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たしか、私が好きな、島本理生があとがきを書いていたのと、
帯がすごい(泣けるという)期待感を煽ってたので、
乗せられて買ったんだけど、全然泣けなかった…。
ストーリーも面白みに欠けるような。
読み終わった直後の感想は、正直、「え、こんだけ??」だった。
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大切なものを失うのは怖い。
でもなんだかとても澄んだ話。
完全なものなんて死と時間だけ
愛も生も
意志も感情も
月も太陽も
山も海も川も湖も
みんな不完全だよ。
******
WEからYOUへ。
YOUからWEへ。
すごく素敵な一冊。
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どんだけ泣かせようと
させてるんだよこの小説は
って感じ。
話としてはかなりベタだけど
このベタさ加減は気持ちイイと
言うか、かなりテッパンなベタ
さだと思う!
泣きたいなぁとか思っている人に
はおすすめ!
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モチーフとしては、ありがちな話。
彼女が病を発症し、やがて死に至る。
悲しいよね。大切な人を失うのだから、
100回泣くくらいじゃ済まないかもしれない。
一緒に暮らし始めてから人称がWeに変化した、というくだり、
すごくよくわかる!
しかし、彼女の死によって、
一人称に戻ってしまったことが切ない。
生前の彼女が欲しがった唯一の物、
絶対に開かない箱。
藤井君は、その後の生活の中で、
残された開かない箱をどう扱っていくのだろう?
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中村 航 さんの本
2冊め〜
めっちゃ
いっきに読んだだ。
【トーストは状況の食べ物だと思った。
美味しいトーストと、そうでもないトーストには、それ自体に大した差はない、
そのときの気温や湿度、時刻や場所やBGM。
一緒にいる人や、昨日観た映画、未来の展望や予感のようなもの。
それらの濃淡によって、美味しかったりそうでなかったりもする】
●すてきな文章だと思った。
こんな、日常のささいな出来事を
ほんわりと表現してて、
なんか いいな⌒*
【全ては終わるのが大前提なのだと。いつか訪れる終わりを前提にした、生であり愛なのだと。そうゆう道理なのだと。
だからこそ僕らの楽観は、約束されているんだろうと思う。そうじゃなきゃ誰もどこにも行けるはずがない。
根元的に祝福された世界は、それを失うまでの
約束だれた実感であり、肉感であり、義務であり、権利なのだ。
僕らは進む。
野生の勘と陽気な発想で、
肯定された世界を進む。
・・・・・今ここにある偶然を疑わず、
先にある必然を忘れる。
じゃなきゃそんなことができるわけがないのだ。】
● 偶然と 必然
最近
よくこのコトバを 見たり聞いたり読んだりする
なんか
不思議です。
ま。
人生も いつか終わるんだなぁ。
そんなもんなんかなぁ。
【「さっき柔道する夢をみたの」
「柔道?」
「うん。私、柔道をやってみたい」
「柔道か・・・」
僕は考えた。
テニスをしたければテニス場に行けばいいし、水泳をしたければプールに行けばいい。
・・・
よく考えてみると、簡単なことだった。
叫びたければ河原に行けばいいし、
柔道がしたければ柔道場に行けばいい。
人生はシンプルなほうが
美しいに決まっている。】
●なかなか
いい言葉だ。
あんまり考えずに
シンプルに生きたいなー、て
思ってたから
なんか
しっくりきました。
なかなか
すてきな
物語で
ちょっと切なく
日常が温かく
陽だまりのような
物語
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少し前に流行った、泣かせようとするタイプの恋愛小説と、展開は同じようなのに中身と読後の気分が全く違う本。
ブックは戻ってきた。
でも彼女は行ってしまった。
泣きたいときに泣いて、でも生きていけばいいよって言うお話。
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すごくベタなお話。
でも。
前半の彼女との何気ない会話や日常生活のくだりがすごく好き。
ありふれた日常が、会話が、言葉がどんなに美しいか語ってる気がする。
それから、彼女はなんて立派なんだろうと思った。
藤井くんもステキだと思う。
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正直、シチュエーション自体は陳腐だと思いますが、会話が好みでした。二人でじゃれあってる感じがよかったなあ。「なまねこ」とかもぐらの馬力を調べてみるところとか。あと、結婚式の誓いの言葉、私自身も、結婚式で忘れないようにしようと心に誓ったのに、すっかり忘れてました(笑)いい言葉なのに。でも、全体にあっさりなので、ラストも号泣とまではいかなかったです。特に「黒祀の島」のあと、口直しに読んだのですが、前者がどろどろおどろしいので、すごくあっさり感じられました。取り合わせを間違えた・・・
