッカー」の後だと種明かしみたいなものが小さかったからかもしれない。
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短編と見せかけて、長編。大人と見せかけて、子供。嘘と見せかけて、真実。
伊坂節炸裂!爽やかにぶん殴る短編、じゃなかった長編。
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5つの独立したストーリー、共通するキャラクター。
1つ1つの話はとても面白くよく練りこまれているし、5つの話をまとめて1つの大きなストーリーとして読むことも出来る。
かなりおすすめです!
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短編集はあまり好きじゃないのだけれど。
でもこれは巧く繋がってたから好き。
過去と現在と。色々。
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伊坂さんらしい1冊。
文体も、はっとさせられる一文も、キャラクターも。
めちゃくちゃだけど憎めない、そして時々かっこいい。
大好きです。
2007年5月26日
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伊坂幸太郎の本、今まで何冊か読んできたけど、一番スキでした。今までは長編ばかりだったけど、この人、短編のほうがあたしの好みなのかもしれない。別々の話、別々の視点、けど、どこかすべてリンクしている。1冊にひとつのせまい世界がある気がした。
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伊坂さん独特の正義感や倫理観はあいかわらず。
こんな社会間違ってる、と正面切って喧嘩するのでなく、「そんなの面白くないでしょ?格好悪いでしょ?」と言いたげな論理は爽快です。
が、今回は伊坂作品にしては普通な人が多くて、なんだか物足りないかんじ。
陣内さんが一人格好良すぎて、なんだかなぁ、というかんじでした。
短編ゆえか、いつもの伏線の絶妙さもややかすれてしまったようで、そういう驚きは薄いです。
ただ、皮肉や掛け合いはやっぱり上手い。
読んでいてふっと笑える、楽しい、読後感が愉快な気持ちになれます。