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裕介さんから、「あんまりボロボロになった人へって感じの内容じゃないけど。」的なことを言われて読み始めたけれど、実際、この短編集の主人公たちは皆何かしら傷を持っている人たちばかりだった。リリー・フランキーの本を読むのはこれが初めてだったけど、思ったよりも正直な文章を書く人だな、という印象を受けた。小説ではあるものの、ところどころ皮肉の交じった文章の中に、彼の言いたいことが見え隠れしているような気がした。残念ながら、借りた本にはついていなかったけれど、自筆で帯に書いているらしい、「なにかにつまずいている人のほうが魅力的」。これこそこの本のテーマであり、また、リリーさんの信念でもあるのだろうと思う。すごく勇気づけられる一言である。
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心が乏しい時には、
同じような人を探して、
見つけて、ホッとする。
そのような人がいっぱいいると、
どんどん落ち込んでいくが、
まわりに何かを成そうと
息巻いている人がいっぱいいると、
彼らは仲間に見えてくる。
仲間はもがいてもがいて、
生きることを教えてくれる。
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すごい読みやすかったけど、文章がうまいとは思わない。リリーさんの小説初めてでした。表題作が一番よかったです。何かしたいんだけどなにもできないあの感じ。そのまま迷ったままで終るんだろうなあ。すごくよくわかる。何か・・・。
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留学中、ハードカバーで読んだことがあったと思う。
今回、母親が購入してくれたので、読んだのにな〜と軽い気持ちで読みかえしたら吐き気を覚える衝撃が!!
あまりに苦しくてまだ半分までしか読めていないが、特に死刑制度のところは言いようのない気持ち悪さが襲った。
きっと時代が違えば、こんなことも決しておかしなことではない。
逆に今の世の中の制度は過去や未来から見たら私のように吐き気を覚えるのかもしれない。
犯罪を犯して、加害者は殺人奇であっても生きていて食べて寝て、という生活が保証されている。
人が人を罰することは、そんな権利はないのかもしれない。
でも、権利というのであれば被害者の生きる権利はどこにいってしまうのだろう?
それでいうなら、この本の世界もなんらおかしいところはない。
非現実的だと笑えない苦しさが、なんともいえず気持ち悪かった。
そんな世界で生きていて、それが幸せで不幸なのかわかりようもない。
きっとこの衝撃は当分忘れないだろう。
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大ヒット映画「東京タワー」の現作者リリーフランキーさんの短編集。
あの映画と本当に同じ人が書いたのか?と思う人もいそうだが、
リリーさんの「奥深さ」「シニカルさ」を感じさせる作品ばかりである。
<短編のタイトル>
○大麻農家の花嫁
○死刑
○ねぎぼうず
○おさびし島
○Little baby nothing
○ボロボロになった人へ
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本当にボロボロになった人が読むべきかは懐疑的ですが、この本の中には、あらゆる意味でボロボロになった人が詰め込まれています。狂ったような雰囲気がところどころに漂う。表題作が一番共感できました。
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リリー・フランキーは実に多才な人だと分かった。
物語り一つ一つに、それぞれの人のドラマがあってそしてどれも優しくてありふれた感情がある。
ちょっとだけエロチックなところもあるんだけど…。
でも、それが別にいやらしくないところがこの小説のひとつの味なんかも。
忘れてた何かを少し思い出させてくれるそんな小説です。
ボクのお気に入りは、『Little baby nothing』
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21歳の時、私は初めてふられた。でも気づけば、彼と一緒に過ごすようになっていた。だけどそれから1年と3ヶ月ほど経ち、23歳になった私は再び彼にふられた。
あの時私はボロボロだった。毎日がなんとなく過ぎていくだけだった。私がどんなに涙を流そうと、独り淋しく過ごそうと、夜は必ず明けて朝がやって来た。私の失恋なんかお構いなしに、世界は動いていた。
悲しくて淋しくて悔しくて、本屋をブラブラ歩いた。そんなとき、手にした本。それがこの本である。“私の為の本!”と思ったし、“この本で元気になれるかも”とまで思ってしまった。
だけど、読んでも元気にならなかったし、淋しさは心の中に残ったままだった。それでも何度も読んだ。
時間がたつにつれ、少しずつ暮らしが変わっていった。夜ご飯を作った。早めにお風呂に入り、テレビと電気を消して眠った。朝は早く起き、朝ご飯を作って食べた。いつも通りの生活が戻って来た。時間が解決してくれるという言葉が本当なんだなという事もこの時学んだ。
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題名に惹かれて読んだのですが・・・ちょっとイマイチ私にはあいませんでした!
全部短編で出来ているのだけれども、なんだかすっきりしないというか・・・。寂しくなるというか・・・。
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「東京タワー」とは少し毛色の違う短編集。リリー・フランキーという人は、基本的にとても優しい人なのだと思う。それは、自分にも、他人にも。良い意味でも悪い意味でも彼の優しさが詰まった短編集。個人的にはとても好き。
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タイトルを見て思わず手にとってしまった私は、''ボロボロ''なのか?と少し笑えた。
''ボロボロになった人''が癒されるようなやさしい内容なのかと思いきや、
中味は実にダークな短編集。人間の悩みやウラの顔、どろどろとした
暗い一面を抉り出したような内容で、目を背けたいような気持ちを引きずりながら読みました。
読み終わった後の、「ああこういうことが言いたかったのか」というすっきりした感じは、
何度も読み込まないと得られないのかもしれない。。
でも、現代の人間の生き様がここにあるのかも知れないなぁと、漠然とですが思いました。
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就職活動で、まさにボロボロになっていたときに出会った本。
正直、これを読んで元気になったわけではないけど、
回り道することはけして悪いことじゃないんだって思いました。
ダメだとしても、認めちゃえばぐっと楽になる。
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真木さんの写真集がこの短編に入っている「おさびし島」の凪子のイメージやそうで読了。
なるほど…。
エロが満載の短編集ですがもの悲しいです。
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題名に引かれて購入。
男性と女性の考え方とか感じ方ってやっぱり違うんだろうなーと、
なぜか思わされた作品でした。
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大麻農家の花嫁の冒頭がぎくりとした。
東京の男たちは私を選ぶことがなかった…とか。
けど、これはあんまり好きくないです。
美女と野球の方がすきかなー。