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●中華中世、銀牌を受け継ぐ謎の超人たちがバッタバッタと謎を解く! ・・・みたいな短編集。武侠物とミステリを合体させた小粋なテクニシャン芸(・・・)ってか? 各短編の冒頭に載ってるいかにもな抜粋は、民明書房ばりの仕事と申せましょう。よか。 ●武侠ドラマ好きな方はどうぞ。
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中国時代小説。
読み慣れない世界なので
各編とも最初のうち読み返さないと頭に入っていかなかったけれど
徐々に面白くなっていった。
「水滸伝」とか「三国志」を読んでいれば
数倍面白いんだろうなーと思うと勿体無い。
【図書館・初読・1/18読了】
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後の銀牌女侠・蒲公英が9歳の時に出くわした毒殺事件のお話・・・「殺三狼」
科挙を受けるために上京した顔賢が巻き込まれた殺人事件、それを解決してくれたのは不思議な女性と老人だった・・・「北斗南斗」
密室で殺された震雷、その謎解きを任された女道士・青霞と玄明だったが・・・「雷公撃」
弟分の韓六郎が拷問にかけられた上に殺された。浪士・燕青がその事件を追う内に、もう一つの事件がからまってきて・・・「悪銭滅身」
の4編。
それぞれ劉魁の「武剣誌」・杜子真の「諸神誌」・梁寅の「火ホウ録」・沈燕雲の「中華武術論攷」をベースにお話が作られていて、史実と虚構がうまく組み合わさってるところがよいのです!
トリックは結構すぐにわかっちゃうのですが、それでも十分面白いです。
一押しは顔賢と共に上京してきたじいや・蔡徳が渋い味を出している「北斗南斗」です♪
って、私がジジコンなだけですね、ははは。
「雷公撃」も、ラストのうやむや加減が絶妙でしたね(いろいろ深読みできる!)
何気なく手に取った本だったのですが、思っていた以上に楽しく読めた一冊でした。
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水滸伝の時代の中国が舞台の連作短編ミステリ4編。時間軸が進んだり戻ったりするのはどうかなと思いました。もし時間軸通りに話しを並べたら、ある人の成長物語にもなり得たのに。
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中国歴史ミステリー連作集。南宋から始まって元、明と時代は下っていくが最後は北宋に時代が逆戻り。教科書程度の知識でも楽しめる人物名が出てくるのが嬉しい。このジャンルの作品は突拍子のない説をいかにしてもしかしたら本当かもと思わせるかが鍵になるが、この作品では中国の伝説を使ってその点をクリアしていた。ミステリーとしてもうまく伏線を張って仕掛けが施しており、読みごたえは十分。突然夜現れた死体、銃と一緒に密室に籠っていた男が撲殺されるなど、歴史ミステリーでなくても読みたくなる問題が並んでいる。そこに歴史ミステリーとしてのスパイスがよく効いていた。このジャンルをもう少し探してみたくなった。
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もろこし紅游録が出てたのでついでに再読しました。
やっぱり最初はちょっと読みなれないですね。
でも、ミステリーとしては面白いです。
水滸伝とか三国志を読んでいたらさらに面白く感じるかも?
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田中芳樹の中国ものにミステリの味をつけた風な作品群である。
各短編の頭に史書からの引用と思われる(これは意図的にそうしているのだろうけど)前振りがあるが、これは本物か、創作か?
私は本文を読んでいるうちに前振りの内容を忘れてしまい、後で戻ること度々。
どれも後日譚をすこしのぞかせるくすぐりがあって、読後感がいいと思った。