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図書館で何気なく手に取った本だったけど、意外と面白かった。
大人に追いつこうとする姉と、イヤイヤ反抗期真っ最中の妹の成長過程が見て取れた。
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著者は現代のアメリカの人なんだけど、100年前にイギリスで書かれた本ですよと言われたら信じてしまいそうな設定と雰囲気とストーリー。
母親に死なれた幼い姉妹が親類の家に預けられ、放置された庭で不思議のかけらを見つける。
子どもたちのかわいくなさが叱りつけたくなる憎たらしさで、でも悪意を持った描き方じゃないのがいい。
きっと不安から来る強迫や言えないから増幅される不満なんだろうとわかる。
この子達の育てにくさや抱えるものへの焦点の当て方は現代的。
大人の押し付け合いも現代的。
著者はアリスや秘密の花園を養分にして育ったんじゃないかと思う。
私はあの辺が好きだから、この本の雰囲気がとても好きだけど、なんだか本を材料にして頭で考えたお話な気がする。
じょうずにまとめたパスティーシュを読んだ気分。
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題材や描き方はとても素敵だったのに、兎に角主人公の姉妹が可愛くない。
主人公の一人オリヴィアは妹のことを何もわかっていないと一々大人を小馬鹿にしているくせ、普通の少女と同じく妹を煙たがる。
一番最悪なのは「お母さんだったら」を言い訳にして罵りを正当化しているところ。
優しい大おばさんも、不思議な庭も、美しい花々も、姉妹の憎たらしさに消え失せました。
子供の我儘を正当化するのが今風のおとぎ話なのでしょうか。
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おばあさんに預けられた姉妹の成長ものがたり。
一見古風だけど(表紙の雰囲気も)
謎にひかれて、ぐんぐん読める。
もっと深く描けたのでは・・・
あっさり読み切れるのが、ちょっともったいないような。
ティーカップの謎も、
読者の想像におまかせします、という感じが、
ちょっとすっきりしなかったけど、
じゃあすっきりさせればよかったのかというと、
それもまた、違う気も。
なので、これはこれでまとまっていて、よかったんじゃないかな。
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派手さはないけれど上質の児童書でした。お母さんを病気で亡くし、仕事で忙しいお父さんによって大叔母さんの家に預けられることになった姉妹が、その家のうっそうとした庭であるものを見つけ…、とありがちな設定ではありますが、母の死を姉妹それぞれが乗り越えて次の一歩を踏み出す様子がうまく描かれていました。大叔母さんがいい味です。
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父親が仕事で殆ど家にいられないので、オリヴィアとネリーの姉妹は、夏の間ミンティーおばさんの家で暮らすことになった。
妹のネリーはとってもややこしい性格をしていた。自分で決まりを作っていて、それが通らないと癇癪を起こして手がつけられない。
おばさんの家には庭があり、その庭について書かれた本があった。
妖精のいじわるなまじないで花にされた子供達がいる。そのまじないを解くには・・・・
庭から出てくる古いティーカップ、妖精の物語、子供達の心の変化、そして、お花がいっぱい出てくる、なんだか静かで美しい物語でした。
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面白かった〜
お母さんが死んじゃってお父さんのおばさんの家に預けられる姉妹(5歳と9歳)
妹はわがままでえらそうでかんしゃくもちで色んなルールがある
病気かと思ったけどめんどくさいだけみたい
姉は母親代わりで友だちと遊びたいけど妹から離れられない
お母さんが恋しい
庭には色んな花がさいてて
昔本にもなった
その話の埋められたティーカップを発見し
段々妹も姉離れして社交的になりつつ
いいほうに変化していく
おもしろいなー
庭いいな
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明るく美しい庭を心底憎むひねくれものの妖精たちの呪いが、庭で遊んでいた子どもたちを花に変えてしまいました。
