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2008/1
日本の工業力はまだ捨てたものではない。主に中小企業をもとに研究を重ねている著者が、日本の製造力の凄さを語っている。いくつもの事例を挙げているのだが、内容がまとめきれていないうちに本になってしまった気がする。
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日本の中小企業、セットメーカー(大企業)のサポーティングインダストリー(裾野産業)として、また独自製品を出す企業としてを纏めたもの。日本のものづくり産業の強みは「持ち込まれた条件への対応力」であり、国内マーケットで磨かれた技術、技能は言語の壁を越え、プロトタイプを発信し続ける基盤となるということを主張する。競争力があることと利益率が高いことは別物と述べる通り、産業別、更には企業別でも売上高営業利益率は異なるし、更には中小企業の方が儲かっているケースもある。明瞭ではない領域をどう見るか、新規案件、取引先を繁盛期にこそ開拓、等を幾つかのモデルケースを用いて解説する。中田工芸には是非見てみたい。日本は、デザイン力をいかに高めていくが、次のテーマだと思う。
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視点があまりにも偏りすぎている。タイトルから日本の製造業全体について書かれているのかと思いきや、中小企業の賞賛ばかり。挙げ句の果てには大企業のバッシング。中小企業が優れているのはわかったけど、ここまで偏った見方してると信用出来ないよね。大学教授で製造業で働いたこともないのに、よくここまで偉そうに書けるなぁ。
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[ 内容 ]
「産業の空洞化」や、「日本衰退論」を、信じてはならない。
日本の製造業は今後も無敵だ。
激烈な開発競争を展開する大企業とそれを支える高い技術力を誇る無数の中小企業。
両者がたゆみない努力を続け、切磋琢磨する限り、世界に冠たる「競争力」は揺るがない。
強い会社の共通点、「人づくりのうまさ」に着目し、主に中小企業にスポットをあてて、競争力の秘密に迫る。
[ 目次 ]
序章 もっと誇ってもよいのだ
第1章 Aクラス社員の育て方・育ち方
第2章 日本はなぜ強いのか
第3章 「よい会社」には共通点がある
第4章 「オンリー・ワン・ブランド」獲得への道
終章 「カタカナ語経営」の危うさ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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製造現場のノウハウを通して普遍的に通じる真理を見る。空洞化と言われて久しい日本製造業。実は、国内で切磋琢磨し、今もなお世界の先頭に立っている。そんな事実に新鮮な感動があった。日本のモノづくりの意外な側面を発見できた。著者が実地に製造現場に足を運んで得た言葉は的確で信頼できる。日本の製造業に誇りと自信を持てた。
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中小製造業を称える論調です。そして、その力を将来にわたって活かしていく為の最大のネックは人材であることもよく実感できます。もっとも、人材ネックは中小製造業だけではなく、今日の日本の構造そのものかなとも思いました。
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日本の高い技術力をもった中小企業を題材に日本はまだまだやれるという著者のメッセージを感じる一冊。
たしかに日本の中小企業には、優れた技術力で世界屈指の企業が多いことは既知の通りである。
そういう意味では、日本人として勇気づけられる一冊である。
ただし、この本の場合、著者の思い入れが強すぎて、やや偏った記述があるのが残念である。
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日本の製造業の現実をしっかりと話す本。
すすめるところもあれば改善すべきところもある。
そんな製造業の現実をひとつひとつ語っていく。
ちょっと中小企業にプラスが入っている気もするけど立ち位置が見えるいい本
高度なものを作り出す意思、やり方が大事
人材不足とは:キーパーソンが足りないということ、内部でしか育たない
Aランクの人には何でもやらせることが大事。時間の使い方を制約しない
レベル1期間工:職場の中で1つの仕事しかできない
レベル2若手社員:品質不具合の検出、欠陥の発見。数個の職務
レベル3中堅:ほとんどの職務、再発防止。設備の自分での修理
レベル4教え手:新しい生産ライン準備。手順ぎめ、教育
日本の景気は内需によって支えられてきた
日本は与えられた条件によって能力を競い合うことで成長してきた
いつもある仕事と新しい仕事
大企業は配置転換により本人の適性を伸ばせる、適正の発見につながる。
体育会系の学生は自分の欲望を我慢して将来や目標に向かって走ってきた。
大企業はヒエラルキーにより管理業務執行が可能。
自由な競争は人間の潜在的な能力を開発する装置、その中で会社は「付加価値の高い製品・サービス」を求められ、社員は「レベルの高い」「対応力のある」能力を求められる。「積極的に働く」事が大事