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加門七海の実体験を元にした、リアルホラー。
肝試しにいった一行に、不可思議な現象が起こり始める。それを相談されたホラー作家は、いつの間にか巻き込まれている。
ひぇええってような部分はありません。
でも、ぞくっとくる。
肝試し以降、精神のバランスを崩したように見える女性や、変なことが起こってるのに無頓着な男性や、やっぱ、一番怖いのは人間だよね、と思いつつ、通奏低音のように超常現象への恐怖が鳴っている。
リアルホラーの文句に間違いなし、ってところでしょうか。
一番怖い存在なのは、主人公であるホラー作家だと、私は感じたんですけど、いかがなものなんでしょ。
しかし、どうして肝試しなんか行っちゃうかなぁ。
これだけ、様々なメディアや物事が「行くとよくない」と訴えてるのに。怖いもの見たさ、っていうなら、ホラー映画で見ればよろしい。好奇心猫を殺す、っていうのは本当なんだよ。
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なぜか光文社で出ると買ってしまうという作家様。
定番ホラーモノが多いので結構好きなのですが……。
いまいちインパクトが足りない気がするのは私だけでしょうか。
(初っ端から毒)
簡単な粗筋。
ある日、とあるホラー作家のもとに、旧友からメールが届いた。
彼女が言うには「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているらしい。
ネタになるのでは、とその肝試しをしたメンバーに会ったのだが――。
あまり類を見ない「第三者」のホラーです。
主人公本人が心霊現象に悩まされるというよりは、周りが壊れていく様を傍観しているといった形。
(いや、一応巻きこまれはしますが)
新鮮ではあったのですが、最後の最後まで「微妙」という雰囲気が拭えませんでした。
ストーリーとしてはおもしろかったと思います。
いわゆる「リング」調ホラーの流れ。
まぁあえて例えるなら『ノロイ』(映画のアレです)を思わせる雰囲気でした。
でもやはりラストがいまいち物足りないんですよね。
いや、嫌いではないのだが、もう一味ほしかったというか。
個人的にはあと一歩という感じでした。
古典的ホラーが好きな人にはお勧めです。
最後に余談ですが。
オイラ小説が中盤に入るまで、主人公はずっと男だと勘違いしていました。
女だなんて思えなかったんですよ……口調もサバサバしているし。
同じこと思った人っていないのかなぁ。
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土地には伝承がある。しかし時代と共に、語り継ぐものがなくなり、忘れ去られた。
だが、第三者が地図や地名を見ると、その地名からその土地の伝承の片鱗を見ることができる。
このお話の場合、最初は「祝山」という、よいイメージだったが。
主人公は観察力があり、加えて霊感もあるせいか、人、物、場所に違和感を感じやすい。だが、うまく問題を対処している。
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実体験をベースにした、ホラー小説だそうです。
むしろその事実はどうでも良いとして……実を言えば、話はとても面白かったと思うのですが、最中に登場する個人的な意見やら見解、他者批判に対しては、思うところがありました。
正直、言い過ぎだ、と思ったのですごめんなさい。
例えば神社で祝詞を唱える人間が~、や肝試しをする人間が~の部分や。
確かに否定は出来ないし、関係者や真摯にそう受け止めている人達にとってはそうなのでしょう。でもそういう人たちを生み出したベースとして、まずメディアがあることを、忘れてはいけないと思うわけです。
話はとても好きで、ラストにはちょっと感動すらしたのですが……ちょっとその部分が引っかかってしまい、好きな作品ではあり得なくなってしまいました。
否定に否定を返すこと程、この世で虚しいことはないとは思うのですが……。
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主人公のくだらない他人批判には辟易。物言いも気に障る。
我慢して半分まで読んで?1/5まで読んで??読み終わって???
「リアルホラー」とあったけど、怖いとこありましたかね?
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著者の筆力で最後までそれなりに読ませるんだけど、やっぱり現代のテクノロジーの中でホラーを語るのは難しい。(メールで心霊写真を送るとか・・)
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触れてはいけないもの、入ってはいけない場所…そんな場所はきっとまだたくさんあるんでしょうね。畏敬を忘れてはいけないと思うとともに…やっぱり怖いです。見えない意志の恐ろしさですね。
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なんか、半端に現実にあった話みたいな書き方をしているけど、現実にはそんな事ねーよ!みたいにしか思えず、どうせなら小説と割り切って、もっと逸話を盛った方が良かったのでは?
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ほどよい怖さとほどよいボリューム。わけも分からず理不尽に恐ろしい目にあわされるのではなく、「神を畏れる」心を持たないとこういうことになりますよ、という話。
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こーわーいー。
怖いんだけど、一気に読んでしまった。
読み終えたら怖さもなくなったので良かった。
きっとホントに人間が立ち入ったらいけない場所というのはあるんだろうなと思う。
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本気のホラーで怖かった。怖いけど文章は読みやすいのであっという間に読めてしまうのがありがたい。何日もかけて読みたくないタイプのおはなし。
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祝山 / 書き下ろし
参考文献
カバーデザイン 泉沢光雄
カバー写真 SEN/A.collection amanaimages
カバー印刷 萩原印刷
印刷 堀内印刷
製本 明泉堂製本
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何かに追いかけられる恐怖、追い詰められる恐怖
見えないものが見えてしまう恐怖
恐怖にもいろんな種類があると思いますが、祝山には
ぞっとする恐怖がありました
地名やその字が使われている意味など、知らないだけで
普段思いもしないまた思いがけない恐怖が
身近にあるかもしれないと思いました
神社などはやはり意味があってその場所にあるものだと
身近な神社の由来なんかを調べるのも、意外な意味、由来などが
分かるかもしれませんよ
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ちょっと自意識過剰じゃないかなと思う部分もあったりします。なんでも霊に結びつけるのはどうかな。怪奇現象そのものよりも主人公の感覚が怖い。
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廃墟、心霊写真とわかりやすい日本ホラー。あっさりと読み終わってしまう分、怖さもなかった。支離滅裂なメールが面白かった。