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紙の本
笑いと感動とクラシックへの愛情
2009/08/13 22:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の好田タクトさんは、クラシック音楽の指揮者の形態模写をする芸人さん。そのタクトさんが抱いている「難しくて近寄り難いと思われているクラシックの世界と市井の人たちとの橋渡しをしたい」(p.2)という思いを元に、クラシックの魅力を紹介する本。
おそらく、登場する作曲家や楽曲について詳しく知らなくても、面白く読めるだろう。なぜなら、作曲家や楽曲にまつわるエピソードが中心になっているから。ドヴォルザークが鉄道マニアだったとか、マーラーはもてなかったから素晴らしい作品を残したのではないかとか、音楽の教科書ではまず出てこない話の数々。しかし、こうしたエピソードを読むと、名前しか知らない作曲家が身近に感じてくるのではないか。
また、タクトさん自身が経験した出来事も紹介されている。これが、自ら大道芸を披露して世界を旅していた間に、色々な場所に足を運び、自分の目で見て耳で聴いている。そうして出会えた物事・人なので、読んでいると非常に印象に残る。
例えば、スウェーデンからフィンランドへ向かう船の中で、相部屋になった男性とシベリウスの曲をきっかけに知り合い、フィンランド人がいかにシベリウスを愛しているかを知った話。ドイツでセルジュ・チェリビダッケの最後の演奏会を聴いた時の様子。大道芸の旅の途中、モチベーションを失った中で聴いたプラハの路上の歌姫。などなど。いずれも、著者自身が偶然出会ったからこそ、その時著者が感じたであろう気持ちが伝わってくる。
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