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キューバ凄い!医療レベルが思ったより高く、医者の志は相当高く、新薬や新ワクチンの開発も行っている。他国への医療支援も精力的に行っている。心洗われました。
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キューバに対するイメージとしては社会主義国家で自由がない。しかし、この本を読み終わった後、この偏見のようなイメージは払拭された。キューバの医療体制は素晴らしく、日本人医師の比ではないくらいではないかと思うほど医師の志が高い。また、被災国でキューバ人医師が活躍する様子などは驚嘆せざるを得ない。キューバ、訪れてみたい国の一つになった。
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分類=医療・キューバ。07年8月。資本主義?共産主義?社会主義?そんなものは関係ない。いいものはいいし、悪いものは悪い。形や組織や肩書きにとらわれることなく、私達の社会・世界に本当に必要な物は積極的に取り入れればよいのだと思う。利権?少数の人々で幸せを求めるより、皆でより大きな幸せを求めた方が、結果的により幸せになれるに決まっている。そういう金の卵的な発想はもうやめよう。
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キューバ医療についてTV番組が放映されていて、興味を持って買った本です。世界では平均国民所得と乳児死亡率等の医療指標の良否は、所得が高くなれば指標がよくなるという傾向にあります。しかし、その中で唯一国民所得と医療指標の「外れ値」がキューバです。実際に地域医療を実践し、高度な倫理観を持つ医者が多数存在しています。キューバは医療を外交手段としても捉えその結果、世界各国と良好な関係を結び、高い経済成長率を達成しているようです。
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マスメディアによる情報統制で中々表に表れない、日本人が創造しているの違う良い面でのキューバを書いた本。
読むとキューバに対する今まで抱いていたイメージを完全に覆してくれる。アメリカへのイメージは完全に変わりませんがw
社会主義国家だから可能になった強い統制下での、地域とコミュニティを中心にして発展した、対症療法ではなく予防医療を目指した代替医療。
医療費が無料。平均寿命がアメリカと同じくらいで幼児死亡率がアメリカより低い。発展途上国からの留学生を受け入れ、天然災害があると医師団を派遣。(カトリーナのとき経済制裁を受けているアメリカに派遣しようとしたがブッシュが断った。Bush=Bull Shitの略)
医学の理想が現実になったようなシステム。
心動かされるのでぜひ一読するべきだと思う。
「医師はビジネスではなく職業」
金銭だけで入れる底辺らへんにいる私立医学部の人間達は読め。
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努力が報われるようにすべきなのか、悪平等でもいいのか、でもなんだかな〜というのがソ連に行ったときの感想。或る意味での安心感はあっただろうが。人口数の違いなのか。でも収容所等を使って思想を制御しようとしだしたら、それは違うんだと思う。
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医療に関する行政や経営のあり方に興味があり、「キューバ?」という点に興味を持ち、買った本。長らく積読の状態にあったけれど、読みました。
面白いし、すらすら読めました。キューバといわれると南米で社会主義、経済封鎖で貧しい国、革命家ゲバラの母国というくらいのことしか知らなかったですが、驚きました。これほどに社会福祉に力をいれ、社会主義としての本来の良さが発揮されている国だと思います。
日本と国交があるということも驚きました。アメリカは当然ですが、国交を持たず経済封鎖を続けていますが、日本がアメリカに追随していない例としてはいいと思いました(アメリカがすべて正しいわけじゃない)。
日本の社会福祉政策、とくに国民皆保険制度は考え方自体はいいと思うのですが、実地で十分に機能していない、機能疲労を起こしていると思います。その点でキューバは十分に機能しているようで、その点で日本出考える上でも参考になると思いました。
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1月に公開された映画『チェ 28歳の革命』と『チェ 39歳の手紙』に関連して、久しぶりにゲバラやカストロやキューバ関係の本を20冊ほど、本棚を探したり購入したりして読んだ中で、この人の2冊が目立って興味を引きました。
いまや、もう社会主義というものに何の夢や未練もなく、つまり現実化した国に理想的な事象など見えてこないどころか、北朝鮮などは、社会主義を偽装した独裁恐怖国家で、世界にとってとんでもない迷惑な国になり果ててしまった現代に、カリブ海の貧しい極弱小社会主義の島国、どうかするとカストロまでもが神格化されて独裁の途をたどる恐れもありそうなキューバが、ひとり独自なユニークな道を歩めたのは、何故なのか?
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非常に興味深いキューバ医療ともっといえば,その背景となる理念や倫理観が垣間見れる良書.話半分としても参考にすべきところはたくさんあると思う.
