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みんなのレビュー115件

みんなの評価3.3

評価内訳

115 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ボロボロになった人へ

2008/02/16 16:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る

僕の今までの人生、
大抵のことは適当で渡って来れた。

変なところに順応性や機能性があるが為に、

上に登り詰める努力をかっこ悪いと嘲り、
下に行くほど馬鹿にもなれなかった。

どっちつかずの没個性な自分や、
努力するほどアツくなれない自分に、

限界が来た。それが19歳の秋。

中で何をするわけでもなく、
外にも出ず、うつらうつら、

いつ起きて、
いつ寝ているのか、

と言う感覚さえ失った。

ただただ、閉じていた。

この本はそんな悶々としている若者に対して、
リリィフランキーが何か伝えたくて書いたものに違いない。

彼自身も、
そんなスランプのあった人なのだから。


コノ間、古い付き合いの友達に電話した。

友達の一人は、シャブ中で、
友達の一人は、鬱で、

家から出てこなくなった。

あの家の中にある、
自分の空間にだけ、

閉じこもるという苦しみは、
本当に辛いものだ。

この本で、あいつらの人生が変わるとは思わないけど、
どうせ暇なんだろうから、今度帰国したときにでもこの本を渡してやりたい。


helmet-books

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紙の本

ボロボロになっている方々には、お勧めできないが、、、、(笑

2007/10/17 23:20

5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴぃたぁ・パンダ - この投稿者のレビュー一覧を見る

商品の説明

出版社/著者からの内容紹介
これほど真っ当で誠実でありながら、刺激的・魅力的で、脱力しながらも笑い感動できていいのだろうか? 
天才作家リリー・フランキーが、その才能を遺憾なく発揮した初めての小説、遂に刊行!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
リリー・フランキー http://www.lilyfranky.com/top/
1963年福岡県生まれ。イラストレーター。
コラム、文筆、写真、デザインなど多方面に活躍。

====

本書は、ボロボロになった人を慰める本ではない(汗
それを期待しても、決して癒される確率は少ない。リリー・フランキーのファンなら別だろうが。
表題作には、その要素は少し入っているものの、基本的には、リリー・フランキーという作家の才能に、
にやりとする作品集なのだ(笑。

大麻農家の花嫁
ブラック・ユーモアだと思う。
農家と、農業従事者へ対するシニカルな目。
いつでも結婚できると思っているうちに行き遅れたOLが主人公なのだが、作家の視点としては、決して味方という立場ではないと思う。
大麻讃歌というわけではなく、大麻という物への痛烈な批判も込められている、、、と思う。
登場人物に、流通させるやくざのチンピラを農協の人、東京のやくざの親分をクライエントと言い換えさせたり、
している。
農家へ来ている出稼ぎ外国人が、オランダ人というのも笑える。
オランダでは、「薬物使用は、公衆衛生の問題であり、犯罪ではない」からだ。
さあ、花嫁候補として、大麻農家を訪れたOLの運命や如何に?
これで、作家が大麻所持等の容疑で逮捕されたら笑う(汗。

死刑
これも、ブラック・ユーモア。中学生が犯した罪によって、死刑になるという未来の話し。
世界各国、犯罪を犯した物は、すてべ死刑。それ以外の罰は無い。
法廷で何を争うかというと、どういう死刑が相当か、、、ということだ。
主人公の少年は、死刑ということは納得しているものの、どのような刑になるかで、かなりの不安・プレッシャーを感じている。
その不安を取り除くべく、立ち上がるのが、第二の主人公である弁護士だ。
未来の話なので、普通の死刑ではない(謎・笑) こんなのアリ?的なのだ。
弁護士が、少年の沈みきった気持ちを前向きに変えさせて、積極的に死刑を受け入れるようになる、、、、
そこで、申し渡された、刑の内容に、少年は、微笑みながら、受け入れる。
だが、それって、本当にいいかな?と思ってしまった(謎・笑)。

