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石持さんの本、初めて読みました。北村薫さんのような「日常の謎」を書く方なのかなと思っていましたが、本格的なミステリでした。でも単なる謎解きに終始するのではなく、人間的な温かさが垣間見えてほっとします。最後の表題作「温かな手」と「お嬢さんをぼくに下さい事件」が一番好きな話でした。(2007/2/6読了)
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大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマン
の北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。ギンちゃん&ムーちゃん兄妹は、
人間の生体エネルギーを糧にする謎の生命体。宿主である寛子や匠の清らか
な生体エネルギーを確保するために、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を鮮やか
に解き明かす。一風変わった名探偵兄妹とそのパートナーが活躍する連作
短編集。独特の設定とシャープな謎解きが魅力の、石持ミステリの真骨頂!
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ちょっと不思議な同居人のギンちゃん、ムーチャン。この二人の登場はちょっとしたファンタジー小説か?と思わせながらも、どの短編もきっちりとミステリーなところがやっぱり石持流。
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ちょっとSFなミステリ。ほのぼのテイストの割には人がガンガン死んでいる。しかも結構シビア。余分なカロリーを吸い取ってくれる存在がいたら私もお願いしたいものだw
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主人公は人外の存在。読み進めるにあたりそれが何かトリックに関係しているかと言えばそうでもない。誰かが、「探偵が死体を前に冷静に推理する異常さに理由を与えた」とか言ってたな。
それも石持浅海らしいロジック(屁理屈?)でまとめられていて、十分に楽しめる。また、この人らしいイヤな読後感もばっちりw 個人的な印象としては、ムーちゃんよりもギンちゃんのほうがロジカルに見えた。「白衣の意匠」「陰樹の森で」が良い。
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私も過剰なエネルギーを吸ってもらいたい。これぞ究極のエステだ。
でもそのためにはおいしい人でなければならない。
自分のはおいしいかなと顧みた。
作成日時 2008年02月09日 11:43
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もうちょっと日常ミステリを期待していたのですが、結構死人が出る話でした。ミステリはわりと読んでいるのに、どうしてかこの連作で死人が多いことに妙な疲れを感じます。なので『お嬢さんをください事件』が、いちばんホッとしました。ラストは予感はあったものの、やっぱり切ないですね。(2008.06.19読了)
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私は図書館派。5ヶ月かかりました。‘月の扉’を読んで石持の作品が好きになりました。ミステリーの謎の設定を読者にすべてオープンにして 解けるものなら解いてください前段で投げかけるのである。何とか解決する前に推理を解こうとするのですが 解けませんでした。しかし犯行の心理の奥深さを徐々に解いてゆく辺りがたまらなく 面白いでした。
今後の新作を期待しております。
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こんな同居人がほしい…。
これ好きだなあ。「人ではないもの」の存在とミステリー連作がこんなにうまいこと絡むなんて。
ラストの「温かな手」がよかった。
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まずこの設定に驚かされます。さすが石持、ちょっと普通じゃありません(笑。
結末はちょっと哀しいけれど、これはきっとハッピーエンドなんでしょう。
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ほのぼのストーリーと錯覚しそうになるけど、ありえないくらいバタバタ人が殺されていきます。
でも殺伐とせず、やっぱり後味はほのぼの。
これが石持マジックでしょうか。
とりあえずギンちゃんみたいなビューネくんが欲しいです。
でも私、魂が穢れているからだめだなきっと。
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(収録作品)白衣の意匠/陰樹の森で/酬い/大地を歩む/お嬢さんをください事件/子豚を連れて/温かな手
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数ページ読み始めると、ギンちゃん・ムーちゃんの正体は
すぐ分かるのですが、ここではあえて伏せておきますね。
気になる方は是非読んでみて下さいね。
不思議な力を持つとだけ書きますが、その力が素敵なんです。
もし自分の周りにこんな力を持つ人がいたら、
一緒に暮らしてみたいですね。癒されそうです♪
ギンちゃんと一緒に暮らしているのは、
大学で生物学を学び助手を務める寛子。
おっとりしてそうな印象を受けますが、目の付けどころは鋭そう。
ムーちゃんと一緒に暮らしているのは、
会社員で交友関係も広い匠。
とても優しい雰囲気を持っている印象。
ギンちゃんと寛子、ムーちゃんと匠。
それぞれが別々の事件に遭遇し、最後の章でようやく巡り合います。
この本の表表紙と裏表紙を見てもらえば分かると思いますが、
表がギンちゃんたち、裏がムーちゃんたちになっていて、
ラストに繋がる絵になっています。
最後の短編(表題作:温かな手)が、切なくてたまらないんですけど、
とにかく気に入っているので、気づいた時には感動でした。
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090210貸出
あえてミステリに入れず。
石持さんらしい、温かなお話。人は殺されてるけど。
あんな2人がいたら会ってみたいなあ。
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やばい。まじ好き…!
今年読んだ中では一番好きな1冊かも。ラスト、泣きました…。
ほのぼの…でもしんみりと哀しさも染み渡ってくる、石持ミステリ。切ないハッピーエンドが美しすぎます・・・