紙の本
今だから出来る片思い。
2011/01/01 18:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オトナになって久しぶりに好きな人が出来た時、もう勢いだけで突っ走る事は出来ないなあ…と思った。
これに共感できる人は、しっくりくるアンソロジー集だと思う。
オトナだからこそ、知識や常識、世間の目が気になってしまったり。
進めずに二の足を踏んでしまったり。
怖いものがなかった世代を通り過ぎると、こうも臆病になってしまうものかと驚いてしまう。
でも辛いばかりではない。
せつなさに胸が痛くなることはあっても、ほんのり暖かい感じ。
叶わなくてもいい。
この気持ちがあれば。
そう思えるような1冊だった。
投稿元:
レビューを見る
11人の作家によるオトナ(20代以上)片思いを集めた短編集。一直線な若い恋愛ではなく、ゆっくりしたペースで進んでいくの落ち着きます。食に関する雑誌に連載されていた小説を集めているので、料理を作ったり食べたりする場面が多いです。ゆったりした気持ちになれる読後感なので、少し空いた時間に一つの話を読むといった読み方が適した本だと思います。(2007.9.19)
投稿元:
レビューを見る
私も多少…オトナなのかな(笑)
片思いしてる時って幸せだよな〜ってこの本を読んで久しぶりに思い出しました。
投稿元:
レビューを見る
執筆者がすごく豪華……! なのですが、どうもお気に入りの作家ばかりに目がいってしまって、初めて読む作家の物語にイマイチ入ってゆけない感じ。やっぱり、欲張れば欲張るほど得るものは少ない?
投稿元:
レビューを見る
石田衣良 栗田有起 伊藤たかみ 山田あかね 三崎亜記 大島真寿美 大崎知仁 橋本紡 井上荒野 佐藤正午 角田光代
「料理通信」に掲載されていた短編集。知らない作家の作品に期待したが石田さんと角田さん以外はあまり感じるものがなかった。2008/1
投稿元:
レビューを見る
勢いのある作家の、オトナの片思い短編集。いやいやなるほど、大人ってそうなのかなぁ?そうかもなぁ?と思える部分も。でも、作家さんのキャラが立つ作品って少なかったのが残念です。新しくこの人の本を買ってみよう!みたいな気分になりたかったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
からし
いつもそうやって
ああでもない
こうでもないと
ぐるぐる回るのだ。
眠る地点を探して回る。
わか葉の恋
白とも黒とも決めず
中間色にたたずんでいることが。
がむしゃらに前を目指さなくてもよいと
自分を許すことが。
投稿元:
レビューを見る
装丁に惹かれて読了。
11編の小品。
さらーっと読んだ。
心に残ったのは山田あかねの『やさしい背中』と角田光代の『わか葉の恋』。
作成日時 2007年11月10日 18:58
投稿元:
レビューを見る
十一人の小説家が描く文字通り「いい年したオトナの片思い」
うーん、面白かったー。アンソロジーってあんまり期待していないんだけどこれは予想外によかったです。すごく共感できる話がいろいろ・・
特によかったのは大島真須美さんの「小さな誇り」、山田あかねさんの「やさしい背中」(身体の線を浮き立たせる姿が男をひきつける年齢はもう過ぎているのだ・・という表現がリアル)
そして圧倒的によかったのが角田光代さんの「わか葉の恋」・・・角田さんの言うように30代以上になると「ひとりご飯」が増え、だんだんそれが気にならなくなってくることがトシとることかもしれない。
角田さん特有の男と女のごたごたした関係をとりまぜながら、42歳の女性の年下男性へのプラトニックラブを丁寧につづる。
「20代の私が今の私を見たら、さみしい女だって言うかもしれないけど、私は別にさみしくもなんともないな。楽ちん」・・前へすすもうとしない「オトナの恋愛」の極意。
角田光代さんいいなあと実感した一冊でもありました。そのうち作家読みしてみよう。
投稿元:
レビューを見る
2008.10.24. オトナの片想いは、なんだかうまくいかなくて、それがオトナだからなんでしょうなー。いろいろ付属品が多くなってるせいなのかな。栗田さんのがよかった。
投稿元:
レビューを見る
有名な作家・脚本家さんによる
いろいろなカタチの片思いをモチーフにした短編集。
山田あかねさんの作品が一番スキでした。
私には、一番色鮮やかに情景が浮かびました。
衣良さんは視点の違う「娼年」みたいです(失礼)。
投稿元:
レビューを見る
フィンガーボウル/石田衣良 リリー/栗田有起 からし/伊藤たかみ やさしい背中/山田あかね Enak!/三崎亜記 小さな誇り/大島真寿美 ゆっくりさようなら/大崎知仁 鋳物の鍋/橋本紡 他人の島/井上荒野 真心/佐藤正午 わか葉の恋/角田光代
投稿元:
レビューを見る
恋のトキメキを描くアンソロジー。様々な背景のもとに様々な恋が描かれている。ひとつひとつにそれぞれのトキメキが宿っている。恋をしたときに沸き立つ感覚。オトナだからと自制しているつもりでも、あふれ出るどきどき感。いや、オトナだからこそ、めったにないトキメキに飢えているのだ。ここぞとばかりに、ときめかないでどうする! 律しても隠しようがないのだから、思い切り満喫してしまえばいいんじゃないか、片思いの切なさを。
投稿元:
レビューを見る
大人の片思い、
ってなんか素敵なお話かと思いきや
アラフォーの悲哀に満ちた話ばっかりで
36才のオバサンの私は悲しかった。
とはいえ、
天海祐希とか、永作博美とか美しい人で映像化すれば、
全部素敵な話になるに違いないです。
たるんだり、乾いたりしていては
この年代は乗り切れません。
ということが分かりました。
投稿元:
レビューを見る
図書館にて。
どれも良かったが、やはりこれが読みたくて借りた
三崎亜紀の「Enak!」が良かった。
どれも不倫ものなのでは、と思っていたけど、
そうではない静かで純粋な感じがとても良かった。