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京都の絹織物の専門商社「朝ひな」の一人息子・希は体が弱く、子供の頃から離れでひっそりと暮らしていた。
しかし、ある日突然会社も屋敷も金融業者社長・神野和紗に乗っ取られてしまった。
行き場のない希は和紗の愛人として囲われることに。
だが、和紗が時折見せる優しさに、憎んでいるはずの心が揺らいでしまい…。
未収録&書き下ろし短編も収録。
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箱入りの青年が、家や会社を奪い取った男に囲われ愛人にされる。およそ自分が好きではないシチュに関わらず最後まで読めたのは、雪代さんの丁寧な描写あってのことだと思います。病弱で世間というものを知らず育った受が、囲われるという理不尽さから反発心を見せる場面。筆力のない人だったらただの甘ちゃんになってしまうのに、雪代さんだと同情するべき好ましさが感じられるから不思議。そんないたいけな受に無体する攻も、実はちゃんと愛情を持っていて―というテンプレ展開も、自然に受け入れることができました。
ただ、受へのお仕置きでまさかの3Pがあったので、溺愛攻でそれはどうなの…?と思ったのも事実。
数冊読んでいるだけで判断するのも何ですが、この作者さんらしくないような。個人的にそこが萎えポイントでした。
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どうしても読みたくて、古本購入で手に入れて読みました。
ストーリーとしては、没落した名家の御曹司がやり手のイケメン社長の手に堕ち、しかも、その若き社長は御曹司の父やその家系に深い怨恨を持ち、その復讐も兼ねて御曹司を好きなように弄ぶという、割とよくあるお話です。
でも、面白い。
本当は、憎んでいるはずの社長は実の親からも疎まれ冷遇されて育った御曹司を救いたくて会社を乗っ取ったという意外性も良いと思います。
ただ、弄ばれつつも次第に社長を好きになっていった御曹司、彼が社長の庇護から離れて独立するための手段がちょっと、、、
何で「身売り」なの?
普通、そこまで決意したなら、地道に働くことを選ぶと思うんだけど、、、
そこで一瞬、アレ? と思いましたが、その他はもう面白かったです。
雪代先生のファンになった私は、最近、この先生の作品を探して読みあさっています。
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超王道の主従モノ。何だかんだで王道は面白い。展開は読めるけど、そんなの関係ないくらい主人公の心情が丁寧に描かれていて、泣ける。
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家業も家も乗っ取られて、その相手である和紗に愛人として扱われるようになった希。香坂も言っていたように、2人の不器用すぎる程不器用な行動がもどかしくて仕方がなかった。ちゃんと話し合っていれば、こんなに傷つけ合う必要はなかったと思うから。普段、希にきつく当たる和紗だけど、厳しくなりきれないところが垣間見えるのが楽しい。お互いに惹かれ合っているのは傍から見れば間違いないのに。。。と言いたくなるような関係だった。これまであまり人に関わってこなかった2人だけど、今後一緒に過ごすうちに変わっていくのかな。と想像するのも楽しかった。