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城山三郎の、亡くなった妻に対しての手記です。古き良き夫婦の理想像。決して楽しいことばかりじゃないけれど、そこには確かな愛があります。二人で旅行した際の、オーロラの話に感動しました。泣きました。
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ノロケなんだけど、読み手を照れさせないところが凄い。愛とは欠点を欠点と知りつつ全面肯定すること。です。
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作家・城山三郎が亡き愛妻への思いをつづった一冊。経済小説などを書く「固い男」としてのイメージがあったためか、奥さんへの思いのストレートさに多少面食らった。「妖精」「天女」と言ってしまうこの溺愛ぶり。城山三郎は大学のOBだが、「武蔵野のはずれ」と書かれると「昔から田舎は田舎だったんだな」と苦笑してしまう。
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神経質な夫とおおらかな妻といった相性のよい夫婦の物語。目の前に現れたとき「まるで妖精のようだった」と一目ぼれを語り、周囲に反対されて他の縁談を持ち込まれると「僕は絶世の美女としか結婚しない」と抵抗して初恋の人と結ばれるなんてまるで夢物語みたい。終生、少年と少女のようにむつまじくケンカなど一度もしなかった夫婦がいたんですね。二人で一人みたいに暮してきた城山氏は最愛の妻に先立たれて本当に悲しかったことがよくわかる。
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結婚したばかりの私にはなんだかほほえましくていいなあ
伴侶に先立たれるのはやっぱりつらいよな
絶対に先に死のうと思いました。
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君というのは大切な奥さん。
長い時代を超えても変わらないことってあるんだなと思った。
城山三郎の言葉にな力があるのかもしれない。
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泣いた。
城山文学は大好きで、しばらく読んできたが
なぜ好きなのかがわかった。
城山文学はこの最後のピースを読んでこそ
完成されると思った。
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人生の一区切りがあって、夫婦二人になるという気分は、良くも悪くも、独特なもの。しかし、いつか二人きりでいることにも慣れてしまえるが、やがて永遠の別れがやってくる。彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる。容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。ふと、容子に話しかけようとして、われにかえり、「そうか、君はもういないのか」と、なおも容子に話しかけようとする。
静かな静かな語り口で、最愛なる妻との出会いから最期の別れまでが綴られている。きっとどこの夫婦もそうであるように、小さな問題や諍いもあったと思う。でも結局は二人、信頼があればこんなふうに一生を添い遂げることができるんだ・・。子供や孫の話はほんの少し。夫婦の関係をとても大事にしていた作者の想いが覗える。
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旅先の本屋で時間潰しに立ち読みはじめて、読み終わってしまった本。
心温まる良書かと。城山作品についてもっと知りたくもなる。
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作家の城山三郎さんが奥さんの容子さんについて書いたエッセイ集のようなものです。
私は城山さんの作品を読んだことがありませんが、それでも問題なく読めました。
容子さんとの出会いのシーンで思わずニッコリしてしまい、別れのシーンでは涙してしまいました。
こんな夫婦の関係も素敵だなと思いました。
容子さんの明るさ、私も見習いたいものです。
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経済小説の開拓者、城山三郎とその奥様との出会いからお別れまでを綴ったラブストーリー。
結婚に対してあまり興味も無く、独り身を謳歌している僕から見ても”羨ましい”と思えるほど素敵な二人です。
奥様が逝かれた後の城山氏の憔悴ぶりもその愛情が深かったゆえ。
そうか、もう君はいないのか・・せつな過ぎるフレーズです
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内容紹介
甦る面影、声にならぬ悲しみ。最期まで天真爛漫だった君よ……。亡き妻との人生の日々を綴った、凛として純真な愛あふれる「妻との半生記」。感涙の絶筆。
内容(「MARC」データベースより)
癌とわかった妻。私は言葉が出なかった。かわりに両腕をひろげ、その中へ飛びこんできた容子を抱きしめた。「大丈夫だ、大丈夫。おれがついてる」 夫婦の絆を綴る、愛惜の回想記。「遺稿」の単行本化。
取寄せ
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妻との思い出を、妻の死後ぽつぽつと綴ったものをまとめた一冊
いつまでも愛らしい、お茶目な奥さんが素敵で
彼の目を通した奥さんの魅力がつまった一冊
後半部分は娘が母が死んだあとの父の様子を書いているが
痛々しく本当に見ていられない。
読み終わったあと、ああ、この二人はもういないのか、、と思う
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前半は回想録のような感じでやや眠くなる。
50年連れ添うというのはどんな感じなのか。
感謝の気持ちがあふれた作品。
後半から涙がとまらなかった。
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すごい展開があったり、ライバルとドロドロになったり・・そんなものが一つもなくても、これは究極のラブストーリーです。
いつもそばにいるのが当たり前になって、「ああもういないのか」って何度も気がつく切なさ。
死んでしまうっていうのは、どんなに偶然があったとしても、もう二度と会えなくなることなんだ。