ボッシュ イズ バック!
2008/01/27 21:25
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KOMSA - この投稿者のレビュー一覧を見る
われわれは9回裏、試合の勝負がかかっているときに
投入されるクローザー=終決者だ。失敗すれば試合は終わりだ。
マイクル・コナリーの「終決者たち」は、
ハリー・ボッシュを主人公にした待望のシリーズ第11作だ。
私立探偵ボッシュは3年振りにバッヂを取り戻す。
復帰後はじめての事件は、17年前の女子高生殺人事件だ。
現場に落ちていた拳銃から DNAが抽出され、
ある人物の関与が判明する。ボッシュは当時の捜査を逐一さかのぼる。
被害者の発見場所、自宅、両親、母校、当時の捜査担当刑事など、
関係者を訪問し、見落としがないかを相棒ライダーと検証してゆく。
ロス市警「コールド・ケース班」に復職したボッシュの
未解決事件を追う執念の捜査が始まった。
未解決事件を「コールド・ケース」と呼び、
「コールド・ヒット」とは警察、FBIや司法当局のデータベースから、
迷宮入り事件の容疑者などが浮かび上があがることをいう。
「コールド・ヒット」の人物は犯人なのか決め手がなく時間が過ぎてゆく。
何度も何度も当時の調書を読み返すボッシュ。
マイクル・コナリーの創造したハリー・ボッシュは、
決して器用な人物ではない。しかし猟犬の嗅覚で、
一歩一歩真実に近づく姿がシリーズの醍醐味だろう。
未解決事件の死者の声を聴くように、
捜査に取り組むボッシュは“代弁者”だ。
そして“終決者”となることで、
自分探しの旅へと導かれていくのである。
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ボッシュシリーズ最新作。ロス市警に復帰したボッシュが17年前の未解決事件を追う。論理とボッシュの思いが錯綜する展開。やはり、このシリーズは面白い。
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ボッシュ・シリーズ11作目。2007年9月発行。原著は2005年。講談社文庫は4作目。前のは扶桑社から出ています。
3年間私立探偵をやっていたボッシュだが、ロス市警に復帰。迷宮入りの事件を再検討する未解決事件斑に所属、かっての相棒キズミン・ライダーと組む。
頼りになる黒人女性のキズは、ボッシュの復職に力を尽くしてくれたのだ。
チームプレーの大切さを再認識して大人になったボッシュ、ストレートな警察官物になっています。
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3年のブランクを経て刑事に復帰したハリーボッシュ。マイクルコナリーはジャーナリストだっただけあってリサーチが行き届いている。リアリテイ警察ものとして、とても引きつけられる。
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ボッシュシリーズ、実は初めてでした。ロス市警に復帰したボッシュは未解決事件の捜査を担当。昔の相棒のキズと、DNAで浮かび上がった容疑者を追う。捜査が進むにつれ、意外な事件の裏が浮かびあがる!!!原題の「CLOSERS」の方がかっこいいな〜。彼らが未解決事件を捜査して、そこでダメならおしまい。面白い!!
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ロス市警に復帰したハリー・ボッシュ・シリーズ第11弾。未解決事件を再捜査する部署に配属された彼が、相棒キズミン・ライダーと追うのは17年前に発生した少女の殺人事件。事件を解凍し、一つ一つの手がかりをほぐしていくうちに、ある方向を指し示すようになる。感想は、下巻読了後に。
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ボッシュ・シリーズ、前作とか前々作あたりよりもおもしろかったような気が! ボッシュが警察に復帰したせいかな。警察小説という感じがすごくよかった。組織内のしがらみとか軋轢とか腐敗とかのなかで、地道な捜査を続けるという。そのうえ、犯人を追いつめていく途中には、ハラハラドキドキの場面がいくつもあって、読むのがとまらなくなるほど。
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念願の刑事に復職し、昔の部下キズと相棒を組む!ということで、
あまりにも期待が大きかったらしい。
いつもの通り、息をつかせぬストーリー展開で面白いのだが。
(下巻へ続く)
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ボッシュが前向きでひたむきで。上司にも共感できて。はたすべきことをきっちりやりとげる。無力感も感じるがやけにならない。相棒のキズとも信頼し合える。復帰してよかったねと、読んでて嬉しくて。
しかし最後は、今後のボッシュがたどる、死者との対話、リーバスのようになっていくのかという予感…
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おかえり!ボッシュ!
うん、はい、ジャンゴ!的な
一歩ずつ、固めていく作業が
好きです。古巣に戻ってきて
生き生きとしてる様子。
やっぱり、ここだなと。
自分の生きる道を見つけたのでしょうか。
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★3.5
ハリー・ボッシュisバック。
いなくなったわけでは無いですがLAPDに戻ったと言うことです。
ハリーは、またまた難しい事件に取り組んでいますね。ですが、上巻の終りかけのところで事件を進める重要な手掛かりをつかんだ様です。
因縁の副本部長とぶつかりそうですね。
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ボッシュシリーズはアマプラでドラマを見て以来、時系列を無視して適当に読んでいる。
今回は以前読んだ「天使と罪の街」の後の物語。
その物語の最後の方で、かつての相棒であったキズミン・ライダーからの電話でロス市警復帰を強く促された。
当作上巻はその話を受けてロス市警に復帰した初日の話。
殆どが朝7時から真夜中まで、巻末が翌日の朝。
いやあボッシュ、飛ばすなあ。
この頃は54歳くらいか?
事件は1988年に起こった黒人と白人の混血少女の殺人事件。
過去の事件記録を読んでキズミンと捜査方針を決めて精力的に関係者に会いに行く。
このシリーズも大体のパターンがあって、
ボッシュと相棒、上層部の敵役、直属上司との関係、同僚刑事との確執、事件の被害者遺族、キーとなる人物。
彼らとの友好的または確執が横糸で事件捜査が縦糸みたいな感じで物語が進んでいく。
その関係性が一様ではないことと、物語の途中でも関係性に変化が出てくる。
その辺りの機微とリアリティが実に面白い。
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未解決の少女殺人事件を追うブッシュとライダー。3年ぶりに市警に戻ったが相変わらずの切れ者だ。
今回はブッシュの家族が殆ど出ないのでいつものぐだぐだは少ない。
下巻が大いに期待が持てるので楽しみだ。