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2007年出版だから少し前のキューバであるが、革命後のキューバの医療改革と発展が書かれている。国民は無料で医療を受けることができ、全員に家庭医がいる。そして年二回自宅訪問を受けることになっている。医師は患者の生物心理社会的な存在として全人的に患者を診る。また同じ医師が一人の人を生涯見るため医療施策の評価や地区の医療問題解決に使うためのデータも集めやすい。経済制裁があり外国の医薬品が手に入らないため独自の薬を開発したり、正統な科学として基礎研究が必要とした上で民間療法など代替医療を取り入れたりもしている。全員がそうかはわからないが、医師は金銭的な目標よりも命を落とす子どもを減らしたり、人類の幸せのために働くと話す。
物質的に豊かでない環境の中で、予防医療やコミュニティーの活用、コンピューターネットワークの整備といったシステムづくりと人材育成、研究に力を入れ(研究機関は競争ではなく協力しあう)、先進国並みの平均寿命、乳児死亡率の低下や感染症の撲滅など数々の成功を遂げている。
逆にキューバで育った医師は少ない物資の中で最大限の治療技術がつけられ、紛争地や途上国、災害国など緊急援助を必要とする場で役立つだろう思った。同時によりよく生きる、患者さんの心理社会的な面からもアプローチするという言葉からリハビリテーションの概念とも似ていると思った。
また実際、国が途上国や災害国などに医療団を派遣し、持続可能な医療システムを構築し、薬や機材を寄付して去っている。それは医師に生活の保障があること、組織的で信頼性が得られること、無償で行うことなど社会主義国だからこそ可能な援助のようにも思えた。
それぞれの良い面、悪い面もあるだろうが、私たちの国も見習いたい面がある。
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東日本大震災発生時に福島の原発事故に絡め、キューバから医療団を派遣する準備がある・チェルノブイリの被害者の治療に力を貸した経歴もあるといった記事を見かけたことから、日本ではあまり見かけないキューバ医療情報に興味が沸き、たまたま見つけたこの本を購入した(何年も前だが)。
タイトルはなんだかイマイチでちゃんとした内容なのに何やら軽いイメージを与えてしまう。しかし内容自体は、著者本人が取材先がキューバ側によって選ばれた優良取材先である可能性が高いとしながらも、スポンサーであるソ連の崩壊後や、米国の経済制裁下で限られた資源を活用して非常に循環性の高い社会を作っていったその流れは感動的ですらある。
知識がないのでなんとも言えないが、もしかしたら鎖国中の日本もキューバに通じるような社会を構築していたのではないかと勝手に思った。足るを知る社会が、資本主義にまみれているとなんだか非常に豊かに思えてしまう。
薬が外国から買えないから、ハーブなどから自分たちで効果のある薬を開発したり、そうこうするうちに上記のように海外から患者を受け入れたり、ヘルス・ツーリズムを確立したり、また医師団を世界中に送っては貢献していることに非常に感銘を受けた。ただやはりいいところばかりではなく、資本主義の流入・グリーバル化の影響も受け、格差の拡大やドロップアウトする若者たちの話も触れてある。また欲のない医師達の持つような崇高な理念をどうやって若い世代へ伝え、維持していくかという非常に難しい問題も抱えている。この本が書かれてから十年以上、今どうなっているのかいろいろ調べてみたい。
P.55(ファミリー医療協会会長:クラリベル・プレソノ博士の言葉)
生物学は、人の健康状況の八パーセントしか決定しません。の頃胃を決めるのは、家族、コミュニティ、環境といったそれ以外の要素なんです。
P.81(カストロの言葉)
わが国では、どの病院も互いに密接に協働している。医師も科学者も誰もが互いに協力している。こうした例外的な状態が、科学を発展させているのだ。他のいかなる制度も科学者の間でかような団結や協力を求められない。社会主義ほど科学技術を進展させることができる精度がほかにあろうか。
P.86
ジェンナーがワクチンを発明したきっかけは「牛痘にかかった人間は、その後は天然痘にかからない」という農民たちの間に古くから伝わる言い伝えだった。天然痘に比べれば、牛痘ははるかに軽い病気だ。ならば、とジェンナーは八歳の少年に牛痘を注射してみた。少年はすでに牛痘にかかったが六週間後には回復した。ならばと、いよいよ本命の天然痘を接種してみた。だが、少年は見事、病気にかからなかった。人類がワクチンを初めて手にした瞬間だった。とはいえ、この奇跡の発見はなかなか認められず、村人たちは「牛痘を注射されると牛になる」と恐れたりした。
P.117
一九九一年、アルプスの氷河の中から五三〇〇年前の新石器時代の凍結死体が発見される。「アイスマン」と名づけられたこの男性の死体には奇妙な特徴があった。動脈硬化や腰椎関節炎、消化器疾患等の病歴があること��検査から判明したのだが、身体の一五ヶ所に何かを刺した跡があり、その九ヶ所はツボを一致していたのだ。死体を研究したドイツのフランク・パール博士は「いまアイスマンに鍼治療を求められたとしても、これと同じツボに鍼を打つだろう」と答えている。
P.223(カストロの言葉)
格差という問題は新しいものではない。だが、経済危機がそれを悪化させた。不平等が高まったのだ。ある者は、グアテマラやアフリカの僻地で、あるいは標高数千メートルのヒマラヤの山中で、命を救う活動に従事している医師よりも、たった一月で四〇倍も五〇倍も稼いでいる。米国は決して、われわれを滅ぼすことはできやしない。だが、われわれは自滅できる