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沈底魚 みんなのレビュー

第53回江戸川乱歩賞 受賞作品

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みんなのレビュー42件

みんなの評価3.3

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/08/20 11:39

小説「沈底魚」-中国長期潜伏スパイ

投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

沈底魚とは、敵国あるいは対象国のエリートを取り込んで長期間は何もさせずに出世させ、時が来たら国を裏切らせる長期潜伏スパイのことである。
 尚、沈底魚はもともと中国語である。「ちんていぎょ」は日本語読みであって、中国語的に読むなら「チェンティユィ」とでも表現しようか。
 つまり、中国得意のスパイ工作と言えるだろう。
 かつての国共内戦でも、国民党内に潜伏させた共産スパイを活用し共産党を勝利に導いた様子がユン・チアン著「マオ」に描かれている。また、日中戦争を誘導したのは張治中という沈底魚だったともしている。
 さて、物語は、ある有力国会議員が中国の沈底魚だという情報がもたらされることに始まる。情報の真偽は?ガセネタか?亡命は偽装なのか?
 敵側にいる協力者の存在。消された女秘書。捜査チームの内紛。二重スパイ。・・・
 ストーリーは二転三転・・・いや、四転五転六転か。
 何が真実なのか、頭の中が混乱してくるほどだ。最後まで読者を飽きさせない。
 これは小説だが、現実にもこうしたことがあるのでは、と感じさせるインテリジェンス小説である。
 ところで、本書で工作員の接触場所として都内の中華レストランが登場する。実際、日本国内の中華レストランでも中国当局の息のかかった店が少なくないと聞く。そうした店を政治家や政府高官が安易に利用することについて疑問を呈する声も少なくない。本書を読みながら、そんなことも考えた。

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低い評価の役に立ったレビュー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/11/06 12:17

今年度の江戸川乱歩賞受賞作。このところ連続して読ませる作品を決定してきたが………。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカに亡命した中国外交官の証言によれば、日本の現職国会議員が機密情報を中国に漏洩している。この新聞報道で中国と朝鮮の事案を担当する警視庁公安部外事第二課は騒然とする………とスタートは快調ある。
「沈底魚=スリーパー。潜伏期間二十年余り。素知らぬ顔で暮し、覚醒の時を待っているーーー。」
スパイ自身が派手な立ち回りを演ずる冒険小説ではない。ガセネタかも知れない沈底魚をあぶりだそうとする公安部現場の捜査官たちの苦闘の物語である。
親分子分関係が現場に残る古参の集団。空威張りの中間管理職。対立する警察庁と警視庁。警察の横暴に圧力をかけようとする永田町。ただしこういう構図には新鮮さがない。登場する人物、主人公も含めて類型的だった。

私はこの作品を読む前にある人の講演を聞いた。なかなか面白かった。彼は中国の脅威によって今世紀には世界戦争が起こるという。その際、日本が生き残るには圧倒的に力のある国についていくことだ。つまりアメリカとの同盟関係の一層の強化。彼は当時の安倍内閣のスタッフとして集団自衛権の確立を実現すべく、有識者会議の組織化に尽力していた。ところが今一歩のところで安倍政権が瓦解してしまったことを切歯扼腕していた。かなりのお歳の方でまた何年後かには機会をとらえ、再チャレンジする執念を壇上で見せていたが本当にくやしそうであった。私はそんなことにならずに良かったとするほうだから、「俺が国家戦略を動かしているのだ」との驕りをなんとなく滑稽に見ていたのだが、一方でそういう人物の存在は異様に思えた。

スパイ、逆スパイ、二重スパイ、そして内部の裏切り者。それらを暴き出すゲーム的ドタバタにとどまった底の浅い作品だった。殺人が起こるような国家機密ってなんだったんだろう。講演会を聴いた直後だったせいもあるだろうが、背景にあるはずの現実の外交戦略にもう少し肉薄すれば深みが出たであろうと思われた。

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2011/12/20 17:30

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2022/09/11 11:43

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2012/01/10 20:42

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2012/03/18 15:13

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2012/08/11 16:04

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2012/09/14 15:54

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2014/06/06 18:09

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2015/01/01 17:01

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2015/03/23 22:40

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2017/04/28 21:31

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2017/12/02 00:40

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2018/06/27 02:42

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