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著者は、明治大学教授の斎藤孝氏だ。
私は彼の考え方は基本的に支持している。本書では読むことと書くことの相互依存性を指摘したうえで、どのようにしたらそれらの力を高められるのかについて考え、その方法について述べた本である。
小論文やエントリーシートの書き方のようなことが書かれているので、就活生や高校生が読んでみるのはどうだろうか。
実は、それ以上に私が本書を支持しているのは、本書の中に、読むといいのではないかという本を記載しているからである。このように、本書が終わったらどのような本に進むといいのかを提示してくれると読者としては非常に助かる。もちろん、読者自身が読みたい本を読むのもいいけれど、普段は読まないものをあえて読んでみるという面白さがある。
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現代社会人において必要とされている能力は多々あるが、その一つに「伝える力」といものがあるだろう。
「伝えるにはどうすればいいか」という書籍は多数あるが、私が思うに、「それができないからできないんだ」という実践向きではないことが書かれていることが多いのではと思っています。
しかしこの本では、「読む」=「書く」=「伝える」を習得するためにはなにをすればよいのか、レッスン方式で書かれており、どれも納得のいく内容だと思う。
特に私が実践して為になったのは、新聞紙にある社説を200字にまとめるという作業である。新聞の社説は大体400字程度で内容もその日の注目な話題なので、日々変わる。そして400字を200字にまとめると言う行為はあまり苦労もせず、日ごろから新聞を読んでいるものだったら、手軽に楽しみながらできるのではいだろうか。
私はゼミで、今日の経済の出来事を簡単に発表するということを毎回やるのだが、この200字にまとめるということを実践しとても効率がよく、そして要点をついた発表ができるようになりました。
是非みなさんも実践してみてください。
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読むことと書くことの密接な関係性など、斎藤氏の言うことには説得力があり、自分も読み上手書き上手になりたいと強く思った。バイブルにしたい。
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「一日2時間ぐらいでは活字が苦手な方に入るでしょう』かあ。
読書時間を捻出し、しっかり勉強しよう。
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文章を書く人に向けた全ての人のための本。受験、就職活動に使う学生や、または社会人として誰かに意見を発する立場にある人達のため、もしくは作家を目指す人に向けての部分もあった。
目次だけ読んでも何を言おうとしているのかとてもわかりやすい。私はどちらも必要だったので、とても勉強になった。説明は、具体例に少し欠けるのではないかと思う部分もあったけれど、漫画やドラマ、映画などを使った練習方法などはそんな方法があったのかと納得。一度読んでおいて損はないと思う。
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読んだものの吸収力を高めることが興味深かった。読むというのは、ただ文字を目で追うことではない。読み込む力は映画の見方にも共通し、どちらも自分はずっと苦手意識があること、読み解く力がないことを思い知った。
ソクラテスの言葉が印象に残った。「答えを見つけるのが重要ではなく、問いを作り出すことが重要」私は自分で考えずに、答えを探してしまうところがある。そして誰かの答えをもってきて、それを選んだことに対して意見というか感想を述べているよう・・・。人まねではなく自分で考える。そして自分の意見を持つこと。視座を決めて物事を見て、深く追及するやりかたをしていきたいと思う。
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プリマー新書なので、読みやすい。
二項対立を意識して読む、メモにまとめてから書く、自分の体験と書かれていることを交わらせて書く、など、あらためていわれると役に立ちそうなことが多かった。
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“読み上手・書き上手”をテーマに、著者が行っている3日間の授業をまとめた本書。同著者『話し上手 聞き上手』の続編。
ちょっと極端な例もあるけれど(活字中毒の恋人をつくる笑)、読むことと書くことは紙一重。これからも隙間読み続けます。
~memo~
・書き上手とは読む行為を前提にして書くこと、読み上手は書く行為を前提にして読むこと
・内容の濃い本を若いうちから読み活字慣れする
・ながら読書を習慣化し、日頃から活字に触れる生活をする(苦手な人は雑誌のエッセイやコラムから)
・広く読むことができる人は深く読むこともできる
・「発問」する
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これを読んでから、ながら読書が習慣になりました。
いままで、何かをしながら読書するという発想が無く、
暇をみつけて読むのがふつうだったのですが、なかなか暇をつくれない。
まんまと活字中毒である著者に影響されたのは良かったです。
内容としては、同じ線上にある「読む」「書く」の
大事さとコツをまとめたという初歩的なもので、学生さん向きです。
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読む力と書く力は同時に育むべき、目から鱗でした。
今まではまったく別物の能力だと思っていたのですが、それぞれがきちんと備わっているからこそちゃんと理解できるようになるのですね。
一つ一つに課題が用意されているので、取っつきやすいです。
小論文攻略法やエントリーシートの書き方など、たいへん具体的だなと思います。
とはいえ私は読む本の順番が悪かったような気がします、、、オダジマさんの次に読む本ではなかった、申し訳ない!
