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紙の本
奇才、異才が描く江戸絵画の数々が楽しめます。
2009/03/10 18:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美術史上の江戸時代をさす1615年~1867年のおよそ二百五十年間を、流派・ジャンル別に区切って構成。百花繚乱の様相を呈する江戸絵画の様々な絵を掲載、紹介した一冊です。流派・ジャンルは掲載順に、「狩野派」「琳派」「南画」「奇想の画家」「写実画」「禅画」「浮世絵」の七つ。
なかでも思わず見入ってしまったのが、曽我蕭白(そが しょうはく)と長沢芦雪(ながさわ ろせつ)、ふたりの絵が続く「奇想の画家」の章。前者「石橋図(しゃっきょうず)」の別世界的パノラマ風景、後者「虎図襖(こずふすま)」と「竜図襖(りゅうずふすま)」の気韻生動の迫力、いずれ劣らぬ奇想とイマジネーション漲る絵に唸らされました。これらの絵は、辻惟雄(のぶお)の名著『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)で見ていたのですが、今回、より大きく印刷された図版で眺めて、改めてその絵力に打たれましたね。
ほかにも、俵屋宗達(たわらや そうたつ)の「風神雷神図屏風」、鈴木其一(すずき きいつ)の「朝顔図屏風」、伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)の「動植綵絵 老松白鳳図(どうしょくさいえ ろうしょうはくほうず)」、白隠慧鶴(はくいん えかく)の「達磨像(だるまぞう)」など、こんなに風変わりで魅力的な絵が、二百年、三百年の昔に描かれていたんだなあと。
江戸時代の異才、奇才の画家たちの絵の数々に触れる楽しみ。絵の中に銘酒を酌む面白味。縦290mm×横220mmのビジュアル・ムック本に、贅沢なひとときを堪能させてもらいました。
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