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6つの短編集。それぞれの話の中にリリーさんのわざとらしい、勇気付けのメッセージがこめられてるという印象。
文学的文章が好きな人はたぶんおもしろくない。ケータイ小説とか好きな人は好きなんじゃないかな。たぶんリリーさんもそんな人を対象にして書いたと思うし。
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リリー・フランキーの心温まる短編小説集です。勇気ずけというメッセージが込められているようにおもいました。
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ボロボロとなりながらそれでも生きようとしている短編集。男性の目線で書いているので、こんな感じで女性を思われていると面白かった。
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だめだめでもいいんだよ、
そのまんまでいいんだよ、
って。
全部受け入れてくれる気がする。
リリーさんの書くものや。お話や。たたずまいや。
これもそう。
起こるわけないダロって状況なんだけど、
なぜか どうしようもなくリアルで。
みんな、それぞれ、いっしょうけんめい。
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なんだろ、エロです。笑 小説を読んだあと特有の現実に帰ってきた感はなくリアルな文章。心も身体もボロボロなのに、心は何かを想い、身体はこの生命体を生かそうとする。あとがきから。
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悩みを抱えていたり、つまずいている人が主人公の作品が6篇。
リリー・フランキーさんの短篇集です。
ストーリーにリアリティはないのですが、ちょっと共感できる個所があったり、深読みすると怖かったり、思い切り笑えたり・・・で、結局下ネタだったりもします。
自分が、ボロボロになる前に、読みましょう!
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文庫本になったので読みました。リリーさんらしい無常観が根底に流れています。ショートショート風の文章も読み手に押し付けがましいところがなくて良いです。
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「東京タワー」のリリーを期待していた人は、裏切られるかも。でも、彼は従来、シモい人なので、このテの下がらみのほうが、私は好きだったりする。「おさびし島」は、学生時代島に逃避したことがある身としては、出来事は類似していないけど、感情的には類似点が多く、苦笑しちまいました(笑)。今はすっかりベストセラーで大金持ちになってしまったリリー氏ですが、底辺のどん底、マスメディアのぐにょぐにょのだらしない部分を知っている彼だからこその視点は、嫌いじゃないっていうか、正直イタい。女子でも同じような生活している人間って意外と多いと思うし。多いと願いたいものっす^^;
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ボロボロになりかけている私が読んで、ちょっと共感して、ちょっと切なくなった。みんながボロボロのままさらにボロボロになっていく。『おさびし島』はちょっとグロテスクだった。
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まさに自分がボロボロになった時に出会いました。もっと暗い、カオスな気分になりました。
この人ってこういう話も書きはんねや。
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うーーーむ、すごく面白いのにげんなりする・・・(笑)
どーしてもエロでしかもグロい描写を表現したいんかい。
話の筋はすごく興味深いです。
うんざりでまんざらでもない複雑な気持ちで読める作品。
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はじめは一瞬、
「「陰日向に咲く」路線か?」
と思った。
けどそれはとんだ勘違いだった。
実際、劇団ひとりの作品は素晴らしかった。
けど、さすがリリー・フランキー。
あれとは、一線を画している。
というか別物だ。
構成も設定も視点も言葉も文章のリズムも、
彼固有のものであって他の誰のものでもない。
それがあまりにも確固たるものだから、
読んでる途中の笑うはずの場所で、
わたしはうんうん頷いてしまった。
なんかのインタビューで、
彼の放蕩時代を読んだことがあるが、
彼の要素を形作るほとんどが、
その頃に培われたものじゃないか、と思う。
すっっごい駄目なんだけど、
だからすっっごい、あったかい。
実はすごくまっとうな人間だと思う。
ぶっとんだ設定なのに登場人物はいつも、
結構リアリストでくそまじめで、
着地することに全神経が注がれているような気がするから。
染み出てんだなぁ。この人の作品はすべて。
んでそこがええねん。
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自分がボロボロになりそうなときに呼んだので、不思議な気持ちになりました。
短編集です。ひとつ好きじゃない章がありました。文章は全部読みやすいと思いました。読んでよかったです。
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いやあ〜…
表紙の雰囲気と題名と紹介文とでイメージしていた内容とまったく違うのでびっくりしました。
しかし思えば、作者の他作品を立ち読みした時も、確かにこういう雰囲気の文章だったのです。そのことを思い出し、諦めの気持ちを抱きました…。そうかこの作者の作品は最初からこういう内容だったのだな…と(笑)
内容としては、紹介文の通り、誠実でありながら刺激的、笑い、最後には沁みる。
そういう感じです。
それから、現代の様々な事象に対して、皮肉っている内容が多い気がしました。
個人的には、「大麻農家の花嫁」がまあ…面白かったかなあという。内容が内容なだけに、純粋に楽しめたとは…言い切れないですけど(笑)
あと「死刑」の作中で当たり前になっている新しい死刑制度には面白いと思いました。これは純粋に面白い。内容は過激でしたが。
この話にも、現代の死刑制度や罪を犯す人、そして集団への皮肉が盛り込まれているような気がします。
ただ、「死刑」の内容が過激と言ったように、どの話の中にも、少なからず過激な内容が含まれているので、嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。
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裕介さんから、「あんまりボロボロになった人へって感じの内容じゃないけど。」的なことを言われて読み始めたけれど、実際、この短編集の主人公たちは皆何かしら傷を持っている人たちばかりだった。リリー・フランキーの本を読むのはこれが初めてだったけど、思ったよりも正直な文章を書く人だな、という印象を受けた。小説ではあるものの、ところどころ皮肉の交じった文章の中に、彼の言いたいことが見え隠れしているような気がした。残念ながら、借りた本にはついていなかったけれど、自筆で帯に書いているらしい、「なにかにつまずいている人のほうが魅力的」。これこそこの本のテーマであり、また、リリーさんの信念でもあるのだろうと思う。すごく勇気づけられる一言である。