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日経新聞の夕刊の書評で取り上げられていて、読んでみました。
まず何よりも装丁が可憐でタイトルが刺繍でステッチされていて、そこがぷくっと盛り上がってるところにやられました。
仙台の女子高を舞台にした、7つの短編からなる連作小説集。女子高生の意地悪さと瑞々しさは感じられましたが、、。物語として素直に楽しめませんでした、私は。ジェネレーションギャップなのでしょうか。。
しいていえば、大人が主人公の「ポニーテール・ドリーム」と「やさしい人」は切ない気持ちが伝わってきましたが。
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女の子同士ってむずかしいけれど、そのリアルな感情を物語にした1冊。すいすいと読めてしまう読みやすさ。いろんな角度から女同士について浮き彫りにした連作短編集です。
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2008.06.01. 私は、女子高を経験している。というのが、女子高を舞台にした連作短編を読むのに支障になったりしないかな、とか思う。この、中高生の揺れる心というか、キリキリに巻かれてしまいそうな人間関係というか、そういうのが好きだ。実際の女子高(私が体験したものだけど)は、こんなに生々しくは無かったかなとも思ったり。女の子たちの群れを、こうやって小説として傍観できるのは、幸せだと思う。変な人みたいだけど。
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絵のモデルを頼んだ加菜に、憧れにも近い感情で惹き付けられていく美術部員の春(「銀杏泥棒は金色」)。
生意気な女子生徒・由貴に、こっそり大切な思いを打ち明けてしまったえみ先生(「ポニーテール・ドリーム」)。
容姿の劣る親友・実枝に彼氏ができ、穏やかでいられなくなる里加(「いちごとくま」)。
女子高を舞台にキラめく感情の交差を描き出した、書下ろし1編を含む全7編。
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装丁が、とってもすばらしくて、飾っておきたいくらい。
どのおはなしもかわいらしいけれど、さいごの、ゆうちゃんはレズ、がすごくすき。
びみょうなこころの模様がしっかり描かれてて、お気に入り。
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仙台のとある女子高を舞台にした短編集。
登場人物が所々クロスしているのがにくい。
豊島ミホは青春のぐるぐるした感じを書くのがうまいなあ、と思う。
女の子は、大変だ。
違う人物の一人称なのに、どこか同じに見えるのは少し醒めた目線のせいか、さらっと読める文章のせいか。
「ポニーテール・ドリーム」「忘れないでね」「いちごとくま」は特に気に入った。
文章で気に入ったのは「ゆうちゃんはレズ」の
「私はゆうちゃんを好きになっていない。でも、「ゆうちゃんが私を好きな気持ち」を好きで好きでしょうがなくなってしまった。」
という部分。ああ、そうか、と目からウロコが落ちた気分。
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女子校のあれこれを描いた短編集。
豊島ミホさん大好きだけど、これはちょっと微妙かな?確かによく描けているんだけどあまりにもネガティブな感情ばかり強調されていてバランスが悪いです。
人を見下す視線、排他的なグループ、人の気持ちをコントロールしようとする、男にもてる女の子をやっかむ、人を容姿で差別する・・・確かにこういうことあったけど、高校生のいい部分もあるだろうと思います。ちょっと出てくる子たちが意地悪すぎるかな?まあ、思春期って残酷な年齢だし意地悪な子も実際にいるけど・・。
印象的だったのは「ポニーテールドリーム」。高校の教師やるって結構大変なんですね。大人の言うことなんか聞かなくなる年齢だし・・。おしゃれにかまける生徒とひたすらマジメな先生のかけあいが面白いです。
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女子校の空気を伝える掌編の連作。
凹凸感のある表紙デザインが素敵。
著者の紹介欄に「若者らしい行き場のない思いや、こころの奥に隠した負の感情までもを、瑞々しく描き出す筆力が魅力」とあった。私が彼女に惹かれる理由もそこにある。
女子校の雰囲気も人間関係も自分の経験とはあまり重ならないのだが……。
☆は4以上。
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女子校を舞台にした連作。すこしづつのリンクが絶妙でした。
あくまで日常的な風景なのですが、じんわりと。オンナノコだけしかいない、という雰囲気がなんだかよかったです。ちょっとだるい感じで、でもふんわりしてて。
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「底辺女子高生」が面白かったので購入!したけど、1回読んだっきり・・。女子校ものって多いけど、「これだ!」っていうのがなかなかナイんだよね。でも最後の部活内での恋の話(女子校内の恋・・)は、周りではなかったけど、ありそうだと思った。好きな先輩とかいたもんなあ。関係ないけど表紙の装丁が見事でめっちゃかわいい。それだけでも本棚に置いとく価値あると思う。(駅の本屋)
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うぅーーーーん、印象に残ったことが何もない・・・というぐらい薄いイメージなのでした。
とにかく女の子を巡るお話ばかりなのだけれど、どれも似たり寄ったりでぱっとしない。
多分力が入ってないのが、印象を薄くするんだろうなぁー。
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いい作品だなあ〜と思う。人の気持ちを描き出すのが本当に上手な作家さんだ。この本の話はどれも好き。銀杏泥棒の、私の好きな私のホクロ、の話がよもやそんなとこで重要だとは!あ、巧い!!と、この本を読んでいて一番印象に残ったとこでした。
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ひとつ知るごとに、雪の結晶を手のひらで受け取るような感触があった。雪は手に触れれば溶けて消えてしまう。けれども水滴になって汗と混じる。
(P.204)
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同姓に好かれるためにはしゃぐってわかる気がする。女子校出身者は独特ののりがあって、女子にだけわかってもらえればいいんだもんみたいなところがある子が多い。
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まず、表紙が可愛い。
靴下のワンポイントとか、お花がちょっと出っ張ってて。
肝心の中身ですが、
高校生の話ですが、中学時代を思い出させる感じだった。
こういう閉塞的な人間関係が、私の中では中学生の印象なんだろうね。
ねじれていく感じが、とてもリアル。
私は女子高出身なんだけど、
女子高ってあんまり、同性間の人気取りみたいのがない印象があります。
みんな好きなように過ごしてます。うちの学校だけかもしれないけど。
後輩に好かれる女の子の話があったけど、確かに「あの先輩かっこいい!」みたいなのはわりとよくありました…異常にくっつく友達とかいたし。
そういう感情は、実は結構恋と近いところがあって。
ゆうちゃんはもしかして、勘違いしてしまったのかもしれない、と思ったり。
本当にもとからそういう子なのかもしれないけどね。
高校生の話ばかりだと思っていたら、先生と生徒、先生と教生の姉妹といった
ちょっと違った人間関係が読めて面白かったです。
短編で、でもそれぞれつながりがあるという形式が結構好きです。