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ヒトはなぜ病気になるのか。糖尿病やガン、インフルエンザ、さまざまな感染症。人間はさまざまな病気と闘い克服してきたはずなのに、いまだにすべての病気を駆逐できていない。なぜなのか。
それは人類が誕生してから、過酷な自然環境で生き残るための遺伝子の戦略だった。
自らも遺伝的な疾患を抱えている著者が、軽妙な語り口でヒトと病気の奇妙な関係を語りつくす。
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内容がなんとなく眉唾な感じなのは、俺が最新医学をしらんだけなのか、著者がフカシこいてるだけなのかはわかんないけど、やっぱ遺伝子モノは単純に読み物として面白い。
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ぐんぐん読ませる楽しい科学「風」読み物。あくまで「風」です。
本書をそのまま受け売りすると、スケプなヤツとかメッドな人から憐憫の眼差しを注がれてしまいます。
相手を選び面白さを伝えたほうがいいです。
脳みそトリビア本に売れ筋を奪われたとはいえ、遺伝子様のご威光、いまだ健在。
環境適応と進化は一緒くた、獲得形質は遺伝子(しかもDNAに!)刷り込まれ、あの難病もこの容姿もDNAに組み込めば、ぜーんぶ説明がついちゃうのさ!…なんだそうです。…まあ、楽しくて前向きな科学「風」読み物には、違いないです。
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副題に「病気の遺伝子はどこから来たのか」とあるように、適者生存として進化してきた生物としての人類が、糖尿病や皮膚がんなど、現代社会で「病気」として遺伝子資産をもてあましている様子が明快に説明される。 -20100819
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「すなわち、抗生物質による「軍拡競争」で細菌をより強く、より危険にしてしまうのでなく、細菌を僕たちに合わせるよう変える方法を探ったほうがいいということだ」。
早めによまなければ・・・。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20080509/p1
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理学部生物学科在籍の先輩リケジョおすすめ。
軽い語り口でおもしろおかしく、読みやすいので、中高生もぜひよんでください!
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病気はなぜ、あるのか。生存にとって不利なものであれば、とっくに淘汰されているはずなのに、病気の遺伝子を持つ人は絶えない。なんでもかんでも目的論的に解釈することが正しいとは思わないが、病気の遺伝子によって有利なこともあるということを一章一トピックで解説している。表紙の軽い感じや題名で損をしているが、内容は明確で参考文献もしっかりしている。案は医学者が、文章はスピーチライターをしていた人によるもので、読みやすい。■四十年後にかならず死ぬと決まっている薬を飲むとしたら、その理由は?明日死ぬのを止めてくれるからだ。・ヘモクロマトーシスにより鉄分が過剰になるが、マクロファージの鉄分は逆に減っている。そのため、免疫反応として菌などを取り込んだ時の殺菌力が強い。鉄欠乏性の貧血にも同様のことが言える。貧しい国の人々に鉄を与え、貧血を改善しようとするとかえって感染症が増える。ペストに対する反応としてヘモクロマトーシスの遺伝子が生き残ったのか?・DMは寒冷地に多い。寒いと尿が出るが、これは血糖値を上昇させるため?蛙の中には凍り始めると多量の水分を出し、血糖値を高めるものがいる。このおかげで体液の凝固点が下がり、凍った時の結晶も組織を傷つけにくい(とがってない)ものになる。DMの遺伝子は、過去の氷河期を生き延びるための反応の名残?寒冷地に住む人には、抹消の毛細血管が閉じ始めると、これを一時的に開いて暖かい血液を循環させる「ルイス波」とか「猟師反応」という防御機能を持った人が多い。熱帯地方の人にはない反応で、このため朝鮮戦争の時に黒人兵士の多くが凍傷にかかった。・紫外線BはコレステロールをVitDに変えてくれる(そのため、冬場はコレステロール値が高くでやすい)。逆に、葉酸を破壊する。そのため、適度な紫外線を取り込めるよう、日光の量と肌の色には相関があり、肌の白さ=70-年間紫外線量/10という関係がある。色の黒い人や高緯度の住人は、日光を十分に取り込めないため、ApoE4を持っている人が多く、この遺伝子によりコレステロールが増加している。・カプサイシンは粘膜からなかなかはがれない。水では中和されないので、牛乳や脂肪分のあるものがよい。鳥類はカプサイシンの影響を受けないが、これは唐辛子の種子を鳥類の消化器が壊さない(げっ歯類は壊すが、カプサイシンを嫌う)ため、食べてもらって遠くまで運ばせようという戦略なのかも・ウイルスの中には、感染した蟻を夜な夜な草の上でぼんやりさせ、宿主である羊に食べさせようとするものや、ギョウチュウのように肛門をかゆくさせて宿主の手にくっついて広がっていこうとするものなどそれぞれの戦略を持ったものが多い。直接接触を要するものや近づく必要があるもの(風邪やSTD)は毒性が弱い。媒介動物によるもの(マラリア、チフスなど)は毒性が強い(人が死んでも困らない)。食品や水を介するもの(コレラなど)は下痢を起こして水中に移行しようとする。・トランスポゾンは断続平衡を遺伝子のレベルで後押ししている?・妊娠初期の妊婦がジャンクフード中心の生活をすると子供が肥満する。これは環境や栄養の影響ばかりではなく、エピジェネティックな影響もある。ジャンクフードには胚の発生に必���な栄養分がほとんどなく、こういう食事を母親がしていると食糧事情が悪い状況に対処しようとして、節約型の発生がなされる
