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あー、設定ありきのいかにも!ないわゆる「本格」もの、なのかなー。
そりゃあ一時期「御手洗シリーズ」とか「館シリーズ」とか読み漁ったのでもちろん嫌いなジャンルではないけれど。このファンタジックな設定・状況を受け入れるような純粋さ(?)が無くなってしまって、今ひとつ乗り切れないまま読み終わってしまった。十分面白かったんだけど、なんだかなーと思いつつ読む、みたいな。
主人公の「空気を読む」感じが他の本格ものとちょっと違う感じ。米澤さんの他のシリーズ(小市民、とか)の主人公に相通ずるものがある。
私は、米澤さんは「さよなら妖精」を一番最初に読んで、この作品が一番好きなので、どうも他のシリーズや単発物の後味の悪さ、歯切れの悪さが好きになれない。「さよなら妖精」もある意味後味悪いんだけど、それを上回る「爽やかさ」があるような気がするのよね。もっと「さよなら妖精」みたいな話を書いてくれないかな。
あと、つまらない話だけど、この本誤植多すぎないですか?いや、時給の話じゃなくて。「○○が犯人だと思う人」というところ絶対違うんだけど。
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ミステリマニアだと余計に面白い、閉鎖空間に閉じ込められた人間もの。
オチはあと1歩捻りが有るかと思ってました。
もしかして続編があるんだろうか。
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『警告 この先では、不穏当かつ非倫理的な出来事が発生し得ます。それでも良いという方のみ、この先にお進みください』
まず、こんなメッセージから始まるので、ビビリの私は気おくれしてしまう。クローズドサークルものだが、『そして誰もいなくなった』や『十角館の殺人』などと比べて、ゲーム色が強く、より不条理だ。
12人のの被験者たちに課せられた恐怖に満ちた一週間。相手がどんな武器を持っているか明らかでなく、夜間外出は命がけ、建物からの脱出はほぼ不可能、そして自室の鍵はなく、足音を吸収してしまう絨毯。どんなに気丈な人間でも心理的に追い詰められ、まともな判断力を奪われ発狂してしまうのも無理はない状況。
はじめに≪機構≫が用意した条件が、全て物語に絡んでいくのが読んでいて小気味いい。全体的にも展開に滞りがなくとても読みやすい。
だが、どれほど時給が高くても、こんなモニターは絶対やりたくない。
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久々にこんなにスリリングな、ザ☆エンターテイメントという感じのミステリー小説を読みました。
恐いのと、先が知りたいのとで、読み終るまで夜も眠れません。
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読みやすいし先がどうなるかでどんどん読んでしまった。
文章は軽そうな印象を受けるけど、内容はしっかりしているかと。
登場人物のキャラ付けもしっかりしている。いろいろと定番だし。
ラストでそれぞれどうなったのかが分かるのがまたいい。はっきりではない人もいるけれど。
ただ、ただ何よりも誤植が多くて、犯人を突き詰める台詞での誤植はどうかと…
しかし、それがあっても話が面白いので最高点で。
映画化楽しみ。
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バイト雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城は、ひとりの少女から声をかけられて……。この夏、鮮烈なミステリーがはじまる。
期待の新鋭が描く究極の殺人ゲーム。
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新本格ミステリというのでしょうか。
ラノベぽい口調ですが読みやすかったです。
隅をつつけば「あれはどういうこと?」「コレは結局どういう意味だったん?」
てのはありますが、本筋は貫き描かれてたのでまぁいいかなと。
米澤さんはこれからも追っていきたいです。
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絵がかわいかったのでさわやかな話かと思いきや人が7人ぐらい死にます。
名前がいちいちオタクっぽい。
普段ミステリー?サスペンス?はあまり読まないので新鮮でした。
day1は娯楽室に入れなかったはずなのになぜタイプライター型ワープロが使えたのかが読み取れず。
主人公のキャラクターが想像しにくい。
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モニター募集のアルバイトに集まった12人は地下に造られた奇妙な建物に案内される。そこで始まる実験は理不尽で非倫理的。
お金がないけれど車を買いたい主人公は、頭の回転は速いけれどなんか鈍くて面白い。ストーリー自体はホラーとは違う意味で怖いのだけれど、なぜか色んなところで笑える。
米澤作品の中ではわりかし本格色の強いミステリーな気がする。綾辻行人の館シリーズを彷彿とさせる。しかしなぜこの話にこの表紙なのか、洋館で鰻重並に疑問に思う。
2009/10/9
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クローズドサークルもの。文章はきれいで軽快、内容はどっしりしたミステリ。若干疑問が残るところもあるけれど、インパクトとザクザク進んでいくストーリーのおもしろさで5つ星です。引き込まれて一気に読めたのはいいんですが、読み終わったのが夜中で、本当に怖くて怖くて困りました…。
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常識外れの高い時給で集められた男女12名の「モニター」。仕事内容は地下に作られた豪邸で7日間を過ごすこと。「洋館もの」とでも言うようなミステリーを実際に演じていただきます。
「人を殺した方にはボーナス」「殺された方にもボーナス」「探偵役をした方にボーナス」「探偵助手にもボーナス支給」
主人公の大学生が小市民シリーズの小鳩くんのようです。頭は回るしある方面における知識も人並み以上。
でもそれよりも、作者が彼に与えた美点は「身の程を知っている」ということに見えます。あるいは「自分がバカかもしれないことを常に疑い続ける能力」?
反対に、自分を利口だと思っているバカへの眼差しはすごく冷たくて恐ろしい。
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高額な報酬につられて集まった人々、館、そして殺人。この手のものが好きなので、最初から楽しんで読めました。
すらすらと一気に最後まで読めます。ただ、疑問の残る部分もあったけど。続編は、さすがに出ないよな・・・。
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求人誌の誤植としか思えないほど高給な怪しい実験モニターアルバイトに集まった12人。実験施設となる暗鬼館に一週間閉じ込められ、それぞれには別々の殺人器具が与えられる。
ある者はリーダーシップを発揮し、ある者はそれに媚びへつらう。ただただ怯える者、疑心暗鬼になる者、御託を並べてキレ者を演じる者など、いろんなタイプが入り乱れる。そしてそんな中に殺人を犯す者が現れて館内はパニックとなる。
いやコレすごい面白い。全く予備知識なしで読めたのが良かった。タイトルからも表紙からも全く想像できないストーリーだった。
何となく『es[エス]』や『バトル・ロワイアル』を思い出した。いや、全然違うんだけども。。。
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高額バイトに釣られて暗記パンに似た名前の館に集まった人々に起こる殺人事件。ガジェットがコテコテなミステリを米沢穂信さんが書いてくれたというのがまず嬉しい。
それにしてもこの作者、お嬢様に相当虐げられたいらしい。
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最初の「警告」にテンションが上がり、そのまま夢中になって読了。伏線のうまさといい、記号的なのに変なところでリアルなキャラといい、ラストの微妙な後味の悪さといい、色々な意味で米澤穂信らしい。