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手術の医療ミスで大金を請求するなら、逆に手術が成功したときには同じくらいの報酬をよこせ、的な記述があって、結構納得してしまった。
人間なんだから絶対ミスをしないなんて無理だし、どんなに注意して二重三重のチェック機構を作ったとしても100%ミスをなくすことはできないと思う。ミスを減らすことはできるかもしれないけど。
だからといって医者の凡ミスで命を落とした人とその遺族は仕方ないと思えないっていうのもわかる。
医療ミスとは別に少子高齢化の問題も出てきて、いろいろと考えさせられる。
でも私もピンピンポックリがいいなあ。
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大学の権威主義医師が教授ポストを巡って足の引っ張り合いをする。
最有力候補が、手術で医療事故を起こし訴訟事件となってしまう。
ルポライター、事件に関連するすべての医師、厚労省の役人すべてが一癖二癖あるものばかり。
さてどのような結末となるのかと手に汗をにぎる。
最後は、勧善懲悪となる点が気持ちはスッキリするが、現実的でない。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11803240300.html
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医学知識がすごいと思っていたら、作者は本当の医師だった…それだけ治療の難しさや、医師の葛藤、ずるさもリアルだった。
子供が増えないならば、高齢者を減らすしかない…という発想自体はわからんことはない。日本社会は、あと数十年で本当に本当に破裂するかもしれないなぁと不安になった。
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確かに、『死』への距離が短くなっている。
どう死ぬのか?
と言うことは、重要なことに見える。
アルツハイマー症にはなりたくない。
寝たきりもいやだ。
それ以外ならば いいかな。
そうすると ガンが 痛みが伴うけども
いいのかな。
中途半端な脳梗塞が 危険だ。
死ぬ時に 快楽があれば。
という 説が いかにもいいね。
主人公が いないのが 特徴的な編集法。
松野が 医療過誤を暴くかと思ったが、違っていた。
江崎は 重要なところで 麻酔中毒者となり リタイアー。
香村も 裁判では 実質的な負けとなり、別の事件で襲われる。
江利子は、最後までは 追求せず、元の鞘に収まる。
佐久間の野望は 途中で挫折する。
それぞれは、何らかのカタチで 挫折する。
そして、残されたのは 寝たきり老人と 老人医療費の増大。
医療の問題を 違った角度から 浮き彫りにしたのは
佐久間という 存在が 貴重だったんですね。
つまりは、主人公は 『寝たきり老人』と言うことかな。
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人間は、失敗する生きもの。そうは言いつつ、医者には絶対を求める。でも、ただ頭が良かったから医者になった、というわけではないと思う。それぞれに「信念」と呼べる何かがあったから医者になったのだと思う。・・・信じたい。
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老人介護に関わる者として、後半は一気読みでした。
介護保険、年金、医療保険、高齢者が増えていく中で、いつまでこの体制が保てるのか。もう破綻は見えているのでしょう。綺麗事ではすまない。
とても重たい読後感です。
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医療事故、高齢化社会、汚職、隠蔽、殺人、中毒、権威欲、正義といった言葉がキーワードかな。
結末が明らかにならずに終わってしまったことでモヤモヤ感が残ったので星ひとつマイナス。
医療関係への取材力は凄いと思う。
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枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?医療ミステリの傑作。
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ドラマが見応えあったので、原作も手にとりました。
下巻は少し勢いが失速したような気がする。
しかし問題提起としては、原作の方が重苦しい結末になった。最後は結局皆いなくなり、問題だけが山積み…。江崎も結局自分のことで手一杯だし、芹沢とかどうするの、一体?
原作は本当に医者の描かれ方がいやらしくて、ちょっと辛かった。いくら何でもそんな嫌な人ばっかりじゃないと思うよ…。作者こそがある意味一番医者に嫌気を感じてるんだなあと感じた。
ドラマの香村は原作の香村と江崎を足して割ったような人物設定、佐久間は割とそのままかな。ドラマ版は親子関係とかも入って来てたし他も皆何かしら信念がある風になっていたのはまだ救われたかも。対立軸が思い切りブラックジャックになってました。まあ、手塚治虫先生も、医学部ですからね。
恋愛要素はいらないと思う、なんか古くさかったし。カラオケで歌うシーンとか…うん…。
個人的には自分の出身地周辺が舞台なので、地名とか、病院の名前とかが分かりすぎて笑ってしまう。これ怒られないのかな〜…(^^;;
そして阪◯医学部は「白い巨塔」から何も変わってないんだなあと思った。disられすぎ(笑)!
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高齢化社会問題、安楽死も定義していて興味深いけど、やっぱり残るのは大学病院の白い巨塔かなあ。医療ミスは難しい。医療裁判で原告側がほぼ勝てないのはここだと思う。難しい医学用語を裁判で並べられても分からないしね。それに、「無痛」だったかな、どんな簡単な手術でも成功率100%なんてなく、必ずリスクが伴うものであり、医者は神様という意識は日本独自のもの、というのも理解している。でも遺族が浮かばれないかあ。
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他作と同様,本書のカタストロフィは,医学に裏打ちされた現状の問題定義に対して,良きにつけ悪しきにつけ様々な解決策を講じるも,いずれも却下され,落としどころが見つからずに路頭を迷わされる結末に収斂する点にある.初めから救いなどない世界なのかも知れない.また,フィクションをフィクションとして読了できない恐ろしさにカタルシスを感じる.
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枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?
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内容(「BOOK」データベースより)
枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?医療ミステリの傑作。
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安楽死合法化は理想的だと思ってしまった。
佐山さん焦らずプロジェクト進めればよかったのに…
佐山さんは悪者じゃない
でも優生学的な世界になるのも怖いもんな〜
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長かった…予想以上の文字数です。
そして何よりも怖かった。
個人的には、佐久間が個性強くて好きだなあ。
高齢者社会に警鐘を鳴らしている本作は、今最も読んだほうが良い作品かと思います。
最近じゃ、介護疲れもあり殺人事件にまで発展してしまう日本。
だからこそ、佐久間は将来の自分の為にも安楽死を認める施設に躍起となっていたが、快適な死はどこにもない。
ポックリ死を実現したかった佐久間が、結構愛おしいキャラクターでもあります。
キーマンじゃないかなあ、佐久間みたいな人は。