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トンデモ本かもしれないけどすっごいおもしろかったです固そうな題名で損してると思うなんか もっと キャッチーな題名にしたらもっと売れそうなのに
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本来病気は深刻なものほど淘汰され、現代には残らないはずだが、糖尿病やと鎌形赤血球等、依然として残っている。これはなぜかを、過去の環境等を絡めて説明。病気に関して一方的な見方しかできていないと気付かされる。
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進化は、その種にとってより良いように改善されているはずなのに、私たちは病気になる遺伝子を持っているけれど、それは何故?
人間や生物、ウイルス、遺伝子の進化についての本。
専門的な話ですが、一般人向けに書かれているので読めなくはないと思います。
私には難しくて少しずつしか読み進めなかったのですが、面白かったです。
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ワールドビジネスサテライトのスミスの本棚で紹介された本。
「進化」というと、そのものがどう変化してきたかという表面的な理解で終わってしまうことが私は多かった。だが、この本ではあらゆるものがどうゆう理由で変化したかのつながりがものすごくわかりやすく、論理的に書かれている。
時代の変化によって、ニーズは違い、それに対応するように遺伝子が変化してきたということがすごくおもしろい。その変化の階層もすごく様々な幅があり、遺伝子の面白さに気づかされた。
少し時間がたったらまた読みたいと思う。
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生物の進化を、著者のちょっと変わった観点から切り込んで、分かりやすくかつおもしろく説明している本。取り扱っている事例は専門的な病気の話から、身近なソラマメの話まで多様なもので、飽きることがなかった。
遺伝子は、今そこにある危機にたいして何とかして乗り越えようと変化しているだけで、何年後何十年後のことなどは考えずにそれを行っているということがよくわかった。その結果、昔はよかった変化も後になって病気と言う形で現れたりするのも納得。すべては進化の結果。必要があって行ったことだというのが非常にしっくりきた。
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最近テレビで紹介されたらしく、アマゾンでは品切れになる程という人気の本を読んでみた。「迷惑な進化」。
確かにおもしろい。鉄分を身体に溜め込み続け、様々な病気の元となってしまう“ヘモクロマトーシス”の遺伝はなぜ自然淘汰の中で淘汰されずに生き残り続けているのか。酔わないヨーロッパ人は何故そんなにお酒に強いのか??皮膚の色が黒い、又は白いのは、昔住んでいた地域と深い結び付きがあった。そして今、昔とは違う環境で暮らし始めた各々の遺伝子をもつ人々はその体質に悩まされる事になってしまった・・・。など。とても勉強になっておもしろい話しがぎっしり!そして6章からの後半は「進化はどのようにして起こるのか」が詳しく書かれている。
突然変異で海から陸へ適応するものが生まれた・・・とは良く聞く話だが、じゃあどうやってそんな風に変化できたのかが遺伝子レベルで理解できた気がする。老化はどうやって起こるのかの仕組みなど、読みやすく分かりやすく頭が良くなった気分になる本だ。
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おそらく原文が良く,翻訳も良いため,どんどん引き込まれ,読み進む.訳者あとがきでわかったが、共著者はクリントン大統領のスピーチライターだそうで,人心をつかむのは得意中の得意のようだ.多少用語の使い方に難があるが(誤訳?),それがあったとしても末梢のことで,面白さが勝っている.点と点をつなぎ,遺伝子の歴史をデータを駆使しながら紐解いていく様は,その推論が事実か否かの証明は困難であることを差し引いても痛快.理系じゃない人にも楽しめる内容だと思う.
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これは面白いしためになる。
昔は意味のあった機能も人間の進化とともに邪魔なものになったんだ。
2012/09/17図書館から借用;返却期限が近づいてきたので,9/27朝の通勤電車から読み始め;10/01の朝の通勤電車で読了。