投稿元:
レビューを見る
「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞(2007/5回)・
「暗闘士」を加筆改題・「高山月光」を改名)
投稿元:
レビューを見る
補欠選挙に出馬した女性大学講師の選挙戦を中心として、裏表の様々な駆け引きがリアルに描かれていて非常に楽しめた。同時期このミス大賞の「ブレイクスルー・トライアル」や「シャトゥーン」よりも頭一つ二つ三つ抜きん出ている。今後に大いに期待。
投稿元:
レビューを見る
タイムリーなテーマだし、多くのメディアで賞賛してあるので、ほのかな期待を抱いて読んでみたけど、やはり新人は新人だった。全編を改稿したらしいが、それでも筆致は堅苦しいだけでまるで面白味がない。小説というよりは、“選挙日誌”を読まされている感じ。「棒読み」ならぬ「棒書き」のごとく、作品全体が無表情で無感情。ストーリーに持続性がなく、どこで中断しても、どこを斜め読みしてもなんら支障はない。誰が主人公かわからないほどキャラは希薄で、それぞれに強弱がつけられていない。選挙戦の裏側を描くのかと思いきや、専門的なエピソードはほとんどなし。今回の参院選にぶつけて出版したいがために選出したんじゃなかろうかと勘繰りたくなるほどの出来の悪さに辟易した。
投稿元:
レビューを見る
そもそも題材からして「ん?」と引っ掛かる。選挙でミステリが成立するのか、と。意欲的ではあるけれど結構淡々とストーリーが進んでしまうのが残念。でもラストの展開は予想できなんだ。そうかそれで「布石」なのか。
投稿元:
レビューを見る
選挙に関して怪しい動きをする人物を調査するにあたって、普通公安に頼まないよね。まあ彼は退職してたわけだが。そこの違和感が最後まで抜けなくてなんかちゃちいストーリーに感じてしまった。あと、まったく重要でない通りすがりの登場人物の名前を唐突に出しすぎ。本筋に関係ないだろソコ、みたいな。
投稿元:
レビューを見る
私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、
衆議院統一補欠選挙東京6区への出馬を決める。
前議員の田所孝夫がセクハラ事件を起こし、その失職に伴う補選だった。
そんな折、元犯罪者の顔写真や所在等を記したビラを撒いて騒ぎを起こしていた
「凶悪犯罪抑止連合会」という実体不明の団体から奈津子宛てに、推薦状が届く。
不審な団体からの支持は選挙を不利にするため、
奈津子は、教え子の夫で元刑事の平澤栄治に相談する。
栄治は抑止連の正体を突き止めるべく、捜査を開始した。
選挙を知り尽くした策略家・森崎啓子や、
抑止連との関係を書きたてる雑誌記者・井端純平のキナ臭い動きに
翻弄されながらも、栄治の捜査によって補選のカラクリが見えてくる…。
選挙と、その周辺に渦巻く数々の策謀。さまざまな人物の思惑が交錯し、
それぞれの企みが絡み合うなか、開票日が近づく。
第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。
投稿元:
レビューを見る
選挙小説ミステリー。補選選挙に立候補した人気コメンテーター(大学の教授)はゼミの教え子他支援者の後押しで選挙活動を始めた。しかし、活動をかく乱する者が現われた。本当の支援者なのか?只のかく乱者なのか?犯罪者と被害者の確執を交え、展開は二転三転する。最後に落選はしたが、その裏側の未来の当確への展望を読み取る事で、ミステリーたる布石を感じ取った。
投稿元:
レビューを見る
「このミス」大賞作品にしてはかなりしっかり、遊びのない
本格派のような気がします。選挙をモチーフにした作品は
真保氏のものしか読んだ事ないんですが、テーマとしては凄く面白いですよね。
当落の行方も当然気になりますが、決められた期間でのあらゆる戦いや
妨害...読んでいて気持ちは揺さぶられますよね。
今作における探偵役をもう少し掘り下げて、彼の抱える内面の
行方までも書ききってくれたら最高だったんですが...。
あ、あとも少し敵役のキャラとかもガッツリ登場させてくれた方が
読んでる側のテンションは上がるかも。
贅沢すぎですか?
投稿元:
レビューを見る
「このミステリーがすごい」に選ばれた作品。
ミステリーではないけれど、内容がしっかりしているのでとっても読みやすかったです。
読めば選挙運動の仕組みが少し分かるかも?
投稿元:
レビューを見る
けっこう前に読んだけど、このミス作品を登録したついでに思い出したから、
登録してみた(笑)
よくも悪くも気持ちいいくらい登場人物が頑張ってる感じが素晴らしい。
選挙の話だったけど、
ちょっとウザイくらいの元気でバカ正直な登場人物には好感がもてる。
ただ、話の展開はこのミスによくある感じの展開でそこは「・・・」やったけど(笑)
投稿元:
レビューを見る
2010/9/27 家にあって緑のカバーが目を引いたから手に取ったら、このミス優秀賞受賞と書いてあったから読んでみた。面白かったけど、長かったから前半部分は入り込めず読むのに時間がかかった。
ビラ配りの実行犯のこととか、検察警察の話とか、奈津子の過去など、細かい話が色々多くて、全体として話が膨れてる印象を受けた。その中でも英治の奥さんの話と催眠療法の話が全く解決されずに放置されたままなのがしっくりこない。
1番の謎解きである清美の思惑を軸にして話を短くまとめた方がいい気がする。
最後の方の奈津子と選挙事務所の人たちが、必死に選挙活動頑張ってます的な描写はかなり読み飛ばした。
投稿元:
レビューを見る
4月に県議選があったので、選挙絡みのテーマに惹かれて読んでみた。参謀にはやはりその道のプロがいると違うとか、微妙な風の流れがあるとか、マスコミ対策、候補者本人の体力など、「魔物」といわれる選挙の一面が伝わってきた。
投稿元:
レビューを見る
このミスの大賞ということだが、大賞という感じは薄い。
話の流れに乗るまで時間がかかり、乗っかったと感じたら既に謎が解決の方向に進んでいた。最後まで読んでみて、「当確への布石」というタイトルの意味がわかった。
最終章は、〆として悪くはないと思うが、全体の雰囲気の流れとしては、正直蛇足にも感じる。
投稿元:
レビューを見る
初めての選挙もの。このミス受賞作との事でチャレンジしてみました。
ミステリー?っては思いますが、しっかりした作品でした。結局、悪意のある人はいなかったのね。
投稿元:
レビューを見る
タイトルはそういう意味か・・・と。
選挙活動中の色んな人の入り交じる思惑、足の引っ張り合いや様々な駆け引きや心理戦・・・を期待していたのですが、そういう面はずいぶんアッサリとしていたように感じました。陣営の必死さは伝わってくるものの、盛り上がらない選挙っぽい。
私がその地域の有権者だったら・・・この大原候補の主張には共感する部分もあるけれど、支持する!というところまでいかないかも。もうちょっと訴えに深みがあったらよかったのに。でも演説は聞きに行ってるかも。
犯罪被害者で苦しんでいる人々のために活動する主人公が出馬という設定は興味深かったものの、犯罪被害者の心の傷に感情移入が出来ずじまいでした。栄治さんの娘の事件や奥さんのことは置き去りになってしまったところや、他の候補者のことも薄っぺらい感じがしてちょっと残念。
ただ自分たちの身近に潜むかもしれない再犯の恐れのある人物への対策は早急に必要だと思います。私たちの生活の安全・安心のためにも、やはり累犯者を安易に世の中に放ってしまう世の中では困りますから。