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紙の本

「国語」が自由であるために

2009/02/02 17:19

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、タイトルに掲げられたように「国語審議会」について書かれた本には違いない。ただし、筆者自ら述べているように、「国語審議会」は必ずしもよく知られたものではないし、我々の日常に身近なものでもない。だから、そういう本だと思って素通りしてしまいがちであろう。だが、その審議会が議論してきたのは、他ならぬこの「国語(日本語)」なのである。そうなれば、一挙に問題は身近なものになるはずだ。このレビュー自体、日本語で書かれているのだし、これを読む人(読める人)は日本語を理解している人であるのだから。

とはいうものの、一方で、「国語(日本語)」はここしばらくブームであるとも言える。サイトウ某の本は相変わらず売れているようだし、水村美苗さんの本が話題になったのは記憶に新しい。研究としても、ナショナリズムとの関連をめぐって、90年代に入ってから、すぐれた成果がいくつもあらわれてきている。そこに、流行語や若者言葉、また、それらへの様々な反応はメディアを介して広く流通しているといっていいだろう。ワープロから携帯電話へというテクノロジーの展開に応じて、機械上での文字表記なども、昨今の「国語(日本語)」をめぐる、ごくごく身近な話題といってよいし、他方、地方見直しの大きな流れの中で、「方言」への注目も高まっている。

このようにみてくると、「国語(日本語)」をめぐっては、実にさまざまな興味から、それぞれのテーマ・領域で、盛んに議論が闘わされているようにうつりもする。ただ、ここで立ち止まって考えてみなければならないのは、その1つ1つは、本当に自由か? という自明視された足元に広がる根源的な問いである。そして、本書を読むことの意義は、私たちが日々の暮らしで日常の実用として用いている「国語(日本語)」が、いかに不自然で、作為的に形作られてきたものであるかを気づかせてくれる点に、まず求められよう。もちろん、そうしたことごとに気づかずに生きていくこともできる。それでも、知らないよりは知っていた方がいいことには違いないし、知ることで、「不自由」という自覚の元に、「自由」な「国語(日本語)」について考え、構想していくことが可能になるはずだ。本書「はじめに」の言葉を借りておくならば、──「ことばは、政策的に管理されてはならない」「さまざまな日本語が存在することを、混沌や混乱などとみなさないこと」、ここに本書の主張があり、その重要性を、必要性とともに解き明かしたものこそ、本書『国語審議会』なのだ。必読書というのは、おそらくこういう本をいうのであろう。

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2007/12/10 13:27

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2010/11/20 22:36

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2012/02/16 02:49

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