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<抜粋>
カメラでシャッターを切るように、具体的なシーンを切り取ってくる意識と、抽象的な思考能力の二つが車の両輪となって回ったとき、生き生きとした文章が書けるのです。「書き上手」になるためには、抽象的なことだけを書いても人に訴えかけるものにはなりません。一般論になってしまってはダメなのです。
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「読む力」と「書く力」が互いに強く連動しているということには、とても共感する。この本が説明している、読むだけではなく、「読んだ後に書く」やり方というのは、素晴らしく理にかなった方法だと思う。
「本屋のポップを書くつもりで書く」や、「マンガをノベライズするつもりで書く」など、ちょっと変わった視点での書かせ方も面白い。
齋藤孝さんという人は、本気で、読者がどんな人であっても「読み上手、書き上手にする」ということを目指してこの本を書いているんだなあということが伝わってくる。
出来る人がやればいいとか、分かる人だけ分かってもらえればいいという説明の仕方ではなく、どうやったら誰にでも実践出来る説明になるかということを、とことん考えているんだろうと思う。
ただ、やっぱり、ここで説明されている、トレーニングのための「課題」は、面倒くさいので実際にやる人はあんまりいないだろうという気がする。
この本は特に、学生を中心にした話しが多いので、読書感想文の作文や、就職のエントリーシートをどのように書くかという実践的な内容も多く含まれている。本のテーマ的にも、学生にとって一番役に立つ内容だろうと思う。
推薦文がなぜ書きやすいかというと、自分が気に入ったものを他の人に伝えたり、広めたいという気持ちは、みんなが持っているものだからです。
感想文は自分の感想だけで終わってしまいますが、推薦文は、外に向かって広がっていく文章なので、書きたいというモチベーションがあがります。(p.50)
作家でも三島由紀夫、川端康成、谷崎潤一郎、大江健三郎・・と挙げればきりがないですが、読書量が半端ではありません。大江健三郎などは、小さいときに町の図書館の本を全部読んだというぐらいです。三島由紀夫も尋常ではない量の本を読み、どんなことについても語ることができました。
そういう人達が、本当にレベルの高いものを書いていたのです。素晴らしい文章を書くためには、たくさんの本を読んでいることが絶対に必要で、天才的な書き手は読まなくても書けるのだ、というのは思い上がりもいいところです。(p.121)
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読書感想文、国語の入試問題、エントリーシート、文章を書くことに抵抗感のある人におすすめの本。
読む力を伸ばすために、著者のおすすめの本をぜひ読んでみたい。
・面白そうなものへのアンテナを立てる作業(知的好奇心)が、読み上手、書き上手の根っこにある
・読んだものの吸収度を高める。読んだ本について人に話す
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最高に良かった。
やはり筑摩書房は
論説の質がとても高い気がするので、好きです。
仕事に困って救われたいときはポケットに筑摩書房の文庫を入れておくと通勤中に安心します。
(真面目か