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本編終了後の短編集です。
忘れないうちに買い足しました。
<月あかり花あかり>
本編で出てきていた月の半神ロービィと、いつどこで知りあったんだろうって、思ってましたけど、その出会いのエピソードでした。
月が満ちてくると、だんだん痩せてきて、満月になると男になるロービィ。最初にロービィが守護していた王様が出てくるんですけど、『「君と約束しない」と誓う』って、なんて冷たい人かと思ったら、ちゃんと考えていたんですね。
花を取り合うエンハスとテミファもかわいいです。
<ラン・タルダンディ>
シーハンの若き頃の恋のお話です。
本編で、イルアラを見ながら、誰かを思っているような感じで書かれていたのが気になってましたが、ここで出てくる女の子のことだったんですね。
身分と名前を隠してお忍びで出かけるシーハンが出会った女の子。
自分を拾ってくれた団長のことを思って、最後にはシーハンを裏切ってしまいますが、狙われたシーハンをかばって亡くなってしまいます。ちょっと切ないです。
<水の中の太陽>
サブタイトルにもなっている短編ですが、イルアラとテミファの出会いのエピソードでした。
テミファがどんな風に人間になったのかとかが書かれていて、このエピソードを知ると、確かにあとからきたエンハスにイルアラを取られたらいい気しないよねって思いました。
(でも風貌がかわいいので、エンハスとは仲良く見えてしまいますけど・・・)
<虹の晶洞>
本編の終盤。父王が亡くなって、無理しているイルアラとラロヘンガに戻って戦いにあけくれていたエンハスが久しぶりに出会ったときに過去を振り返って話をするって設定になっています。
内容は、人間界に来てすぐのイルアラとエンハスが、タリアのために月虹石を取りに行き、その先で土の眷属オトに出会ったお話です。過去に人間とした約束を破られたと頑なになっていたオトですが、イルアラがその勘違いを解きます。
最後、次に出会うのが100年後ということで、エンハスが手紙を届けてくれるというのですが、そのときイルアラは死んでしまっているってことで、やっぱり同じ時は生きられないんだぁって思いました。
<光降る君に>
本編の最後で妊娠していたイルアラですが、その子リムセアエが7歳になった頃のお話です。
イルアラそっくりで、じっとしておらず、テミファのゲテモノ料理が好きで、テミファのお嫁さんになると、エンハスを悩ませるかわいいお子さまです。
リムセアエはお祭りの日に船に忍び込んで、島を抜け出しますが、7年後に出てくるシーハンやスラト、マティアたちがイルアラの面影をリムセアエにみてるのは、感慨深いものがあります。そういえば、イルアラは対外的には死亡しているんですよね。
それほど大きな騒ぎにはならずに元の島に戻りますが、子供達が両親のことを知ったら、どうなるのか、気になるところです(^^ゞ
最後にコミックが2つほどありますが、こちらもなかなか楽しめました。面白い作品は読むのが早くなりま��ね。