紙の本
カローラはハイオクマンタンのじゅもんをとなえた。 ドバッ!ふところに瀕死のダメージ!
2007/09/25 22:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついこないだ、原油の価格が1バレル80ドルを突破した。
といってもピンと来ない人が多いかもしれないので、5年前の価格を見てみると1バレルは30ドル前後、現在の約三分の一。ちなみに10年前は10ドル台、1979年の第二次石油ショック時は36ドルだったそうで。
これだけ高騰するのは、石油の供給が限界に達しているから……といえば必ずしもそういうわけではないらしい。じゃあ、なんで?
そういうことを手軽に知るためにはこの本は最適。薄いので数日で読めるし、直近(2007年6月)の状況まで織り込まれているのが何よりの強み。ほとんど無知に近かった私もだいぶ理解がすすんだ。
アメリカにハリケーンや寒波が来ただけでなんで石油の値段が上がるのか?
原油価格が3倍になったのに日本のガソリン小売価格はなんで3倍にならないのか?
中東でのアメリカの姿勢に、なぜ日本が口出ししないのか?
日本で得られる有望なエネルギー資源は存在する?
なんて疑問がすぐ氷解……じゃなくて揮発。
なお、バイオエタノールが理想とかけ離れたエネルギーであるという指摘に私は激しく同意する。トウモロコシは地力を激しく消耗させる作物、つまり循環からはほど遠いものだってこと忘れないでほしい……っていうか食いモンを燃やすな!このバチあたりめがあぁッ
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原油は余っている!にもかかわらず価格は上昇を続けるのはなぜか?
?資源ナショナリズムの台頭
?原油先物取引における市場テクニカル
?環境問題のための環境規制
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1.新興経済発展諸国による石油需要の増加
2.米国最大油田地帯プルドーベイ油田の瓦解
3.中東情勢の先行き不透明に伴う地政学リスク
4.ニューヨーク原油先物市場への投機資金流入
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去年、ガソリン価格の高騰が僕らの生活に打撃を与えましたけど、原油問題は世界レベルで考えていかないと、また同じようなことが起こるんでしょうね。
原油価格の高騰とともに小麦とかの食料も値上げされましたが、からくりがよくわかりました。
輸送費用が膨らんだからだけではないんですね。
環境問題や国際政治を絡めながら、エネルギー問題も世界規模で解決すべきです。
そのためにも、官僚にエネルギー政策のプロを置かないと!!
ところで、道路特定財源はどうなったんやったっけ・・・?
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[ 内容 ]
2003年以降、原油価格が高騰している。
原油の在庫は有り余っているのに、値段は下がらない!
なぜ、原油価格は上昇してきたのか?
原油価格はどのようにして決められているのか?
メディアで取り上げられている“資源ナショナリズム”とは何か?
エネルギーに関するさまざまな問題についてやさしく答える。
[ 目次 ]
第1章 原油価格はいかにして上昇したのか(原油とは何か? 原油は何でできているのか? ほか)
第2章 地政学リスクと高まる資源ナショナリズム(地政学リスクとは何か? 古くて新しい資源ナショナリズム ほか)
第3章 原油の市況商品化と市場のねじれ(原油は余っている!? 原油価格高騰のカラクリ ほか)
第4章 資源小国ニッポンの未来は暗い(米国では非常識なガソリン税 資源小国の悲劇 ほか)
第5章 「日の丸資源」確保を急げ(日本のバイオエネルギー元年 石油精製元売り業界のジレンマ ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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2007年の書物なので当時話題のバイオエタノールやメタンハイドレートなど夢のある内容が記載されているが2019年11月末現在、残念ながらバイオエタノールスタンドは普及せず、メタンハイドレートのニュースも聞かれない。
書物としては読みやすくお勧めできる。
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毎週5000円近くガソリン代を支払ってる身なので読んでみた。
ガソリンの値段のからくりがわかり易く書いてあっていろいろ解った。容易に持ち運べる巨大エネルギーはガソリン(石油)しかないという今の現実も...。
「ガソリン(石油)にかわる持続可能でかつ地球に優しいエネルギーを考えなくては!」
って強く思うのだけれど
「今の自分に何ができるのか...?」
を考えると難しい...。