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誓いの言葉が、ずしりと響く一冊。内容自体はありふれたもののように感じるが、表現が秀逸だったように思う。たくさん泣いた。
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大切な人や動物が亡くなるのはとても
悲しくて苦しくて辛い事
でも一番悲しいのは
それを忘れてしまう事なのかもしれない
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泣くまではいかないが、せつなかった。実際病気になったらこんなにもあっけないものなのだろう。日々悔いのないように生きなければ、と思った。ガソリンスタンドでの加藤さんとのやりとりがとても好き。
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「誓います」
カテゴリ分別、迷いました。でも、このカテゴリにします。
電車の中で泣きそうになるのを必死でこらえた。
まだ私が会社で働いているときに、なんのきなしに、
ちょっと買ってみた文庫本を電車の中で読み始めた。
海辺のカフカも読み終わっちゃったし。
前に買って数ページだけ読んで止まっていた。
で、今日、電車の中とお風呂で読み終えてしまった。
泣きました。涙出ました。
なんか知らないけど、涙出てきちゃって、
心臓の奥がきゅーって苦しくなりました。久しぶりに。
なんなんだろうな。
わかりやすい口語調の文章だったということも親しみやすく、読みやすかった。
この作品を一言で言っちゃうと、テーマは、愛する人の死なんだけどね。
なんてゆうか。
私が今まで読んだ現代の恋愛小説の中では1ばん心に響いた気がするんだ。
でも、ベタじゃないですか。
愛する人の死。
タイトル『100回泣くこと』
ベタなんだけどさぁ。
某村上氏みたいな、インテリ風の表現とかじゃないんだけどさ。
ふだん、私たちが使うわかりやすい言葉だからこそ、
心に響いてくるものがあったり。
いたします。のよ。
最初の方のね、二人がすっごい幸せなとことかね。
ほんとににやけてくるぐらい、いいかんじなのですよ。
共感できちゃうのよ。
自分たちを見てるって錯覚するくらい、わかるのよ。
たとえば、
鏡に映る彼女が僕を見て、僕も鏡の中の彼女を見た。
鏡面を介して見つめ合いながら、僕らは歯を磨いた。
彼女が右上の歯を磨けば、僕もそこを磨いた。左下に行けば左下へ。
それに気付いた彼女が少し笑う。僕も笑う。
彼女の歯ブラシが左上に移動するとまたそれを追う。
まだやってんの? という顔で彼女が睨む。僕も睨む。
うがいをするために彼女がかがんだ瞬間、僕も同じ行動をした。
うむむーと唸りあいながら、僕らはコップを奪い合った。
口の中のものを吐き出し爆笑する。バカップル。
ここが頂点でもいいな、と思った。
とかさ。
大好きな人と過ごす面白くて最高にバカな醍醐味を
中村航、わかってるね、って思う。
でも、永遠に続くと思ってた幸福な時間はあるときを境に
終焉に向かってゆく。
後半は常に涙が目にまとわりついちゃいます。
胸が苦しいです。ほんとうに。
藤井君もその大切な彼女も、登場人物が素敵で、
それがまた、心に響くのかもね。
私も、この彼女みたいに素敵な女性になりたいな。
私が死んだら、彼氏が毎晩酒飲んで泣いちゃうくらい、
それがずっと続いちゃうくらい、
心の一部であるような、
ずっとずっとWeであるような存在になりたいと思うよ。
大事にしようと思った。
うーん。
最近、なにかにつけて、彼氏を大事にしようって思うことが多いな。笑
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透明な世界を有り難う。。。
死が2人を別つまで
共に生きることを誓いますか
愛する人を想いながら読んだら
たまらなくなりました。
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実家で飼っていた愛犬・ブックの様態が悪くなったことを知らされ、実家へ戻るために4年近く乗っていなかったバイクを修理した僕。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。ブックの様態は回復し、彼女とも同棲を始め、幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。…私も、この本を読みながら、今、大切な人のために何が出来るのか真剣に考えました。電車の中で、涙を堪えながら、考えました。
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タイトルからハッピーエンドではないのだろうと思っていたけれど、淡々としつつも確実に迫ってくるそれを受け止める登場人物たちに涙しました。じんわりとしみこんでくるような文章。「叶わないことを願い、受け入れられないことを受け入れるのが生だとしたら、人はどうやって生をやりすごせばいいんだろう。」