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高校時代に読んだが、人間ていうのはいつの時代も変わらないなー。と
思うような作品だった。
作者の芥川龍之介はホントにすごい。
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「真相は藪の中」という言葉の元はこの作品なんだと初めて知った。計3つの短編で登場人物が重複していて、1つの作品のようにも読めた。
「羅生門」と老婆のおどろおどろしさは絵でよく現れている。
「ちゅう盗」(ちゅうが変換できない、にんべんに周瑜の瑜)は兄弟愛以外に何を描きたかったのかがいまいち。
個人的にいちばん面白かったのは「藪の中」だ。検非違使(=読者に近い視点の人物)に「みんな違うことを言うのでどれが本当かわからない」と言わせたまま終わることで、いろんな解釈ができる。登場人物が少なく、ほとんど登場しない人物でさえ、逆に怪しい、とも読める。
小説「告白」の構成は、異なるモノローグが続き、一応結末は描くけれど、まさに「真相は藪の中」という読後感を残している。罪と罰、復讐をテーマにしている点もあるのだろうけれど、この「藪の中」にも構成が近いなと感じた。
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「こころ」と同様中学時代に教科書で読んだもの、昔の記憶とういうのはどうも
印象が深いシーンしか覚えてないものだ、手軽にこういった内容だったのかと感心させられる。
個人的には羅生門の中に入っていた藪の中という話がとてもよかった。
男を殺した犯人の真相とは食い違う三人の関係者、誰かが嘘をついているという状況、本当の真実はその人自身ではなかろうか、彼らにとってはどれも真実なのだ。
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天災や飢餓に苦しむ平安時代の京都。都のシンボル羅生門にも盗人が住み、死人が捨てられ荒廃していた。屋敷をリストラされ路頭に迷う使用人が、死人の髪の毛を盗む老婆と出会い、生きるための手段を模索する表題作「羅生門」。その他、大正文壇の寵児が今昔物語を題材に描いた「王朝もの」と呼ばれる作品全3編を漫画化。
(「BOOK」データベースより)
収録されているのは、「羅生門」「偸盗」「藪の中」の3作品。
このうち、「羅生門」「藪の中」は原著も読んだことがある。
けれど、「羅生門」に関しては、少し印象が薄い・・・。
学生時代に、教科書に載っていたが。
授業で習う前、偶然夜中にTVで放映していた映画「羅生門」を観た。黒澤監督の作品である。
非常に興味深いストーリーだった。
是非、原作も読んでみたい!と思った。
しかし、ワクワクしながら開いた教科書に載っている「羅生門」は異なるストーリー。映画を観たことのあるかたはおわかりだと思うが、あの「羅生門」の原作は「藪の中」なのだ(少し「羅生門」のエッセンスも入っているけれど)。
で、拍子抜けしてしまって「羅生門」の原著が印象にないのかな、と(言い訳^^;)。
このまんがでは、前記の3作品に繋がりを含ませながら描いている。ハッキリとそう書いてあるわけではないけれど、それぞれの物語に同一人物と思われるような描写があるのだ。
「羅生門」と「藪の中」に共通する人物とは・・・?
これが、巧い。
この人物の変化が、そのまま平安の都の荒みを表しているような。
3作品共に、華やかに見える貴族の生活の裏側で、生きるためだけに生きているような民の生活を描いている。
また、原著のほうも読みかえしてみようか。
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なんだか漫画シリーズも飽きてきた。サクサク読めるものの、感動も半減。しかしこれを踏まえて原作を読む導入としてはOK
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羅生門 有名な作品をやっと読んだ。漫画なので細かいところははぶいているのかもしれないが、漫画なので、死体のところとか、おばあの怖さとかが描かれていたように思う。人間のエゴってなんだろう?生きるためだから、仕方がないから、といって、何でも許されるのだろうかと考えた。蛇を魚だといってうるのは、産地偽装とか最近のに置き換えらえるだろうか。おいはぎもしていいのだろうか?下人も、盗人の濡れ衣を着せられて、首になった。家族がいないからいだろうといわれて。人間のエゴって、どこまで深いんだろうと思った。
偸盗(ちゅうとう)愛するが故に、許せないというのがあるのだろうか。他に人にとられるくらいなら、殺してもいいですかみたいな曲もあったように思う。愛するがゆえに、その人のために冒す罪って、綺麗なのか、汚いのか。殺しは絶対だめだと思うけど。
藪の中 三人全員が、自分のせいだという。そして、死罪をも覚悟している。これは、愛するが故?通りすがりなんだから、愛するとか関係ないんだろうな。自分のせいじゃないのに、されるのっていやだけれど、自分のせいじゃないのに、いうなんて、私には絶対できないだろうな。
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随分前に借りて読んだなぁ……と、不意に思い出したので、
枯れ木も山の賑わいレビュー。
「羅生門」「偸盗」「藪の中」の三編をコミカライズ。
このシリーズにしてはまあまあ楽しめた。
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中学一年生の現代国語で読んだが、漫画で読み返してみると、平安時代も大正時代も平成時代も変わらない人間の持つエゴや犯さざるを得ない罪はある。
深く考えさせられた。
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・羅生門
教科書の内容に、前段階へプラス要素。追い剥ぎの動機が強く感じられて、今までより説得力が感じられる。
・偸盗
盗賊の中ではあるが、女に翻弄する話。裏切りに次ぐ裏切り。やはり兄弟は大事ね。話は初めて読んだ。
・藪の中
タイトルは有名ですよね。しかし初めて。
ヤブの中で起こる殺人。三者三様の言い分を展開、真相がわからないまま終わる。ただそれだけなんだが、3人の内1人はイタコ。こいつがイケないんじゃないかwwwww
藪の中の女好きな盗賊が、羅生門の若い男に似ている。つながっていてもおかしくは無いと思わせた。
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まんがで読破を読み切るシリーズ。羅生門、偸盗、藪の中の三部作。羅生門自体は読んだことがある気がするけれど、教科書で読んだだけなのかとも思ったり、杜子春や蜘蛛の糸と記憶が混ざっていたりするから、それらが一緒に載った文庫だったのかとも思って見たり。
今昔物語をベースに芥川が近代小説に。結局、誰を信じたらいいんだよっていうのが、共通しての感想。
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今昔物語を題材に描いた「王朝もの」と呼ばれる作品全3編、個人的には「藪の中」が構成展開とも面白いと思う。
芥川龍之介の入門書としてはいいのではないだろうか。
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絵が特徴的すぎるなあ。
羅生門、偸盗、藪の中。
荒れ果てた京都を舞台にした物語3編が収録されています。
殺伐とした物語はすべて、民衆を顧みない政治が生み出したものなんですよね。
国が、京が豊かであればこんなことは起こらなかった。
切り捨てられたものたちの物語。
それを読み楽しむ私たち。
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まず短編集なのを初めて知った。
表題は1番初めのものだが、マジで気色悪い内容だった。ホラーすぎる。いや、こんな話が生み出されて後世に継がれるってのが不思議。文才が際立っているのだろうと推測する
『鼻』が夏目漱石に絶賛されて、教職のかたわらこの短編集を刊行。しかし、薬物自殺、享年35歳。本当に人生はわからない。
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大正の文豪、芥川龍之介の作品を漫画化!
羅生門、偸盗、藪の中の3作品が読める。
羅生門が短編作品だとは知らなかった。
どうやら、すべての作品に多襄丸が登場するらしい。
どの順番で読むべきか、真相は藪の中…