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今江までもが美少女認定に!(梅夫の言うことだけど)
全校から愛される浅井、いちおう男子人気のある河原先生、過去から言えばたぶん現在もイケメンではあろう梅夫先生と、仁岡先生包囲網は凄まじい高級ハレムと化すいきおいだ。なぜだろうちっともうらやましくない。←そうでしょうね
とは言え、正直バレンタイン編の河原先生は可愛らしかったですよ? 獣のような人(ひでえ)かと思っていたけど、乙女な面も持っていたんだね! むしろ乙女心ゆえのコンプレックスの裏返し(ひらきなおりとも言う)で獣のようになっていたんだね! まあまとめればろくでもない話ですな。
このマンガの魅力のひとつはネームの奇妙な丁寧さだ。
「偶然が今 運命という強き結びつきに昇華しつつあるな!」なんてもってまわった言い回しとか「それに今ポンのおバカさは未だに底が見えねぇ アニキ一人じゃ手に余る」とか大時代的な喋り方する浅井って最高じゃねえ?(←わりとゆがんだ視点)
真面目な話、2巻になろうというのにいまだ不自然なギャル語(書きにくそう)を使い続ける今江や、生徒へ(の憎しみ)の思いで饒舌になるととたんに大仰な口調になる仁岡、無個性なようで実はすごく個性のある口調の上原。この丁寧さが独特の過剰な言語表現に至るとき、単なるボケとツッコミがそれ以上のものに昇華した純粋なギャグ表現に変わる。
そう、それはかつて『神聖モテモテ王国』が唯一到達した地平なのじゃよー。まあそれは言い過ぎにしても、シチュエーションギャグの影に隠れがちなこの独特の言語ネタはもっと評価されていいよなーと思ったりします。