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雪深い山村で起こる連続殺人。横溝正史ミステリ大賞受賞の作者デビュー作。けぅこう好きです。マタギの話や、地方医療や地方振興の問題は興味深かった。おどろおどろしい伝説の残る村の設定もよい雰囲気。
事件を多視点から追うのは、焦点がぼやけすぎて、あまり上手く行ってなかったように思う。最後は刑事さんが探偵役でもよかったのでは。
ラストは盛り上がりにかけました。引っ張ってきた要素を活かしきれなかったような気がします。刑事さんは明らかに最後に活躍する流れだったのに結局活躍しなかったり、ぽっと出の人に突然に焦点が当たったり、熊はどうなったのかとか。真相の意外さよりも、せっかくいろいろな要素を上手く積み上げてきたものをドラマチックに感動的に活かす方法を模索する方が、この作品の場合はよかったんじゃないかと感じます。
あと、マタギから見た物語の決着がほしかったな。
このあともいろいろ作品出てるようなので読んでみようと思います。
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横溝正史ミステリ大賞の大賞受賞作。村の忌まわしい伝説になぞらえて起こる連続殺人事件も不気味だったけど、何が怖いって1番怖かったのは巨大人食い熊に襲われている場面だった。赤熊がでてくるところは特にハラハラした。
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横溝大賞受賞ですがデビュー作という事で、 あまり期待していなかったら とても面白かった。岩手の過疎村で起こる連続殺人。派手な探偵も呪われた旧家も出てきません。平凡な田舎の日常に忍びこむ狂気。かえってリアリティがあり怖かった。
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閉ざされた雪深い首挽村の連続殺人事件。過去の村の逸話等は面白く読めたが、ミステリー要素は弱く犯人の印象も薄いので多少物足りない感じ。赤熊はどうなったんだろな。
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これはおもしろい。途中でやめることができなくて一気に読みました。まさか、るかが犯人とは。最後まで騙されました。
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★3.5と言った感じ
面白かったがガツンと来るものがない
閉鎖的な雪深い村の描写は雰囲気があって良かった
昔話なども横溝ミステリーっぽくて怖い
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岩手県の雪深い鷲尻村で医師が事故死した。
それを皮切りに鷲尻の昔話に見立てた連続殺人事件が起こり、また機を同じくして伝説の赤熊が出現して村人を食うようになった。
忌まわしい昔話と赤熊の恐怖が村を包む。
岩手出身だけあって方言が雰囲気を出しています。(「さ」という語尾は神奈川のものとは違うんですよね。)
因縁話や風習もよく考えられていると思うし人物や事件の描写も淡々として読者を変に煽らず、私はほどよい距離感だと思いました。
ただ、犯人と動機をそこにしてしまったことで、急におどろおどろしい演出がはげてしまったお化け屋敷、のようなシラケた印象になってしまった気がします。
横溝風であるならば、動機ももっと芝居がかったお化粧を施して欲しかったです。
読みごたえはありました。
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第27回横溝正史大賞受賞作。2007年。
特に名産物もない、土地も豊かでない。昔はすぐ飢饉になり、働けない老人子供が間引きされていたような東北の山村。が舞台。山があるから熊も出る。マタギもいる。
村の言い伝えをなぞらえた連続殺人がおき、並行して赤熊狩りも進められる。
話は盛り上がるんだけど。犯人アナタですかーと意外性もあるんだけど。
動機が・・・。そんなことで殺すんですか?で、バレるのがこわくて連続殺人ですか。で、ちょっと理詰めに問い詰められるとべらべらしゃべるんですか。
浅いんですけど。
舞台になった土地に敬意がない。まるで関係ない。
てか、婚約者はさっさとルカママに話きけば良かったじゃん。
せっかく横溝風(風ね)のいい雰囲気だったのに、結末ががっかりー
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岩手県の雪深い村、鷲尻村。無医村の村に、東京から若い医師、滝本がやってくる。彼の着任以降、村では謎の変死が立て続け起こり出し。
滝本の前任の医師の転落死との関連は。
巨大で凶暴な赤熊の目撃も相次ぐ中、また事件が。
滝本、村人、警察と視点があちこち動くので、緊迫感がイマイチ。バラバラした感じがする。
村の昔話に事件を絡めるのもかなり終盤なので、中途半端な印象。人も死にすぎるし。
犯人は早々になんとなく分かってしまうけど、最後まで読んでも動機がなんだかなー。サイコってことなのか。
とにかく熊が怖かった。
山と自然に敬意を払いつつ共存するマタギのおじ様がカッコイイ。
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語彙力がないのですが、どんでん返しをしたかったのねと思いました。
ただ、そこまでストーリーが進むまでに、推理が中々やりづらい。
横溝正史氏の本は大好きで、色々触れ込み有りの作品なので期待していたのですが。
説明不足なところもあり、なんだか消化不良。
藤田警部補シリーズということは、まだシリーズは続いているのかな?
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最近東北出身や在住の作家が増えてきたみたい。柚月裕子さんとか。
北村薫さんの本作への評が意外と低かったのが驚き。
村の住人が村の黒歴史を見立てにして殺人を犯すなんてあり得ないという見方に納得。
人物の魅力に欠けるのが欠点かな。