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紙の本
経験から語る「情報の受け取り方」。さすが、宮嶋、わかりやすい!
2008/04/07 22:22
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「情報」には、様々なものがあり、現場で自分で見て判断することが大事で、メディアのウソも見抜く力をつけなければダメ、など、情報の受け取りかたのあれこれを、伝授してくれる。
とにかく、あの数々の修羅場を潜り抜けてきた「不肖・宮嶋」が書いているので、机上の空論ではない。カメラマンとしての経験をもとにした具体的な例があげられ、説得力がある。しかも、中学生向けとあって、わかりやすい。
たとえば、調べたいことがあるなら、図書館に行けばいいと語るくだり。「図書館にあるのは、書籍になった情報です。書籍というものは、(中略)編集者や校閲者のチェックを経て世の中に送り出されますから、その場の思いつきだけでいい加減なことを言ったり、書いたりできてしまうインターネットなどとは、情報の精度がまったく違うのです。」「信用できる情報は、図書館にあります。」と書く。なんというわかりやすさ。「紙以外のものは信用しない方がいい」とも書き、その理由は、人間は古くから「紙」と付き合いがあり、つきあいの長いものは信用できる、と表現する。ほんとにその通り!
メディアにだまされないように、情報の価値を疑ってみる。そのために防衛としての「ひとりツッコミ」をすすめるところもおもしろい。そのツッコミ方は、こうである。
「おいおい、ほんまかいな!」
「そんなんあるわけないやろ!」
「そんなやつおるか?」
「うそやろ!」
「おまえがそんなこと言うてどないすんねん!」
つっこむというのは、客観的になるということで、高度で知的なことだとか。なるほどなあ、と愉快になった。
比喩がとてもわかりやすいのもこの本の特徴。報道の内容が感情的でヒステリックな報道は、疑ってかからなければならないということを、「だいたい人間というものは、自分の都合が悪くなると、感情的になって声が大きくなるものです。」と、書いている。
「ひとり」であることの大切さを説いたり、どうやってカメラマンになったかなど、すべて自分の経験から書いているので、実に爽快である。中学生だけでなく、大人にもおすすめ。
紙の本
素語り「情報対処術」
2007/09/14 03:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本シリーズ「14歳の渡世術」のキャッチコピーは「中学生から大人まで」。そこそこメディア露出度のある濃い執筆陣で固めてある。その中の一冊ということで、十代に語りかけるメッセージ形式をとり、いつもの不肖節は無し。
ともかく、メディアという得体の知れないものの受け止め方だけにとどまらず、ありとあらゆる情報に対する姿勢、とどのつまり、自分に必要なものは自分の目で足で五感でついでに第六感も総動員してオノレの身をもって体得せよ、バーチャルな世界に閉じこもるなかれ、という宮嶋氏のポリシーが述べられる。
確かに普段不肖宮嶋シリーズに慣れ親しんでいる者にとっては当初戸惑ったし、突っ込みどころもあるが、主旨は素直に伝わってくる。毒気を抜いた「子供に安心して渡せる宮嶋本」である。むしろ、不肖節でこの手のことをまくしたてられると、初めて手にする者は引いてしまうかもしれないから、これで成功している、と思う反面、ここから次に手記ものの本来の不肖節に触れた時こそ引いてしまって、結局不肖宮嶋の神髄を味わうきっかけを逃してしまうのではないか、とも、あれこれ杞憂。しかし不肖節と一口に謂えども、いくつかのパターンがあるので、これも数のうち、いろいろ、すべて宮嶋茂樹氏なのだ。
読者対象は「中学生」とあるが、かつての中学生にとっちゃ、「なるほど、そらそうや、そこんとこきっちり言うとかんと」と再確認して納得させられる内容である。
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