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大津由紀雄さんはぼくと同世代で、松本亨さんのNHK英会話を聞いていたこと等共通点が多い。松本亨さんのthinking in English について大津さんは疑問提起している。これはぼくも疑問に思うことがある。大津さんが英語で考えるというのは、日本語をはさまず自分の蓄えた英語を話すというのは正しい。英米人のように英語の発想で考えるというのは不可能だ。他の論点に関しても共感できることが多い。たとえば、英語学習に「英文法は不要か、幼児期に早く始める方がいいか、留学すれば確実に身につくか、ネイティブに習うのが効果的か」等々。最後に友人たちの学習法を紹介する。たしかに一つ一つ読んでいくと、豆単とシケ単を全部覚えたと言う人がいる反面、単語は文章の中で覚えるべきだという人もいて、一見相矛盾するものもあるのだが、これはむしろ、大津さんのいうように「万人に通用する」方法がないということだろう。それよりむしろ、多くの人テレビやラジオの講座を学習手段にしているのが興味深かった。お金がかからなくてすむということももちろんあるが、毎日こつこつ続ける、「継続」が語学学習の王道ということだろう。
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今、英語学習者が気になる点をわかりやすく、かつ容易にまとめてくださってる一冊だと思います。
また疑問に関する参考文献も載せられているのでそれだけでも参考にするのもありかなと思います。
母国語に目を向けなきゃならないということや、斉藤兆史先生もおっしゃっていたが外国語をマスターするには継続と多大な努力が必要であり、安易には身につかないということですね。
でも安易に身につけられる方法がなくとも、工夫をして効率をあげたい。。。
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英語を勉強する際に陥りやすい英語に対する誤解を科学的に退けている。
言語学の術語も多少あるが、それは定義をきちんと行った後なので分かりやすい。
参考書などの紹介もあり、最後には数人の経験者による勉強方法などの紹介もある。
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英語学習に関する誤解を丁寧に、分かりやすく解いていく。英語の達人と呼ばれる人たちに学習法を尋ねて、まとめて掲載している箇所もある。
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すごいよね。
ただ単純に、すごい。
関心のあるテーマだったからじゃない。
書き方だ。その丁寧さ、文体、配慮。
何もかもがお手本とすべきレベルであった。
いやはや、恐るべき教授ね。
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(2009/1/27読了)一言で言えば、「文法ナシでラクラク習得」はありえないよ、という本。経験論的な言い回しが多いので、第二言語習得についてもっと科学的な論拠を知りたい方は、白井 恭弘先生の「外国語学習の科学(岩波新書)」を一読されたし。
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6/22
一日というか、研修行きの車内と休憩時間中に読了。
ここに上げられている「7つの誤解」については、今更誤解だとも思ってもいないが、その一つ一つについて時には認知科学の知見も踏まえて、否定している。
なかなかよい本だと思う。
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入学前課題の課題図書のひとつ。
確かにそうだよなーと思うとこがいくつかありました。
本当の国際人を育てるには、英語をやらせておけばいいなんて、そんなことない。
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[ 内容 ]
「こうすれば、努力しなくても英語がペラペラに!」「英語は幼児教育から!」など、巷間には英語学習に関するさまざまな説が飛び交っている。
英語が苦手な日本人が、ついふらふらと誘われてしまうのも無理はない。
しかし、これらの説は本当なのか?
裏づけはあるのか?
科学と経験とでバランスをとりながら、俗説の誤謬を正し、英語学習のあるべき姿を分かりやすく紹介する。
[ 目次 ]
第1話 母語・外国語・第二言語とは何か
第2話 誤解1「英語学習に英文法は不要である」
第3話 役立つ英文法を身につけるコツ
第4話 誤解2「英語学習は早く始めるほどよい」
第5話 早期英語教育は効果的か?
第6話 誤解3「留学すれば英語は確実に身につく」
第7話 誤解4「英語学習は母語を身につけるのと同じ手順で進めるのが効果的である」
第8話 誤解5「英語はネイティブから習うのが効果的である」
第9話 「英語で考える」を考える
第10話 誤解6「英語は外国語の中でもとくに習得しやすい言語である」
第11話 誤解7「英語学習には理想的な、万人に通用する科学的方法がある」
第12話 ことばを意識的に捉えることの重要性
第13話 達人たちの英語学習法に学ぶ
最終話 あとは動機づけと目標設定
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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誤解1から4、7は、わざわざ「誤解」と言わなくても良いと思う。
誤解5は、「ネイティブから習うのが効果的」とあるが、これには疑問を抱く。
例えば、同じ国の人同士で下手な英語でコミュニケーションを取っていると、ブロークンでも良いなら上達するかも知れないが、お互いに間違いに気遣いがないから、逆に正確な知識が身に付かない場合があるだろう。
正しい発音や高度な文法は、ネイティブと関わり合うなかで気付いたり、教えられたりするものだと思う。
誤解6は、本書で唯一「なるほど」と思った部分。
故に今回の読書は有益だったと信じたい。
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認知言語学者の大御所,大津先生の新書だったので,読んでみました.
言語習得研究の世界では当たり前だと思われてても,一般の人にはなかなかわかってもらえない7つの誤解について,わかりやすく解説してある.
なので,自分にとっては新しい知見というのはあまりなかったが,誤解は「母語習得」と「第二言語習得」と「外国語習得」を混在して考えていることに起因しているということが主な内容だったと思う.あとは,外国語習得に近道は無いということ.
英語教育に携わる人,英語を勉強したいと思っている人に読んでもらいたい一冊.
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本書では冒頭で、学校での授業や教則本を利用した学習環境を『外国語環境』、その外国語を使わざる得ない生活環境を『第二言語環境』と定義している。例えば同じ韓国に居ても、語学堂や学院で韓国語を学び外国人下宿に住んでいる場合は前者であり、韓国人との国際結婚家庭や駐在員子弟が現地校に通う場合なんかは後者に当たる訳だ。私の食遊住環境が前者なのは充分認識しているし、それが最大の問題点だと言うことも分っちゃいるが今更国際結婚する訳にも行かないので、日本語のできない韓国人家庭に同居することにした。はてさてどうなることやら?
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巷にあふれる英語学習にまつわる俗説の誤解をとく。母語習得と外国語習得のメカニズム、ESLとEFLの学習法の違いがわかっている人には特に目から鱗の情報はないが、著者オススメの本や、達人の勉強法なども紹介されていて面白い。