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「文章に書かれた貧乏は楽しい。その楽しさにひたっていると、その楽しさに勝るものはないと思ってしまう」そうだが、体験的に言うと、「軽度の貧乏は、無用なストレスを消滅し、安心感を与えてくれる」ものと感じる。赤瀬川原平氏の展開には、少々反論したくなりつつも、相通じるところを多々感じるので、どんどん読み進めることができる。著者の術中にはまっているのかな? それも、読書の醍醐味だろう。
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ページをパラパラめくっているだけで、自分が「貧乏」になっていく感じがする。
本全体から悪い「気」が立ち上っている感じ。
表題を、「貧乏」ではなく、せめて「清貧」くらいにしておけば、もう少し肯定的な印象を持てたのかもしれないtが。
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少なくともどこかで名前は聞いたことがある作家や芸術家たちですが、みなさんそれぞれ貧乏だった時代があるようです。お金がないゆえの恐るべき食生活や、生活費を得るための苦肉の策は可笑しい。人間、窮すればなんとか知恵を絞るものですね。それこそが本当の生活力。そして読んでるうちに、名のある作家さんがそれなりに知名度がある時期にも関わらず、結構貧乏生活してることに気付きます。そこに違和感がありましたが、赤瀬川氏の解説を読んで納得しました。「優れた文人・表現者は貧乏と金持ちの二階級制覇をなり遂げている」。さすが、足の爪までかじった人です。
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人の貧乏話はネタになるものです。物質的に豊かな話はそれで終わるけど、一億層中流意識の中で貧乏話は珍しいものとなったが、また、格差社会によって色々な階層ができてしまった。