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エコロジーとポストモダンの終焉 みんなのレビュー
- ジョージ・マイアソン (著), 野田 三貴 (訳)
- 税込価格:1,650円(15pt)
- 出版社:岩波書店
- 発売日:2007/07/27
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紙の本
新しい大きな物語
2007/09/02 10:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近 新聞を読んでいると 環境問題関係の記事が無い日は無いと断言できるかと思う。先般の ハイリンゲンダムサミットも 環境サミットであった。人類史上 ここまで環境問題が人々の関心を呼んだ時代もないであろうし 政治というパワーゲームの道具となったのも初めてだ。
そういう状況を踏まえた本書は出てきている。
本書の主張は エコロジーが 人類に与えられた新しい「大きな物語」であるという点にある。
人間は「物語」が大好きである。人は 何かの物語の文脈に自分を置く。日本においては その物語は 戦争であったり 共産主義であったり 高度成長であったりしてきたのが歴史だ。
その中で久々に出てきた「大型物件」が 「環境」ではないかと思う。
僕自身として 環境が重大な問題であることには全く異論がない。但し 「環境」に思考を絡め取られていくリスクにも同時に目を配る必要がある。
「大きな物語」に人々が絡め取られて大きな失敗を繰り返してきたのも 人類の歴史である。「物語」には 必ず毒が含まれているはずなのだ。
幾分難しい本書を読みながら 僕は そう自戒の念を持った。
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