ねぎぼうず
普通に暮らしている主人公(女性)一人の探偵を装った男が声を掛ける。
「○○さんですね?☆☆さんを知っていますか?」と。
ある意味、運命の人との出会いが、描かれているのだが。
主人公には、全く記憶が無い。
ただ、いろんな過去があって、今の自分が出来上がっている。
過去を無くして、現在も未来も無い。そして、ある瞬間にフラッシュバックのように時間を駆け戻ることはある。
主人公がそうだったように。
人は運命の人に出会ったとしても、その時に生まれた訳ではない。
それよりも、ずっと前から何かをしながら暮らしている。
物語の始めに書いてあるマルキス・ユバンの言葉が重い。

おさびし島
主人公は、何もかも嫌になった若い男。カメラマンを目指していた筈だったが、才能もやる気も無いようだ。
何もかも捨てて、出来るだけ南の島へ出かけて行こうとする。そして、たどり着いたのが、「男錆詩(おさびし)島」。
そこで、自堕落な生活をするが、島で出会った少女・凪子(なぎこ)との関係の中で、立ち直ろうとする。
しかし、立ち直ろうとする動作が、自分の捨ててきた物事へ立ち戻ろうとすることだと、凪子に指摘され愕然とする主人公。
結局、島を出るに出れず、自堕落な生活を続けることになる。
偶にやってくる、いつかの自分に似た男を見ながら、にやにやしながらと。
なぜ、「男錆詩島」がひらがなになっているかというと、実は「男寂し(おさびし)島」なのだ。
「何が、本当の生活なのか?」を、問われているような作品。

Little baby nothing
3人の青年が主人公が、夜の道路で馬鹿話をしながら、ごみ捨て場を通りかかると、女が捨てられている。
意識不明なのか、寝込んでいるのか不明。但し、このままでは、ヤバイだろう?ということで、3人の中でもツヨシの部屋が近いので、担いで連れて行く。
かなり可愛い、イタリアのブランド物らしきワンビース。但し、下着・靴などは履いてない。
幸い、意識を取り戻し、会話が始まってからの関係と、ツヨシ、孝康、修の心境と日常の変化を描いている。
プータロー達が、一人の女性に出会って、次の同じ水曜日の一週間で、不思議なくらい変化している。
女の正体が解っても、悪意無く接しようとしている、可愛げがあるっちゃ可愛げがあるが、どうよ?っていう感じもする。
起きている事は、普通ではないが、受け止める3人の感覚が普通で、こんな子いるかもね的な面白さがある。

ボロボロになった人へ
戦争で荒れた町の住人フィーゴ。暫く前から、誰とも話していないし、水と、草しか口にしていない。
右足は、地雷を踏んで、義足になった。そして、今日、水を飲みに以降と思って、左足を柱の角にぶつけたのだ。親指のツメが割れた。
痛みでのたうちまわった。何もやる気をなくして、両親の形見のワインを飲み始めてしまった。
人生の最後に何ができるかを、考えてみた。いろいろ、考えてみた。
でも、何もしないうちに、足の爪は何回も再生している。
人生は、こんなもん、という感じなのだろうか。
ボロボロになった人が、読む
とすれば、「頑張る必要なんか無い。人生なんか、一生懸命生きても、ぼ〜っと生きても、時間は過ぎ行くのだから」というとてもシンプルな癒しなのではないだろうか?

読者による解説
本書には、珍しく「読者による解説公募」という事で、6人の方解説されている。
各人各様で、面白い。
参考になる人も、居るような、居ないような?(笑

ボロボロになっている人にはお勧めできないが、世の中斜に構えて見るのも、面白いかも?と思っている人には、お勧めの本。

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2007/08/27 13:31

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2007/09/03 01:27

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2007/09/08 19:01

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2007/09/14 16:37

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2007/11/25 00:17

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2013/06/19 23:42

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2008/02/15 23:50

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