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紙の本
いまでは普通にいわれる労働者、昔は労働者なんていなかった
2007/10/29 19:35
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
労働者のふるさとは?このように問われたら何と答えるだろうか。今でこそ労働者という言葉が普通に使われるが、むかしむかしに労働者なんて存在しなかった。歴史の中でつくられた労働者。その本源をあきらかにわかりやすく書いた本は少ない。新装版として発売された本書はとてもわかりやすい。
歴史の中で誕生した労働者。その労働者階級の誕生から闘いが描かれている。同時に、労働者を使う資本家の資本がどのようにして形成されたのか、をわかりやすく描いている。「資本の本源的蓄積」とは何かが、わかりやすく事実にもとづいて描かれている。
そんななかで、食べるために、生きるために戦い続けた労働者。いまでは「連合」という労働者の代表を騙る組織のもとで、労働者の闘う姿が見えなくなっている。それでも闘い続ける労働者がおり、そんな労働者の闘いが労働条件や権利を拡大している側面もある。
労働者階級と資本家階級の弁証法が貫き、いまでは労働者の闘いが押さえ込まれているなかで、団結すれば要求が前進するという側面が見えなくなっている。しかし、労働者の闘いこそが、現在の困難な状況を打開することを本書は歴史にもとづいて示している。
困難な時代だからこそ、労働者の闘いとそのなかから要求を前進された歴史を知ることは重要である。過去の歴史も敗北のほうが多かった。いつも国家権力によって押さえ込まれてきた。
しかし、敗北しても敗北しても、闘い続けた結果、大きな勝利を勝ち取った歴史も事実なのだ。敗北しても諦めずに闘い続けたなかで、勝ち取ったものの大きさを今こそ知らなくてはならない。
今も続く労働者の闘い、勝利が目に見えなくなっているが、この闘いが必ず勝利する日のあることを本書は教えてくれる。
労働組合の役割が見えにくくなった時代だからこそ、本書で描かれた歴史的事実をいまこそ振り返る意味があるだろう。
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