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なんといっても評論「むだのない殺しの美学」がすばらしい。しかし異色のSFは、さっぱりおもしろくない。
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本書の感想と関係ないけれど、読了日入力がデフォルトになったのは喜ばしいことですね。
感想を2つばかり。
1、『青銅の扉』『ビンゴ教授の嗅ぎ薬』など、およそチャンドラーとは思えないSF調の作品が収載されている。これだけで一読の価値がある。
2、ハメットとともに「ハードボイルドの鼻祖」と称されるチャンドラーが、自ら「古典といえる推理小説などないし、その域に近づいたものすらない」と言い切る。現在、チャンドラーの小説は疑いなくこの分野の「古典」とされているが、泉下の大家(それも、飛びっきりのつむじ曲がりの)がそれを知ったら果たして何と言うだろうか。
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幻想もの2編は、チャンドラー初心者にはちょっと敷居が高かったです。次はマーロウの長編にチャレンジします。
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チャンドラー短編全集4巻目にして最終巻です。おなじみフィリップ・マーロウの小粋なユーモア台詞がちりばめられたものや、チャンドラーにしては珍しいらしい幻想モノや、探偵小説の自らの価値観、分析、などを吐露したエッセイなどが収録されています。チャンドラーらしい描写の仕方があって、たとえば、魅力的で美しい女性がいる。比較的、目が左右に離れているらしく、それを目と目の間でものを考えているのだろう、みたいなのには、うっすら狂気を感じたくらいです。でも、こういうの好きなんですが。
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全10作品からなる短編集ですが、(長いお別れを読んだ)私がイメージしていたチャンドラーとは違ったコメディっぽいモノ、(愚痴っぽい)エッセイなどなど、、、と幅広いジャンルの作品が収められています。
著者の独特の言い回しの所為でしょうか、それとも訳者の力量でしょうか、作品によってはすんなりと頭に入ってきませんでした。私自身の想像力が足らない所為かも。
して読了できず(苦笑)
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ハヤカワによるチャンドラー短編全集の4巻。
チャンドラー短編集は創元推理文庫もあることから、初めて読んだものは
「マーロウ最後の事件」「イギリスの夏」「バックファイア」3編でしょうか。
多くの方は「マーロウ最後の事件」目当てにこの本を取られるのでしょう。短いけれど、マフィアの逃走を助けるというストーリーで面白いです。『さらば、愛しき人よ』で登場したアン・リアードンがヒロイン役で、であれば、この組み合わせでたくさんストーリーが書けただろうに、惜しい。
「バックファイア」は亡くなった妻の仇を最後に討つ話。
「イギリスの夏」は実はこの短編集随一の面白さかもしれない。
男女の愛の酷薄さが描かれています。
ただ、かつて愛した女のために泥を被ろうとする主人公はやはりマーロウ的。そしてまた恋愛に失望して去っていくところも。
マーロウ好きなら読む価値はあると思います。