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蒼穹の昴から約10年。
中国のスケールのデカさに圧倒された作品でした。この巻が出るまでに何度読み返した事か…。とうとう完結してしまいまシタ。
蒼穹の昴・中原の虹。決して大袈裟ではナクワタシの読書人生一押し作品に間違いナイ!!
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この「中原の虹」は浅田氏の著作の中で私が一番好きな「蒼穹の昴」の続編にあたり、首を長くして待ち望んでいた小説です。
日露戦争後、滅亡への道をたどる清朝末期、
王朝の混迷を一身に背負う西太后、
俗物であるにもかかわらず玉座を狙う袁世凱、
「汝、満州の王者たれ」と老占い師に告げられる満州馬賊の張作霖、
歴史上でどちらかといえば悪役と評価されている人物達ですが、浅田氏の解釈は新鮮でおもしろかったですね。
歴史小説愛好家を気持ちよくだませれば作家冥利に尽きると言うものでしょう。
そして「蒼穹の昴」からおなじみの春児と梁文秀、
もう少しこの二人の「その後」を期待していたのですが・・・。
4巻まで読み終えてなお、少々食い足りなさを感じていたのですが浅田氏は当初4部作の構想が6部作に膨らんでいると言う事なので続編を楽しみにすることにします。
「蒼穹の昴」の最後にちらっと顔を見せた少年時代の毛沢東,
当然ここに繋がる時代を書き綴ってくれるものと期待しています。
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あぁーこれで終わりなのですね。歴史が苦手な私でも読まずにはいられない作品でした。というか、続編あるのかな??
張作霖、袁世凱、宋教仁、行動は違えども誰もが思うのは国のこと民のこと。「我が勲は民の平安」悪人と呼ばれようとも鬼と言われようとも前へ進む登場人物達に涙してしまいました。
何もしなかった人間が、何かをした人間を笑っちゃいけない。
一つ一つの言葉に心がうたれます。(借り)
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ついに完結。
全体の感想としては。
本筋はまあまあ。
中だるみがあったのが残念かな。
あとは西太后、袁世凱等、現在の評価が低い人物達がなかなか魅力的に描かれていたことは素直に良かったと思う。
ほかに清史稿の趙爾巽や後に満州帝国総理大臣となる張景恵といった脇も良かった。
まあ、良作であることは間違いない。
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相変わらす登場人物がくっきりと描かれている。名場面と思えるシーンがいくつもあった。
第4巻まで当初からの緊迫感を落とさずに書かれているのはさすが。
ずっしりと伝わってくるものがあった。
相変わらす登場人物がくっきりと描かれている。名場面と思えるシーンがいくつもあった。
第4巻まで当初からの緊迫感を落とさずに書かれているのはさすが。
ずっしりと伝わってくるものがあった。
作成日時 2007年12月08日 18:11
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張作霖をメインに据えて、清朝末期から中華民国成立あたりの時代を扱った『蒼窮の昴』の続編。
西太后や春児、梁文秀と言った前作からのキャラクターも出てきます。
東北の大地を疾走する馬賊の群れが見たいので、TVBなりCTSなりで連続四十集連続電視劇にしてくれると嬉しいが、袁世凱のキャラがチキンだが(笑)深い一方孫文がないがしろにされてるので、きっと無理。
まあ歴史小説に“歴史”を求める向きにはあいかわらず評判が悪そうな内容ですが、そんなもん求める方が間違っています。逆にお話を歴史だと思い込む人も困ったもんだけどな・・・・・。
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図書館で借りるにこだわって読むのは、やはり無理があった。前の話を忘れてる。しかもアンチ・チャイナな気持ちでいる今、近代の中国史に差し掛かるのは、複雑な気持ちで読みづらかった。時機を見て1巻から読み直したい。 2008/7/9 読了
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西太后や袁世凱、張作霖らに焦点を当て、清朝末期から辛亥革命、袁世凱の死までを描く。
人物が非常に魅力的。特に張作霖のカッコよさはすごい。
もう一度このあたりの歴史を整理して勉強しなおしたいと思える作品。
「蒼穹の昴」の続編にあたる。
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張作霖萌え。
それにしても、4巻(最終巻)の半ばあたりからうすうすおもっていたけれど、やっぱりそうだった。
この本「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のよう。
そういえば、浅田次郎の本では珍しく泣かなかったような。
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ないた。全巻どこかしらで泣いた。蒼穹の昴の続編。激動の時代。北東王。兄弟妹の再会。あああ。好きだ。しびれる。
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全4巻。これでこのシリーズも終わると思うとなんだか物悲しいものがあります。
張作霖が主人公というのでその最後を日本史で習っているだけにものすごく面白いストーリーの中でちょっぴり悲しい気持ちで読んでいたのですが終わり方は爽快。
李鴻章の南京条約の痛快な交渉劇。
本編とは関係ないサイドストーリながら「なぜ饅頭が涙がでるほどうまいのか?」という会話。
そして西太后があえてあの役回りを引き受けたのか・・。
読めば読むほどあの国の奥深さというか4000年の重みを感じます。
清は中国4000年の重みでつくられた国。それを根本から作り直すには徹底的に機を熟さねばならない・・ものごとがかわるには機が熟すというのがあるという点には同感。
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図書館で借りた。生き別れになった兄、弟、そして妹がようやく束の間の再会を果たすシーンはちょっと感動。
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張作霖。歴史の勉強では、爆殺されたことくらいしかわからない。
しかしこの人物が満州国に至る近代中国の歴史を背負ってきた人間であり、その物語は、この『中原の虹』という大作をもっても終らない。否、半分に満たないということに気づかされる時、このロマンのあまりのスケールの巨大さに圧倒されてしまう。
本作品は、張作霖が長城を越え、中原の覇者となることまでで終ろうとする物語である。太祖ヌルハチの子ホンタイジが長城を越えて清の国を創始する瞬間と、馬賊の王である張作霖が馬上で全軍に長城越えを命ずる瞬間とが、大団円にて響き合う。
歴史の反復、勇者の伝説、覇者の浪漫……浅田が書き刻みたかった歴史が、ここに一旦完結を見る。本作品は、堂々、吉川英治文学賞を受賞。
この物語の続編は、きっと書かれる。いや、同じ作者の筆によって記して欲しいと思う。
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蒼穹の昴、珍妃の井戸から続いてきた、末期の清を描く物語が堂々の完結。悔しいくらいに心を震わせる。目頭が熱いです。
舞台となった中国のフートンや紫禁城を一度見てみたい。
(2008年3月読了)
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浅田次郎の中国歴史小説。
盛京将軍、東三省総督、奉天都督を歴任した趙爾巽が張作霖と袂を分かって東北を去り、ついに張作霖は東北全土に君臨。
中原では清朝が滅亡し、袁世凱が二代目の臨時大総統に就任。
そこへ国民党を率いた宋教仁が現れ、真の民主化を目指して奮闘するが・・・
天下への野望を燃やす袁世凱は帝位を窺い、龍玉を手にすべく動き出す。
日本に亡命中の梁文秀の帰国を望む声が高まり、そして春雷はついに春兒や玲玲との再会を果たす!
張作霖の息子・張学良と、秀芳・馬占山の息子・鄭薫風も逞しく成長し、馬を駆って戦場へ。
天命を信じた張作霖は軍を率いて長城を越える!
この物語はこれで完結ではなく、必ず続編がありますね(^O^)
白太太の占いの結末も出ていないし、中途半端な形での終わり方だったから(;^_^A
ニン、トン♪