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紙の本
日本中世のカルトシーン。
2011/05/16 23:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師や聖徳太子の未来図、天皇の即位潅頂、真言立川流といった日本中世のカルト的な宗教シーンを分かり易く描いている。
口語訳としていくつかの文書を収録している。
立川流と後醍醐、後村上の両院に仕えた文観について「立川流の大成者」と言われつつ今ひとつはっきりとした関係がつかめないのは、彼が南朝に仕えたのと興正菩薩叡尊と忍性菩薩につながる真言律宗の僧侶で出自がはっきりとしないので醍醐寺の門徒から排斥されたのもあるのだろう。
天皇の即位潅頂について描かれている箇所は「異形の王権」、「室町の王権」、「帝王後醍醐」といった本から受けた影響が強いからか、似たような文面が見られる傾向がある。
即位潅頂について平安末期から行われたとあるが、これも中世の天皇と仏教とのつながりと時代の変化と関わりが強いのだろう。
天皇と仏教の関わりは、それなりに語られていても、触れる機会が少ない箇所もあるようだ。この本から時代はずれるが、最近、法然上人に大師号が加増されたが、江戸中期頃から法然上人の五十回忌ごとに大師号が下賜されている。明治から昭和10年代にわたって鎌倉新仏教の祖師や蓮如上人に対して大師号が下賜されているが、大師号下賜を「天皇制国家」への追従といった文面以外では語られていないようだ。
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