運良く呪いを免れた一番小さい女の子には、別な呪いをかけ、目にしたことを誰にも話せないよう、口を利けなくしてしまいました。
そして、彼らの掟に従って、その呪いがいつの日かとけるように取り消しの魔法を庭に隠した後、妖精たちは二度と現れることはありませんでした――。
今はもう古くなり、誰も読まなくなった物語の舞台になった大きな荒れた庭。
そんな庭のあるミンティーおばさんの家に、ひと夏の間あずけられることになった9歳のオリヴィアと5歳のネリー。
お母さんは春が来る前になくなり、お父さんは地方をまわるセールスの仕事のためにしょっちゅう家を空けなければならなくて、ふたりきりで寄り添うように毎日を過ごしていた幼い姉妹は、庭に咲く花の下から古いティーカップを見つけ出す。
妖精のお気に入りだった8個のティーカップと1個のティーポットを全部見つけ出すことができたら、花になった子どもたちは呪いを解かれて人間に戻ることができる。
妖精の物語にみちびかれるように、庭に遊び、ティーセットを探す姉妹。
やがて、すべてを見つけ出し、もとの通りにテーブルにセットした時、庭に訪れた奇蹟とは……。
母親を失った不安と寂しさでいっぱいで、おばさんの家に閉じこもりきりだったオリヴィアとネリーが、古い物語に出会うことで家の外、庭、そして友達の中へ飛び込むことができるようになっていく、変化と成長の物語。
最後の場面の、不思議な静けさに満ちた庭の情景が印象的な現代の「秘密の花園」。
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母を喪い、ひと夏大叔母のもとにあずけられることになった姉妹が主人公。数々のこだわりを頑なに守り通す幼い妹の造形がリアルで(こういう子は結構いるし、存在の危機を感じるとそのこだわり方がひどくなることもよくある)、いいぞ、いいぞ、と読み始めたのだが・・・。
大叔母のキャラクターが曖昧で、お人よしで世間知らずな天使的人物(カポーティのミス・スックのような)でもなければ、辛辣で冷たいように見えて実は深い悲しみや優しさを持った人物(ステフィの養母のような)でもない。おだやかで優しいが、それがどこからくるのかまるでわからない。
庭の秘密を語るのに、持ち主の人生や人柄がわからないなんてありえないのだが、特に語られない。
特に「こりゃだめだ」と思ったのが、作中の物語のつまらなさね。
『忘れられた花園』のもつまらなかったけど、作中の物語は本当に難しいから、力のない作家はやらない方がいいよ、ほんと。
姉妹はまあまあ書けているが、他はだめ。父親もどういう人物か不明のままだった。
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中学年の読書感想文の課題図書だった本。
中学年が取り組むには、やや難しいと感じた。
おばさんと暮らす、姉妹2人。庭を中心に、おばも姉妹も少しずつ変化していく様子が、丁寧に描かれているが、わかりにくい。妹のこだわる様子は、近年耳にする発達障害等の困り感を感じるものであるが、姉がそれに上手に対応しているところが、大人には大変参考になる話であった。しかし、児童にはそこまではわからないであろうし、また、そこまでのことを読み取る必要はないかと思う。
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子ども達の成長が素晴らしい。おばさんも大人。外国の本は自然や動植物の描写がほんとに素敵で入り込んでしまいます。ファンタジーなのか?分からないところがまたよかった。
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預けられたおばの家の庭。
草深い、うっそうとした庭には、何か不思議が隠れている。
古い家のあちこちに沢山置かれた本たち。
伸びた雑草が作る暗闇の奥から覗く見知らぬ物。
自分の家とは違った世界に寄せる子供たちの不安と憧れ。
「金文字で書かれたルール」を持ったわがままな妹と姉の関係。
うっそうとした庭で起こる不思議。
トトロにも通じる世界。
庭っていいよね。
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母を亡くした二人の姉妹・オリヴィアとネリーは、ひと夏の間、親戚のミンティおばさんにあずけられることに。かつては名のある園芸家だったおばさんの家には草花の生い茂る庭がありました。ある日、本好きのオリヴィアが古い書棚からみつけた「花になったこどもたち」の物語の中に登場する妖精の呪いをとく鍵・小さな青いティーカップを、偶然にも二人は庭でみつけて・・。
(第八小学校図書館だよりの紹介より)