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初の★5つ。なぜ最高点かというと、あまりの内容に時間も忘れて読んだことが自分の中でないことだったので記念の最高点。社会から逸脱していく話とか好きかもしれない。
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『土の中の子供』で芥川賞を取ったのが2005年〜私には小学校時代の思い出全てを共有する幼馴染みがいる。工場跡の隣に基地を作り,家出に付き合ったその晩に,ホームレスが知恵遅れの女を輪姦する場に立ち会ってしまう。思い余って交番で相談すると,女は遺体となっていた。それから私は普通に女性に接することができなくなり,幼馴染みは変態プレイに傾倒しているようだ。私は公立高校から東京の大学に進み,会社員をやっていたが,それを辞めたばかり。付き合っていた女性は精神に異常を来していた。大学卒業時に偶然遭って以来7年振りに奴から電話が掛かってきた。嫌な予感がする。奴はバックパッカーとして世界を旅していたらしい。馴染みのデリヘル嬢が私の部屋で絞殺され,死姦されたらしい。奴の仕業か,元彼女の仕業か。彼女を病院に見舞おうとしたら,奴を見掛け,追い詰めたら,自殺してしまった。彼女を今いる病院から退院させ,優しく接するしか手がない〜2年前ですねぇ・・・中身は良く憶えていない『土の中の子供』。薄気味悪い印象が残っている。相互了解の下で変態プレイを楽しみ,亭主にばれて,男の方が性犯罪者とされるといのは,ありそうな話。まあ・・・彼女がデリヘル嬢に嫉妬の炎を燃やし,頭を殴ってしまった。そこに幼馴染みが来て,強姦して絞殺しちゃう・・・ということかな?
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同じ経験をしたすべての人が同じような傷を負うわけじゃないけど、やっぱり傷を負っちゃった分の同情はされるべきだと思うんだ。
死なれたくないと思うことに理由は要らない。
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ある日、帰宅するとベッドの上で女が死んでいた。っていう始まり方はどこかミステリタッチで、中村さん新境地を開拓!?って思ったんですけど、やっぱり中村さんやった!!でも、やっぱり新しい領域にチャレンジしてますよね!ミステリーっぽさはもちろんですけど、いつものテーマの暴力や殺人だけではなく性の問題も絡めてきてます。そう言うと今更でありきたりっぽいし、過激な文章や展開の小説もどんどん増えてきてるんで、そういうテーマも食傷気味ですけど、中村さんの場合は表面的な過激さに走らないで、とことん分析的で、落ち着いてる文体なんで好ましく思えます。
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幼い頃にレイプ現場に遭遇してしまった主人公とその親友冴木。
その原体験が二人それぞれにどのような影響を及ぼしてしまったのか。
痛く苦しく息が詰まります。
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とある書店で「どんでん返しモノ」のコーナーで紹介されており、手に取った。
確かに間違ってはいないが、どんでん返しだけを期待していると肩透かしかな。
読む人を選ぶ作品。ちなみに私はダメな方。
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暗い興奮。性的暴行。罪。見殺し。罰。
そういう重苦しい話だから、決して万人にお勧めはしないけど、私は、すごく好きです。
彼の文章には、どんな人間をも信じて理解しようとする、あたたかさがあるから。
誰しもそんなに強くないってことを、思い起こさせてくれるから。
どう消化して生きていくか。
世界と自分を、どう接続するか。
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浮浪者が浮浪者をレイプするところを見てしまった
少年二人の人生の物語。
相変わらず、この著者の作品は暗い。
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このまま文字に身を埋めるように、言葉の中に溶けていくことができればと思う。10
(これ、作家みたいな言語表現を扱う人なら誰でも思うんじゃないかなあ。いいよね。)
「世界が終わる」54
人生を使うって発想が素晴らしすぎてもう何も言えない。
有限の時間を「使う」主体であると自覚させてくれる。
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ある日、帰宅するとベッドの上で女が死んでいた。警察で取り調べを受ける私は、そこで意外な名前を聞く。その名は、私を強制的に記憶の奥底へと引き戻す―。少年時代に起こったひとつの強姦殺人事件。その日を境に心の奥底に宿った欲望の種子は、ふたりの男の運命を切断していく。暴力、欲望の生みだす罪。その残酷さの中にある人の希望とは
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この作者2作目。
人が自分と向き合おうとするとなんで暗くなるんだろうと考えたが、逆か。暗くなるような時ににしか人は自分と向き合わない。
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世界には悪とか道徳とかが入り組んでいて、複雑で手のつけようがない。悪だから必ずしも悪いことではなく、道徳が必ずしもよいことではない。だから、どうしようもない思いが、行き場のない欲望が、善と悪の葛藤が細長く伸びた蔓みたいに、人々にきつく絡みつき、締め上げていく。
耐えきれず悲鳴を発して、血を流し、精神を狂わす。まともになれるように、労働に励み、知恵に縋り付き、日常に規則を作り上げていくことで正常を保つ。
そんなギリギリの状態でも誰かのことを大切に思い、もしくは大切に思うことに縋り付いているだけかもしれないが、人間に純粋な悪はあり得ないのだと知る。
我慢して、生にしがみついて、みっともなくもがいて、小さな幸せを追い求めて。社会における普遍的な善とか規則とかは無視すればいい。閉鎖された空間の中で、何年も時間が経ったあとに、同じ景色を眺めながら今の自分と違う心境で思いに耽られたらいい。
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少年時代に浮浪者のレイプを目撃してしまい、死亡事故までにも発展して、それが心の傷となっていく二人の少年。
彼らが大人になって再会して、また自室に死体という事件。
題名を見て、作者の経歴を見て図書館で選んでしまったのだけど、
とにかく暗い。。
最後の主人公の思いは、なるほど、と思うけど、そこに至るまでにどれだけ暗い話を読まなくてはいけないか!って感じ。。
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周りの環境がもっと良かったら違って幸せになれたんじゃないかなって思った。最後のほうで驚いた。名古屋が出て来たのがちょっと嬉しかった。
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今精神的に疲れてる私には重すぎる内容で、途中で読むのを断念しそうになった。けれども読み進めると引き込まれて最後まで読めた。