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「香りの帝王」で知って読んでみようと思った。
ところで、日本語版の解説者のひどさで本が汚された気がした。
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「匂いの帝王」と呼ばれた著者が、匂いについて、匂いを感じる仕組みに迫って、興味深くわかりやすく書いている。匂いの不思議がもっと不思議になる、そしてより興味をそそられる一冊。
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香りの描写が秀逸。
著者の香りに対する感性の鋭さ、独特な表現は読んでいるだけでワクワクする。今はなき名香のノートを詩的に書き留めた表現はそれだけをあつめた本を見てみたいほど。想像力がかき立てられます。
ただし科学の知識ゼロの私に取って分子構造の説明はちょっとキビシイ。最初はトリビア的な説に膝を打っていたけど、あんまり多いとクラクラ。読み飛ばしてしまいました。
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化学を専門とする著者のにおいに関する新説の紹介においは鼻の粘膜にある細胞とにおい物質が鍵と鍵穴の関係にあって、それがマッチするとにおいを関知する、といわれているが、鍵は刺しただけではかかない。あけるためには回さないといけない。それに相当するのは、分子の振動である、とのこと。とても曖昧模糊としていて、とらえどころのない におい を化学の知識を活用して、いろいろなたとえ話をつかいながら説明していきます。わかりにくい内容もわかりやすくなり、著者と翻訳者のちからがわかりました。けっこうおもしろく読みました。
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香りの表現力が非常に豊かで、読んでいてとても刺激を受け、どんどんイメージがふくらむ。うん、興味深い!
香りの構造についての記述は、多少自分の興味からははみ出てしまう部分があったが、化学者が新しい化合物に夢中になるのがわかるような気がした。
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ルカトゥリン「香りの愉しみ、匂いの秘密」読んだ。おもしろかった http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309252193/ … 「匂いの帝王」と言われる生物物理学者本人が匂いの構造と嗅覚との関係を説明する。化学式満載。この人の分子振動説は異端扱いらしいけど、真摯な研究者というのは伝わって来るんだよな。表紙が素敵(おわり
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もともと「匂い」に関する話には興味があります。
「最強の鼻を持つ」と評された調香師兼化学者先生の半自伝です。
ソムリエの「このワインには干し草のような…」とか言っていますが、あんな感じです。匂いの表現の仕方が、多種多彩すぎる(笑)
素人にはわからないのですがフランス人らしいウィットと皮肉と毒舌が効いた文体にニヤニヤしながら読んでいました。
しかし、この先生のこの本の一番のキモは「匂いがわかる仕組み」についての研究を行ったことです。
一般的に匂いは
「現代の研究では、鼻の中に「におい(香気成分)」を持った分子が入ってくると、鼻の中で鍵と鍵穴のように分子をどうしたら上手くあてはまるか判断しているそうです。私たちは「におい」を分子の形によって判断しているんですね。」
http://www.201rescue.com/nioi_sikumi/
とされています。が、これでは説明のつかない部分も多くこの先生は50年ほど前に打ち捨てられた匂いの振動説をとります。
それは、「人間が匂いがわかるのは、匂いの分子が振動しているから、その振動を識別するのだ」という説です。
ネイチャー誌にも投稿した論文はしかし、打ち捨てられます。
トンデモ説だけど、実際だったらノーベル賞級、らしいです。
そのへんの裏話は、彼の体験談をアメリカ人のライターが書いた
「匂いの帝王」
に詳しいらしいです。
次また読もうっと。
私よりもっと的確な書評
壊れかけたメモリーの外部記憶
http://blogs.yahoo.co.jp/rtpcrrtpcr/32551628.html
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予想以上にゴリゴリに生化学や物理学の知識が必要だったけれど、高校までのおぼろげな知識でなんとか読めた。表現が豊かで面白かった。
数学者についての評「数学者が暇な時間をかなりもっていて(一日中数学について考えることなどできない)、たいていはほかの科学に強い興味を示し、真実の明るい光のなかで人生を送っている人たちに特有の溌剌とした俊敏さを備えている」
「パラグラフ・ルール」→「ほとんどすべての科学書には、著者のスタイルが読者の理解のスタイルにぴったりあって、読者がそこを適切に把握し永続的に自分のものにできる部分が一カ所ある。それはたいてい一パラグラフくらいの長さである。