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人間にとって言語は必要不可欠なもの。
人間が言語を操っているのか、それとも人間が言語に操られているのか…。
「発見」とは、今まで「分かっていたのに気がつかないことが明示化されること」であり、「これまでの結びつきではない、別の結びつきを見つけること」である。
精神が非常に緊張しているときには、そのための努力をしなくても、求めるものが与えられる。
それは、意味を感じないただの記号が意識のアンテナを張ることで、意味を持ち始めるからである。
日常の中でそういう経験をすることは何度もある。
本書では相反する言葉を多く用いて、複眼的、対位法的思考について述べている。
ただ、二項対立で何かを定義するのは危険である。
非線形で物事を見ることが発想の転換に繋がる。
読んでて楽しめる。
随所に織り込まれた小ネタが上手く作用して分かりやすい(逆の場合もあるけど)。
言語ってやっぱり面白い。
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この本の主役は「言語学」ではなく「発送の極意」の方で、「ものの見方や発想のコツというものを少しでも分析的に考えるためのきっかけ」(p.219)を提供するもの。具体的には、「セレンディピティ」や「垂直思考と水平思考」、「ハイブリッド思考」といったものが多くのほかの著作からの引用とともに紹介されている。平たく言えば頭を柔らかくする、とか柔軟な思考の方法の紹介、といったところだろうか。特に中心と周縁とか、サファリとテンベアの部分が納得。随所に著者のウィットに富んだ冗談も盛り込まれていて面白い。pp.28-30で斎藤孝の『教育力』を半ば茶化しているような部分があるが、おれもまさにそう思っていたので、痛快だった。(07/08/19)
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語学は武器だ、ところが言語学の方は役立たないものの代表とされてしまった。
発想やひらめきは毎日必要とするものだ。
発想を変えるだけでコンプレックスがなくなる。
言語学でもそうだが、分類学は学問の端緒であって目的でない。
言語学という学問は大正を同じ言語でしか考えることができない学問である。
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雑多な情報がどばどばとちりばめられていて、知的刺激を受ける本。
ただ、知識がなさすぎて、ゆっくりしか読めませんでした。。
いつか、この本がすらすらと読めるようになりたい。。
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[ 内容 ]
ビジネスマンや学者に限らず、発想の転換は誰にも必要。
夕飯の献立もデートの会話も、マンネリにならないように機転を利かせることで楽しくなる。
発想は新鮮に生きるための文法だ。
歴史上の大発明も日常の小さな発見も、大なり小なり型破りな視点から生まれるけれど、人は誰かに意味づけられた記号によって話し行動する。
言語の「正しさ」に振り回されると、ありきたりな考え方しかできなくなってしまう。
つまり言葉の限界が発想の限界なのだ。
そこで-。
“笑う言語学”による「創造的なひらめき」を得るためのヒント集。
[ 目次 ]
第1章 発想を妨げるもの(発想はいつでもどこでも必要 発想の現場から ほか)
第2章 言語を反省する(「共有」のためのコミュニケーション 「構造主義者」ソシュール ほか)
第3章 たった一つの「正解」で満足?(真理は一つもない コンテクストで意味が変わる ほか)
第4章 果報は寝て待て(別解を求めて セレンディピティとひらめき ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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言語学のそれなりに体系だった本かと思いきや、雑多なジョークを集めたアンソロジーと言った方がいいんじゃないかと思うくらいの本だった。
収められている文章はまあ面白いのが大半なんだけど、ときおり著者自身が考えたと思われる絶望的につまらないダジャレなどもあり。
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いや健在。分裂症的話のそれ方と偏執的な薀蓄のまき散らしとおやじギャグ。よく注意すれば言語学の基本は抑えられる構成。
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「脳がほぐれる」というのは明確にどういうことなのかわからないが、読み終えても少なくとも「ほぐれた」という感じはない。かなりスピード感というか展開が早く場面が次々と変わるのでついていくのでやっとな印象。
おもしろかった、で終わってしまうのかもしれないけれど、「今ここにある言語をあるがままに捉えようとするのが言語学であり」なんて一文もあって、いろいろと考えさせられる。
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[関連リンク]
秋の夜長に読みたい金川欣二さんの最高に面白い長文の数々 - YAMDAS現更新履歴: http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20111117/kangawa