紙の本
傷つけられた心
2008/01/08 12:21
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親を失くしたアリエルは、後見人の異父兄により老レンデル子爵のもとに嫁がされます。しかし、待ち受けていたのは夫によるサディスティックで残虐な仕打ちの日々だったのです。
2年後、レンデルの死により自由の身になったアリエル。そのときに再会したのは、アリエルが15歳のときに出会ったレイヴンズワース伯爵のバーク。
バークは2年前にアリエルをみた瞬間に恋に落ち、戦地から帰ってきたらアリエルを花嫁にしようと決意していました。
しかし、心に傷を負ったアリエルは、そんなバークにもつれない態度をとります。
アリエルの頑なな態度に、ついにバークは思い切った行動に出るのですが・・・。
キャサリン・コールター作品ではよくみられる、トラウマから男性不信になる設定になっています。
ここでは書きませんが、夫からこんな虐待されたら、それは男性不信になっても致し方ない・・・と思える内容になっています。
バークは、期待していた再会とは違いアリエルに憧れの眼差しで見つめられると思っていたのに、冷たい瞳と態度で傷つきます。
のちにアリエルの態度の理由を知り、何とかしてアリエルの傷ついた心を癒し、再び彼女の信頼を取り戻そうと時に優しく、時に強引な態度で自分を信用してほしい、亡き夫とは違うんだ、と辛抱強くアリエルに接していきます。
徐々にアリエルは、自分を取り戻していくのですが、それだけでは終わらないのがコールター作品。一癖も二癖もある登場人物たちとの対決も見ものです。
話が暗くなりすぎず、最後まで目がはなせない展開になっています。
この作品は「ナイトシリーズ」の第1弾だそうで、今後も楽しませてくれそうです。
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2008年2月3日読了。
おどろおどろしい小説が続いたので、お口直しにロマンティック系を読んでみました。まぁまぁかなぁ〜。主人公があまりに不幸すぎて、そこまでするかぁ?って感じでしたが。
この本はシリーズの第一作目らしいですが、続きは読むかどうか微妙です。
でも19世紀のイギリス舞台というお話に弱いので、読んじゃうかも。
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このお話の序盤はもう悲惨な幕開けで、読んでいるだけで苦しくなるくらいだったけど、未亡人になったヒロインに戦地から帰郷したヒーローが「ありえんだろ!?」ってくらい焦がれるのが面白い。
でも、このヒーローが夢中になっている割には結構鈍感.....読んでて「何でヒロインの感情を察しないかな....」ともどかしい。
キャンディス・キャンプの『初恋のラビリンス』に設定が似ている点もあって比べてしまうけれど、これはこれで楽しめた。
.............(あらすじ)......................................................
十九世紀初頭、イギリス。両親を失ったアリエルは、後見人の異父兄によって、老レンデル子爵のもとに嫁がされる。そこで待ち受けていたのは、夫によるサディスティックで残虐非道な仕打ちの日々だった。
二年後、レンデルの突然死によってようやく自由の身となったアリエルは、戦地から帰還したレイヴンズワース伯爵と再会する。
かつて淡い恋心を抱いた相手―だが心に傷を負ったアリエルは深く心を閉ざし、想いを持て余した伯爵は、ある行動へと出るが…。(「BOOK」データベースより)
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ヒロインへのあまりに酷い扱いに嫌悪感がつのり変態野郎達にムカムカした1冊。ヒーローがある意味強引で良かった。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
十九世紀初頭、イギリス。両親を失ったアリエルは、後見人の異父兄によって、老レンデル子爵のもとに嫁がされる。そこで待ち受けていたのは、夫によるサディスティックで残虐非道な仕打ちの日々だった。二年後、レンデルの突然死によってようやく自由の身となったアリエルは、戦地から帰還したレイヴンズワース伯爵と再会する。かつて淡い恋心を抱いた相手―だが心に傷を負ったアリエルは深く心を閉ざし、想いを持て余した伯爵は、ある行動へと出るが…。
この強さは白人女性特有の強さだと改めて、東洋人との違いを見せてくれたのがヒロインのアリエル。
バーグの誘導だけで、あれだけ傷を負っていた精神が、強く構築されなおすって。
形は違ってもドーカスの狂い方のほうが理解しやすいの。
血は水より濃いとはいうものの、狂気も遺伝するのだろうか。
次はナイトの話。
兵隊で遊ぶ女の子の話は出てこないかしら?
トリロジー楽しみです。
Night fire by Catherine Coulter
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★3.5
続編を読むために再読。
相変わらずヒロインのおかれた境遇が酷すぎる。
心の傷を負って怯えてばかりいたヒロインがどんどん強くなっていくのが感動する。
個人的にはこのヒーローは特別好きではないんだけど、辛抱強く、時に強引にヒロインの傷を癒やしていく姿は素晴らしい愛のカタチだなと思う。
愛人がいる設定は必要かな?とも思ったけど(笑)