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初めて読む作家さんばかりでした。私が一番好きなのは「一実ちゃんのこと」という話。
自分がクローンだという一実ちゃんのお話。他の話とはちょっと違うジャンルで面白かった。
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神さまのタクシー、狐フェスティバル、イモリのしっぽ、一実ちゃんのこと、が面白かった。
思春期に抱えていた、切ないような、なんだか勿体ないような、今思えば何でもなかったような…マーブル模様の感情を思い出させてもらった。
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女性作家7名が思春期の少年少女の姿を描いたアンソロジー。
アンソロジーは、色々な作家さんのストーリーが読めるので
私にとって、新しい作家さんに出会える素敵な本です。
作家さんが異なれば、もちろん作品の色は異なってくるのですが、
それぞれ、10代の箸が転がっても笑える楽しさや、人間関係に悩む切なさ、など
自分たちの10代を振り返るポイントが沢山あって、
10代ってこんな感じだったかなぁ、、、と思い返してしまいました。
私のお勧め(好み)は
瀬尾まい子さんと椰月美智子さんの作品。
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十代の一瞬の輝きがつまった本。いろいろな感情が揺れ動いていた頃もあったなぁ。。。十代の人が読むと共感出来ると思います。「これ!!」という作品には出会えませんでした。可も無く、不可も無し。
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本のチョイスが偏ってきたなぁ、と思うと、アンソロジーを読みます。
今回は、未読だった瀬尾まいこさんの「狐フェスティバル」が入っていたこともあってこの本を選びました。
「狐フェスティバル」は、瀬尾さんらしく子供たちが生き生きと温かく描かれていて、期待を裏切らない作品でした。
意外だったのが、私としては苦手意識のあった角田光代さんの「神さまのタクシー」という作品がとてもよかったこと。絵に描いたような優等生のハミちゃんの、素直になれないもどかしさが、とてもかわいらしかった!
あとはやっぱり川上弘美さんの「一実ちゃんのこと」。姉を母株とするクローンである一実ちゃんと「あたし」の、浮遊感のある現実と日常のバランスが、とても心地よい作品でした。
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角田光代さんが角田さんぽくない!これはいい!
瀬尾まいこさんはあいかわらずほっこりさせてくれる!
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「イモリのしっぽ(椰月美智子)」と「一実ちゃんのこと(川上弘美)」が良かった。
「イモリのしっぽ」は、卒業間近で時間を持て余し、つい感慨深くなっちゃった学生時代の放課後を思い出した。
「一実ちゃんのこと」は、果たしてこの本のタイトル「Teen Age」の趣旨に合うものかは分からないけれども、とっても気に入った。
クローンとして生まれて現在浪人生の“なげやり派”、一実ちゃんがすごくいい。
主人公との会話も、真剣なのにどこか間が抜けてて面白い。
牛強盗にはいったのに、いくらかつかつ音をたてて歩いても全く気付かれなかった描写が面白い。
「迷い牛発見 大量の糞残し」の新聞記事も最高だ。
ほんの20ページほどなのにすごく楽しませてもらった。
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角田光代、瀬尾まいこ、島本理生の作品が好きだなー。
島本理生の作品は最近全然読めてなかったから、久しぶりに読みたくなった!
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総合的には、正直いまいち。。
角田さんの神さまのタクシーと、瀬尾さんの狐フェスティバルだけは、なんかきゅんきゅんしちゃう思春期な感じがすごく繊細に描かれてて、良かった♡
結局好きな作者の作品は、自分に合ってるんだよなぁと知ることができるってのが共著の作品集の良さかな。
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狐フェスティバル
全く面白くないし稚拙
春休みの乱、イモリのしっぽ
普通
ハバナとピアノ、光の尾
お題?に沿ってるようには思えなかった。
inside
ナラタージュがめちゃくちゃ嫌いで、どうかな?と思ったけど、10代に近いからか1番リアルで入れた。
一実ちゃんのこと
クローンじゃなくてもこういうことを考える歳頃なのかなと思った。
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中学の時に何気なく手にとってから、あの時ずっと繰り返し読んでた。懐かしい…。10年以上経って文庫版を見かけたからまた購入。読み直してみると、あの時好きだったお話はいま読んでもやっぱり好きだなって気持ちになりました。
「神様のタクシー」
偏差値の低い女学校での息苦しさ、憧れの人、嫌いなあの子とか、ただただ共感する。憧れの上級生の部屋に集まってただだべるだけとかすごく魅力的に映ってた。そして嫌いなあの子の手を取って、タクシーに飛び乗る。もうそれだけで、ドキドキ。
「狐フェスティバル」
都会の女の子が田舎にやって来て地元の子と一悶着。三崎ちゃんがかわいいんだ、ツンデレっぽくて。お互いのことを知って、歩み寄ろうとするところや、田舎の川や道の描写がきらきらして好き。鮎が食べたくなる!
「春の乱」
これぜんぜん記憶になかった。読んでみるとまじで話も文体も合わんかった。苦手だったから記憶から抹消されてたのか
「イモリのしっぽ」
これ読んだ当時はずっと生物部に入りたいと思ってた。結局入らなかったんだけど…。
高校を合格して中学を卒業する前のどこか宙に浮いたような期間。冬の刺すような空気の中、虚無感と妙な焦燥を覚えながら、幸野は部室にいるしっぽの切られたイモリを眺めに行く。ドラマチックなことは何一つ起こらない。それでも、ホルマリン漬けの生物だらけの部室の空気と、矢守くんと幸野先輩のぬるま湯のような関係にとても憧れてました。
「ハバナとピアノ、光の尾」
古くて美しくてすこし悲しい映画みたいな話だった…。他の短編とは明らかに毛色が違う。まず舞台がハバナだし、主人公は現地の青年。
これほんとに読んだ覚えがないんだけど、たぶん当時はあまりに毛色が違ったから読み飛ばしてたのかも。うわーっ!もったいない!けどあの時読んでもこの話をいいって思えたかどうかは謎…。
とにかくよかった。この作者さんの他の話も読んでみたくなりました…。
「Inside」
この話で一番記憶に残っていたのは病室で食べたバナナの味の描写。一つのことが終わり、新しい何かが何かが始まる。なんか不思議な読後感でした。
「一実ちゃんのこと」
突拍子もない設定だけどただガールズトークする話。倦んだ空気を出してるが一実ちゃんも律ちゃんもまぁまぁ楽しそう。というか日常の一風景って感じ。
面白かった〜〜〜〜!!!!!
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瀬尾さんの狐フェスティバルの田舎暮らしへの憧れと現実のギャップが描かれているのが何かおもしろかった。イモリのしっぽが癒された。